投稿者「kanri-nishiyama」のアーカイブ

排気臭対策 日本の工場のタイ現地法人


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担当(著者)
臭気対策コンサルタント 平山レオ
提出日付
2022年6月15日
概要
日本の工場のタイ現地法人の製造からの排気臭対策
状況等
  • タイの工場では、その工場が所属する工業団地であったり、あるいはその所属する業種ごとに、臭気に対する規制が定められつつあります。
  • その臭気規制方法は、日本の悪臭防止法を参考にしていると言われており、臭気測定に必要な道具なども、日本の品質にて実施するのが、弊社のタイにおける臭気測定方法となります。
  • 資格者としても当然、日本の臭気判定士が出張ベースでタイの代理店さんとCO-WORKして、タイの臭気判定士さんとともに、タイの工場の臭気測定脱臭装置の効果確認等、もろもろの臭気対策業務に携わっております。
  • そんな中で、現時点での問題事項としては、臭気測定を実施できる専門家および企業が少ないということが挙げられます。
  • また、日本企業のタイ現地法人の工場以外では、なかなか臭気対策全般について、その費用を必要経費としてやっていくのは意識としても難しいという状況もあるようです。
  • その一方で、日本のタイ現地企業として存在する工場様では、定期的な臭気測定、そしてそれに伴い、そのコストを削減するためのセンサー設置を行っていただいております。
対応内容
  • 今までは、ポータブル型のハンディタイプのニオイセンサーを持ち歩きまして、1日1回、あるいは1日2回、工場の排気口周辺や、工場の敷地境界線を、ひたすら歩いて、ニオイセンサーの値を手書きのメモに設置していく作業を行っておりました。
  • 日本人のタイ駐在のご担当者様が実施されていたり、タイ人のスタッフさんが実施されていたり、あるいは日によって担当者さんが変わったりしていて、センサーの数値記録そのものに、意味がなさなくなっておりました。
  • しかし、それらの手間を省きたいのと、臭気苦情が発生したタイミングとの相関などをとりたいので、いよいよ定点に設置して、24時間365日、ニオイをモニタリングできる「ニオイセンサー」の導入を検討。工場の排気臭との相性や、無線の距離確認、臭気濃度との相関などを確認していきました。
  • また、風向風速計も設置。屋上の排気口周辺に数台。敷地境界線の東西南北に数台。そしてホストコンピューターへの無線をつなぐ中継機を数台と、詳細を決定していきました。
  • 実際に設置後、臭気との相関関係を作る検量線の設定、および受信確認を行い、無事にタイの工場でも「ニオイの見える化」が完成しました。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
その他補足感想など
  • 日本の工場では、本当に数多くの工場様にて、臭気対策を含めて環境問題への取り組みの意識は日々、高まっております。
  • そのため、臭気苦情等がない状況であっても、ニオイセンサーによる臭気のチェックを実施していたり、あるいは臭気苦情があった場合では、その苦情主様への対応のためにも、ニオイセンサーによる定点設置を行っておられたりします。
  • そして弊社としては、意外だったことの1つに、タイの工場でも、多くのケースで弊社ニオイセンサー「deomoni」を必要としていただけたことです。
  • なぜなら、ニオイセンサーを定点設置しただけでは、当たり前ですが脱臭をすることはできず、あくまで臭気の変動状況や臭気の拡散、飛散の把握をできるにすぎないからです。
  • ところが、上述したように、毎日人間がハンディ型センサーを持ち歩いて、数値を記録していても、何も意味をなさないことがわかっておられてきた工場様が多いようです。
  • 臭気苦情が寄せられた時間、そのときに、臭気センサーのセンサー値がどうだったのか。そして風向きや強さがどうだったのか。それらが24時間365日、データ収集されていれば、工場の製造ラインの稼働状況や、何の製造時の排気臭だったのか、あるいはたくさんある排気口のどこからの可能性が高いのか、など、臭気問題の発生源を突き詰めていくことが可能となるのです。
  • タイでは、工業団地ごとの規制や、業種ごとの規制が定められつつあるのですが、それが全くない工場様でも、「これを設置しておくことで抑止力になるね」と導入していただいた工場様も少なくありません。
  • タイの工場の臭気対策でしたら、まずは弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
 
    

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日本の臭気判定士 タイの臭気判定士


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種別

日本の臭気判定士 タイの臭気判定士

担当(著者)
臭気判定士 松林宏治
提出日付
2022年6月4日
対応先等
悪臭防止法という法律、タイの悪臭防止条例
概要
タイの環境省?工業省?
状況等
  • 前回の記事で、日本における環境省管轄の国家資格である臭気判定士についてご紹介しました。
  • 数年前、まだコロナがスタートするだいぶ前から、実は、タイやベトナムでも、同じように臭気に関する規制であったり、それらに伴う臭気測定等の資格者制度の制定などが検討されてきました。
  • 弊社は、最初にタイの工場に脱臭装置を入れさせていただいたときから、日本の臭気判定士による臭気測定であったり、臭気拡散のシミュレーションを行ったりしつつ、日系の工場様の臭気対策をすすめて参りました。
  • そんな中で、タイの工場では、業種ごとに、あるいは工業団地ごとに、臭気規制をかけていくということになったと聞いております。
  • 昔、導入させていただいた工場様では、日本でいう特定悪臭22物質の物質規制のような感じで、工場の排気臭として、アンモニアやフェノールなどの成分濃度での規制でした。
  • しかし現在では、排気口および敷地境界線での、臭気濃度による複合臭での規制がなされつつあります。
対応内容
  • 例えば、とある工業団地の工場様で、「おたくの排気臭がクサイ」という臭気苦情が入った事例があります。
  • 臭気の規制としては、排気口と敷地境界での臭気濃度が設定されておりました。
  • しかし、工業団地ゆえ、多くの工場が密接していることと、どの工場も臭気測定を実施したことがなく、成分濃度はわかっても、複合臭としては難しいようでした。
  • そこで弊社では、弊社臭気判定士が日本からタイに出張し、タイ現地の代理店さんに在籍するタイ人のタイ臭気判定士とともに、臭気測定業務を実施しました。
  • そして、日本の臭気測定と同じ、あるいは同じクオリティとなる測定機材を準備して、三点比較式臭袋法による臭気濃度の算出も、日泰の協働にて実施するようにしてきました。
  • それによって、実際に規制値をオーバーしていれば、脱臭装置の検討であったり、臭気拡散シミュレーション等によって排気ダクトや排気口の変更を。規制値内であれば、他工場の排気臭の可能性や、臭気監視システムdeomoniによる臭気チェックを。あるいは臭気測定結果を提出することなど、さまざまな対応が可能となるのです。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
  • いろいろとトライ&エラー中かと思いますので、例えば、タイ人の臭気判定士が圧倒的に不足しているですとか、測定機材の選定、臭気測定をしっかりしたクオリティで実施できる測定機関が少ない、などの課題はあるようです。弊社では現地代理店さんと協働し対応しております。
その他補足感想など
  • タイの悪臭防止法(のような制度)では、日本の悪臭防止法と違い、特定の工場の業種ごとに規制が順次、されていくと聞いております。
  • 弊社では過去、タイの工業省及びタイの環境省へのプレゼン機会があり、日本とタイの臭気判定士にて参加させていただいたこともございます。
  • また、弊社のタイ代理店さん(日本の上場企業のタイ現地法人)には、タイの臭気判定士(タイ人)も複数名、所属しておりまして、測定道具や測定内容含め、しっかりとしたクオリティで、工場の排気臭の臭気測定ができる環境を整えております。
  • もちろん、弊社からも、定期的に日本の臭気判定士がタイ現地へ出張し、タイの工場の臭気を測定する際に同行。ともに臭気測定を実施するようにしております。
  • 実は、タイでは複合臭(臭気濃度)の臭気測定を実施できる機関が少ないようでして、臭気測定実施だけでも、超多忙状態と聞いております。
  • さらに、臭気測定を実施するだけでは解決にならないケースもしばしばあります。そのようなケースでは、臭気対策コンサルテーションや臭気アセスメントにて、近隣への臭気の飛散状態をシミュレーションで確認したりしつつ、その問題の解決に最適な方法を、日本およびタイの臭気対策チームにて勘案、検討して参ります。
  • 必ずしも脱臭装置ではなくても、まずはニオイセンサーで定点測定してみるなどの対策も多くございますし、消臭剤の簡易噴霧や活性炭なども導入できる体制を整えております。
  • タイの工場の臭気対策でしたら、弊社共生エアテクノにまずはご連絡下さい。タイ現地の代理店さんとともに、日本クオリティにて対応させていただきます。
 
タイの工場の臭気調査
タイの工場の臭気調査
    

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環境省管轄の臭気判定士とは


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種別

国家資格:臭気判定士について

担当(著者)
臭気判定士 松林宏治
提出日付
2022年5月25日
対応先等
某建築現場(臭気対策業務についての情報)
概要
悪臭防止法に定められている国家資格
状況等
  • 某建築現場にて、地下にある排水処理槽からの下水や汚水、雑排水臭が問題になるかどうか、工事関係者で協議されていました。
  • 実は、リニューアルの施工中であり、その排水処理設備を使わなくなっていたため、そこからのニオイがどれくらい強いのか、そしてどのような質なのか、さらにはそれがどのような影響を及ぼすのか、皆目見当がつかないとのことでした。
  • そのため、そもそもまずは、そこの工事を進めていいのかどうかすら判断ができず、対応策について勘案されていたとの事です。
  • その中で、インターネットや業者様などのお話の中から、「どうやらニオイに関する資格者がいるらしい」という話になり、臭気判定士による臭気調査について検索いただきました。
  • そして、弊社共生エアテクノがヒットしまして、お問い合わせを頂戴することができました。
  • 弊社の臭気コンサルタントが対応にあたりまして、臭気調査や臭気アセスメントの概要をご説明、現場状況もあまりわからないまま、正式にご依頼をいただくことになりました。
  • 当日は臭気調査の経験豊富な臭気判定士にて現場へご訪問させていただきました。
対応内容
  • 実際の現場にご訪問して、まずはさりげなく、現場周辺を車でまわり、飛散している臭気をチェックしました。下水や汚水など、硫黄化合物系の気になる異臭はありませんでした。
  • そのまま、現場へご訪問。お客様や関係者にご挨拶する前後でも、嗅覚を排水処理などから発生する臭気にターゲティングして、慎重に嗅ぐようにしておりましたが、ここでも特に気になる悪臭はありませんでした。
  • お客様や関係者各位と合流しまして、まずは状況などのヒアリング。するとどうやら、排水処理設備は地下にあり、そこからの排気は屋上まで立ち上げていることが判明しました。
  • まずは屋上にある排気口をチェックするべきと判断し、臭気強度や質、排気状況などを確認しました。場合によっては、腐敗が進み、有害ガスの発生なども懸念されましたが、ここでは臭気判定士の嗅覚をもってしても、6段階臭気強度で1。問題ないとジャッジしました。
  • そこから徐々に、臭気発生源まで嗅ぎながら、同時にニオイセンサーも併用しながら、迫っていきました。
  • 念入りに臭気をチェックし、最終的に、臭気として問題ないレベル、という結論に至りました。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
  • 本現場では、多くの関係者様などもいらっしゃる中で、現場対応の皆様が、本当に慎重に工程を進めておられましたことを、臭気アセスメントに赴いた臭気判定士も感心しておりました。悪臭苦情などを事前に予防するための臭気アセスメントは、実に大切な作業工程だと痛感しました。
その他補足感想など
  • 本現場でもご質問いただいたのですが、臭気判定士とはどういう資格なのですか?ということについてご回答します。
  • まず、管轄につきましては、環境省となります。
  • 次に、定められている法律としては、悪臭防止法に定められております。
  • そして、環境省から指定されている、公益社団法人である、におい・かおり環境協会が、臭気判定士の免状を発行したりなどの業務を委託されているのです。
  • つまり、環境省管轄の国家資格なのです。
  • 現状、臭気(匂いや臭い)に関しましては、唯一の国家資格と言われておりますが、大変残念なことにまだまだ知名度も認知度も低く、日本全国でも3,300名ほどしか有資格者がおりません。
  • さらに、正式の名称としては「臭気測定業務従事者」となっておりまして、本来は「臭気指数」を算出するためのオペレーター役というのが、与えられている業務です。
  • なので、臭気判定士の国家試験では、2次試験が嗅覚検査となっておりますが、これは鼻がいいとかではなく、あくまで正常な嗅覚を有しているかどうかを確認する試験です。
  • 臭気判定士は5年毎に免状更新をしなくてはなりません。その免状更新の方法も、嗅覚検査を受けて合格することです。余談ですが、この免状更新のコストが高い等の理由で、更新をしないという選択をされる方もいらっしゃると聞いております。
  • また、臭気判定士はナンバーが与えられ、末尾がアルファベットです。最初はAからスタートし、5年目の更新をするとB、10年目の更新をするとC、というように、アルファベットが進んでいきます。
  • 弊社臭気判定士たちは、悪臭防止法の附帯決議である「臭気判定士を積極的に活用し、専門性を活かした苦情処理の相談や処理の援助、知識の普及などの活用策を進めること」に則り、臭気調査や臭気アセスメント、臭気コンサルテーションも行っておりますので、お問い合わせやご相談は弊社共生エアテクノまでどうぞ。
 
           

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