工事種別
工場の塗装ラインの臭気対策/有機溶剤(VOC)臭気の低減
担当(著者)
臭気判定士 2級管工事施工管理技士 原田隆寛
提出日付
2018年6月28日
施工先
某所にある塗装等を行っている工場
施工概要
塗装工場の排気臭の為の臭気コンサルテーション、デモテスト及び脱臭装置
施工前状況
- 某所にある塗装等を行っている工場からの排気臭が近隣住民からの苦情となっている。
- 周辺へ拡散・飛散している臭気は、有機溶剤系臭気(VOC臭気)であるとの事であり、まずは臭気対策のコンサルテーションにて、原臭や発生している臭気の強さ、周辺へどこまで飛散しているか等の確認から実施させていただいた。
- その後、どこまで臭気を脱臭・低減すれば、悪臭防止法での規制値を遵守できるのか、そしてご迷惑をおかけしている近隣さんへの臭気飛散を防止できるのか、を勘案し、いろいろな方法を勘案した。
- いくつかの方法やパターンが立案出来た為、それらを絞り込んでいく為に、脱臭装置や脱臭システムの現地でのデモテストを実施する事となった。
施策内容
- お客様のご予算や設置スペース、排水処理設備の余力等から、実機での最有力システムを、デオミスト方式として進める事となった。
- 現場に、消臭剤のスプレー噴霧システムのデモ機を持ち込み、実際の塗装排気ラインから分岐させた実排気を用いて、実機を見据えたフィールドテストを実施していった。
- スプレー噴霧システム及びデオミスト方式による消臭方法ではあるが、消臭剤だけでも、酸化機能水を用いたり、マイクロゲル消臭剤の数パターンを用いてみたりと、何パターンものバリエーションを試す必要があった。
- それ以外にも、スプレー噴霧の条件をいろいろ変えながら、現地にて臭気を三点比較式臭袋法(簡易法)にて測定し、その結果をみながらまた、次の条件を試す等、トライアルを繰り返していった。
- その中で、現場の実臭気にベストマッチな条件を見出し、さらにはそれ以外の脱臭方式(インジェクションスクラバーやデオキーパー等)まで勘案していく事となった。
装置などの名称/分類
- 塗装工場の臭気対策
- 塗装ラインから発生している有機溶剤臭気の低減対策
- VOC臭気の消臭システムや脱臭装置
装置の紹介(概要)
- 消臭剤のダクト内スプレー噴霧システム
- デオミストタイプを用いた工場排気の消臭ユニット
- 消臭剤(酸化機能水やマイクロゲル)の選定
施工後の状況
その他補足感想など
- 塗装工場では、いろいろな塗料を使ったり、オーダーによって生産状況が変わる為、弊社ではその種類や生産工程までは把握する事は不可能である。
- 当然、お客様の方でも真剣に臭気対策を御検討されておられるので、「最も臭気の強い状況、あるいは臭気苦情が発生している時の生産状況」を日々、データ取りして把握しておられるケースがほとんどである。
- 弊社が臭気コンサルテーションや臭気測定、脱臭対策のデモテスト等を実施させていただく時は、お客様から「実際に苦情となっている(問題となっている)臭気を発生させる工程の時にお願いします」とご指定いただくので、そのタイミングの期間内で、コンサルテーションなり脱臭テストなりを実施しなくてはならない。
- 本現場でも、数日間の工程を見ていたものの、実際には述べ1日程度の臭気発生タイミングであった為、現場での臭気採取や消臭剤の組み換え、噴霧パターンの変更等を実施するグループと、臭気測定及び周辺調査を行うグループという、2班に分かれての作業となった。
- 当初想定していないいろいろな問題も発生したが、現場経験豊富な臭気判定士の対応力と、ある程度は対応できるように揃えてあるデモ機材や道具類によって、何とか与えられた工程内で一通りの想定していたデモテストを実施する事が出来た。
- ここからまた、実機を勘案しての社内での検討や設計、積算作業と、お客様とのお打ち合わせを繰り返しながら、ゴールをクリアするという全メンバーのミッション遂行の為に、引き続き尽力していく。
- 塗装工場の排気臭気や、有機溶剤臭の脱臭、低減、VOC臭気の消臭対策はもちろん、工場の臭気対策であれば、経験豊富な弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
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