月別アーカイブ: 2017年9月

排気臭を24時間、常時監視する臭気測定システム

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工事種別
担当(著者)
臭気対策コンサルタント 平山レオ
提出日付
2017年9月21日
施工概要
排気臭を24時間、常時監視する臭気測定システム
施工前状況
  • タイの某工場にて、近隣様から臭気苦情が発生している。
  • しかし複数の工場が隣接しており、自社工場のどのタイミングが、臭気苦情とリンクするのかがよくわからない状況であった。
  • 同時に、隣接している他工場の排気臭が臭気苦情の原因ではないかという事についても、把握できていない状況であった。
  • それらを把握する為に、まずは現状把握の出来るシステムを探していた。
施策内容
  • お客様と、弊社タイの代理店にて、弊社の「デオモニ」について協議いただいた。
  • 弊社もタイにてお打ち合わせに加わり、設置場所や内容のご説明を実施した。
  • その結果、東西南北の4方向と、隣接部分の合計5箇所に、デオモニを設置する事となった。
  • 臭気モニタリングシステムを設置する指令本部から、各デオモニ設置箇所までの電波状況と、必要となる中継機及び設置方法や電源供給方法等を現場にて確認を行った。
  • デオモニ本体、中継器、設置BOX等を輸出・納品し、電気工事や取付工事が行われた。
  • デオモニのセンサー値の調整や検量線の為の臭気測定等を行い、最終調整と試運転、取扱説明を実施した。
装置などの名称・分類
装置の紹介(概要)
  • 風向風速計と臭気測定機の連動システム
  • 定点設置・敷地境界設置による、臭気監視
  • 基準値オーバー時のアラーム機能
施工後の状況
  • 既に5台のデオモニが、24時間体制で臭気の監視体制に入っており、臭気が飛散すればセンサー値も高くなり、一定数値をこえたら警報が出るようになっている。また、風向風速計もセットとしてシステムに組み込まれているので、苦情時の臭気や風向風速からも現状把握がよりやりやすくなっている。
その他補足感想など
  • 日本では多くの実績を有するデオモニによるニオイ監視システムだが、海外での販売及び納品~実働の現場は初めてとなった。
  • 現場が、タイの工業団地にある工場であり、四季のある日本とは違い、常に暑く、雨も多いという条件を考慮する必要があった。そういった意味では、タイの工場に、スクラバースプレーシステムを複数導入させていただいており、操作盤や電気盤の経験も実績としてあるため、暑さ対策は問題なく設計する事が出来た。
  • 当初、試運転を行ったところ、電圧の違いなのか、初期値が高めに表示されたり、風向風速計の風速が速すぎたりと、幾つかの現象が発生した。しかし実際に弊社メンバーが現場にて確認を実施し、問題なく稼働させる事が出来た。頻繁にタイにいっている強みがここで生かされたといえる。
  • また、日本とタイの臭気判定士にて、嗅覚測定法を実施する事で、デオモニの検量線もより正確なものを実現出来たと感じている。
  • このデオモニ設置により、臭気の現状把握が見えてきており、問題点を絞り込んだうえで、排気臭対策(インジェクションスクラバーの設置)を次のステップとして進めているところである。
  • まずは、工場の臭気の拡散状況を把握しておきたい場合でも、風向風速計とセットにしたデオモニによるモニタリングシステムがお役に立てると思いますので、ぜひ一度、お問い合わせ下さい。
風向風速計連動(臭気測定)
デオモニシステム
デオモニ(5台稼働)
作業風景(高所臭気調査)
臭気測定データ
耐候設置BOX(デオモニ)

今回は、排気臭を24時間、常時監視する臭気測定システムについてお伝えしました。

脱臭・消臭等「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。

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旅館の客室内の異臭対策

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担当(著者)
臭気判定士 シックハウス診断士 松林宏治
提出日付
2017年9月14日
施工先
客室にて発生している臭気の発生源調査
施工概要
下水系臭気の臭気調査
施工前状況
  • 旅館にて、なぜか特定の部屋のみ、下水のような悪臭が漂う現象があったという。
  • 常時、汚水のような異臭が漂っているが、時間帯や曜日によっては、突如として強くなったり、弱くなったりする状況であった。
  • お抱えの設備業者等にもいろいろ調査をして貰ったが、皆目見当がつかず、困り果てていた。
  • お客様から悪臭苦情があって以来、該当の部屋を貸し出しする事をストップしたため、機会損失も大きく、一刻も早く、臭気問題を解決したいとインターネットで弊社を検索いただいた。
施策内容
  • 硫黄化合物系臭気が不定期に建物内に充満する事例に詳しい、臭気判定士4名にて、現場へ乗り込んでいった。
  • 臭気調査当日も、薄くではあるが、下水系臭気を感じられた。
  • 臭気判定士の嗅覚にて、漂っている下水臭を注意深く嗅ぎながら追い込んでいった。
  • どうやら天井裏にて最も臭気を強く感じられたため、お部屋を含めた旅館全体の給排気や衛生配管等の設備状況を確認していった。
  • スモークテスターや臭気センサーも併用していった結果、天井裏の通気弁が臭気の漏洩箇所と断定された。
  • トレースガスにて仮説を証明すべく、大元からガスを流したところ、天井裏にて確認出来た為、見事に実証する事が出来た。
装置などの名称
  • 分類
  • 装置の紹介(概要)
    施工後状況
    • 多くの部屋の天井裏に、同じ通気弁が設置されていたのだが、なぜかこの部屋の通気弁のみ、悪臭が漏洩している事が確認された。通気弁を交換しても同じ現象が発生するという不可思議な状況であった為、最終的にはトイレの排気ラインに通気を接続する事で、悪臭問題は無事、解決した。
    その他補足感想など
    • 実は本現場は、国営放送にて20分間にわたる特集番組の実録現場の舞台となった。
    • ドキュメント20min「密着!におい刑事~クサイに挑むプロフェッショナル」がそのタイトルである。
    • 通常よりも多くの臭気調査道具を念には念を入れて持参し、テレビのスタッフさんたちのカメラとともに臭気調査を行うという、弊社では初の実際の現場でリアルの臭気調査withテレビロケとなった。(その後、バンキシャ!やスーパーJチャンネル等、数多くの現場で採用される事になる方法の元祖である)
    • お客様からは、「臭気調査の実録がテレビでオンエアーされる事で、同じような悪臭問題を抱えている同業者等に、このような方法がある事をお知らせ出来ればと思い、お引き受けしました」とおっしゃっていただいた。
    • 接客業という中で、ニオイ問題というのはネガティブなもの。そんな中でもこのような思いで弊社に臭気調査をご依頼いただいた以上、必ず原因を突き止め、一刻も早くお部屋の貸し出しを再開できるように、万全の体制で臭気調査に赴いた。
    • 結果として、原因を突き止め解決する事できただけではなく、「テレビをみた」という事で驚くほど多くのお問い合わせを頂戴した。
    • そのほとんどが、「こんな会社あったんだ!」とか「ここに頼めばよかったんだ!」というお声を頂戴した為、決して簡単ではなかったが、テレビロケを敢行したおかげで、弊社のミッション遂行に繋がる機会を多く頂戴出来た事は、結果としては良かったと感じている。
    • 異臭発生や悪臭問題でお困りの工場様やホテル旅館様オフィスビルはもちろん個人様でも、まずは弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
    テレビ特集番組
    臭気調査委機材
    臭気測定器等
    番組撮影風景

    今回は、旅館の客室内の異臭対策についてお伝えしました。

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    ホテルの浄化槽室内の臭気対策

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    工事種別

    ホテルの浄化槽室内の臭気対策

    担当(著者)
    臭気判定士 シックハウス診断士 松林宏治
    提出日付
    2017年9月4日
    施工先
    某ホテル様の排水処理室内(浄化槽室内)
    施工概要
    硫化水素アンモニア臭気の漏洩対策
    施工前状況
    • 某ホテル様の排水処理室にて、排水臭気が強く充満していた。
    • S系臭気(硫化水素やメチルメルカプタン等)と、N系臭気(アンモニア等)を中心に、浄化槽室内にとどまらず、同ホテルの別エリアにも、その臭気が漏洩してしまっていた。
    • 大幅なリニューアルによる給排気設備の改善や、大掛かりな脱臭装置を設置するコスト的余裕はなかった。
    • 現状の設備を極力有効活用しつつ、第一優先としては漏洩臭気の対策を、第二として排水処理室内の臭気低減が出来れば・・と、いろいろと検索いただき、弊社にお問い合わせいただいた。
    施策内容
    • ホテルの浄化槽や排水処理室の臭気対策に経験豊富な臭気判定士が、早速、現場を確認させていただいた。
    • 現調の結果、幾つかの脱臭対策をご提案させていただく事となった。
    • しっかり脱臭はできるもののイニシャルコストやランニングコストが高いものから、ある程度、ゴールに近づける可能性が高くて、イニシャルコストもランニングコストも安いものの中から、綿密にお打ち合わせを重ねた結果、酸素クラスター除菌脱臭装置方式をご採用いただく事となった。
    • 既存の給気ラインに、酸素クラスター除菌脱臭装置のダクトインタイプを設置した。
    • 設置工事完了後、風量測定&風量調整を実施した。その後、イオン数測定を実施し、仕様書に記載されている規定値以上のイオン数が出ている事を確認した。
    • 数週間の脱臭装置稼働ののち、脱臭効果の測定を実施し、ご報告を提出し検収となった。
    装置などの名称・分類
    装置の紹介(概要)
    施工後状況
    • 臭気測定機:脱臭装置導入前 約700 → 脱臭装置導入後 約250
    • 臭気判定士の嗅覚による官能評価:排気口ではわずかに臭気を感じるものの、周辺では臭気をほぼ感じられず、周辺からの臭気苦情はないレベルと判断。
    その他補足感想など
    • もともと、しっかりとした給排気設備はあったが、エアーバランスが悪い部分も否めなかった。
    • 既存の給気ダクトを加工する事で、酸素クラスター除菌脱臭装置のダクトインタイプを、ケーシングなしで直付け出来る為、ケーシング費用も不要であり、設置工事費用も自社施工で済んだ。
    • 付帯工事としては、100V電源の延長だけであり、省電力でもある酸素クラスター除菌脱臭装置は低イニシャルコストの実現も可能とした。
    • 設置工事のタイミングで、臭気判定士数名にて、排水処理室内の臭気強度マッピングを実施して、臭気発生箇所等を絞り込み、酸素クラスターイオンを重点的にぶつけるポイントを絞り込んだのも、臭気低減に大きく寄与しているだろう。
    • それまでは、排水処理室からの漏洩臭気や排気臭気が、施設内にて漂い、お客様や従業員から臭気苦情を言われていた。
    • しかし、ある程度、排水処理室内の臭気を低減した事で、室内の作業環境も少し楽になり、周辺への臭気漏洩もほぼ気にならないレベルまでになった。
    • お金を掛けられないケースでも、弊社はいろいろなご提案方法を持ち合わせており、可能な限り、臭気対策のお手伝いをしていければと思っている。
    • 排水処理室内の臭気対策や、工場の排気臭対策、その他、臭気対策に関する事であれば、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
    脱臭装置設置
    臭気判定士による測定
    酸素クラスター除菌脱臭装置ダクトインタイプ
    酸素クラスター除菌脱臭装置

    今回は、排水処理室内(浄化槽室内)の臭気対策についてお伝えしました。

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