月別アーカイブ: 2020年12月

令和2年度 嗅覚測定法精度管理

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種別

嗅覚測定法

担当(著者)
臭気判定士 松林宏治
提出日付
2020年12月24日
記事の対象
嗅覚測定法の精度管理
記事の概要
嗅覚測定法クロスチェック
記事の説明
  • 臭気判定士は環境省管轄の国家資格であり、悪臭防止法によって定められているが、それらは公益社団法人におい・かおり環境協会が司っている。
  • 弊社共生エアテクノにも、臭気判定士が6名在籍しており、悪臭防止法によって定められている嗅覚測定法を現場や弊社ラボ等にて頻繁に実施している。
  • 弊社もにおい・かおり環境協会の法人会員として所属しているが、当協会の主催する大切なイベントの一つに、「嗅覚測定法の精度管理」というものがある。
  • これは年に1回、希望する測定機関が参加し協会から送付される試料ガスに対して、三点比較式臭袋法を行い、その結果を提出する事で、いろいろな多岐にわたる統計が算出され、参加機関の嗅覚測定法の精度が向上されていくというものである。
詳細記事
  • 弊社弊社でもここ数年、このクロスチェックイベントに参加している。(去年、令和元年のみ、担当である私、松林が申し込みを忘れてしまうという失態があり不参加であった・・)
  • 今年(令和2年)は忘れず申し込みを行い、無事、11月下旬にお題目となる試料ガスと諸々一式を拝受した。
  • 今回はなんと、環境法を用いるというお題目であった。これは、敷地境界線等で採取した薄い臭気の臭気指数(臭気濃度)を算出するときに用いられる公定法であり、通常の公定法に比べて、計算方法とか測定のやり方が特殊である。というか、圧倒的に測定する検体数が少ないので、オペレーターが慣れていないだけということでもある・・。
  • 弊社臭気判定士と、一部パネル員(嗅覚検査に合格したパネラー)を集めて、三点比較式臭袋法のクロスチェックを実施した。
  • 試料ガスを10倍に希釈し、測定用試料ガスの調製を行う。これには、30Lの採取袋が用意されており、ここから合計3回の測定を実施する為、大切に取り扱う必要がある。
  • オペレーターの臭気判定士は、実際、弊社脱臭装置とか臭気コンサルテーションの現場でも簡易法のオペレーターを担当する事が多く、年間数10件~100件以上を毎年実施するベテラン臭気判定士とした。
  • 想定通り、3回のテストを実施。書式に纏めて協会へ提出した。
装置などの名称/分類
装置などの紹介
  • 公益社団法人におい・かおり環境協会
  • クロスチェック
  • 嗅覚測定法精度管理
効果など
  • 弊社の受付番号が300番台であった為、少なくとも300機関以上が参加していると思われる。それらの結果からいろいろな統計データが算出されるため、毎年、1月頃に開催される統計結果と分析傾向の研修会は大変有意義であり、弊社の測定精度向上にも役立てている。
その他補足感想など
  • 通常の公定法では、嗅覚測定法は三点比較式臭袋法が用いられ、これはオペレーターとして臭気判定士が責任者となり、嗅覚試験に合格したパネルと呼ばれる嗅覚試験員を最低6名に担当していただく。
  • この6名の嗅覚にて、希釈倍率等で臭気判定士が検体を作成したものを嗅いでいく。3つの袋のうち、1つだけにニオイが入れられており、残り2つは無臭空気となっている。この臭気が入れられた袋がどれかを当てられたら、どんどん希釈倍率を薄めていき、6名全員が外すまでこの作業が続けられていく。
  • 嗅覚試験に合格しているからといっても、正常な嗅覚を有しているだけであり、やはりどんな人間でも嗅覚の感度や精度、得意不得意とかその日の体調等によっても変わってくる。よって、この測定法では、上下カットを行い、残り4名の平均値をもって臭気指数(臭気濃度)を算出することとされている。
  • 今回の精度管理では、環境法であった為、〇と×で表示してもらう方法となる。つまり6名が全部正解だと、正答率がどうなって、それが次の希釈倍率を決め、そこから正答率が導き出され、それらを割って足して・・・という計算式の結果、臭気指数が算出される。
  • いずれの場合でも、これらは大変な作業であり、人も多く必要となり、場所もなるべくニオイがなく、温度や湿度もコントロールされていなくてはならない。さらには専用の測定道具や機材もたくさん必要となるため、なかなか簡単ではない。第一種事業所登録をしているのは、現状では2社だけ(だったと記憶している)。
  • 弊社では第二種の環境事業所登録も実施していないが、スクラバーデオキーパー脱臭装置消臭剤噴霧システムやデオミスト等のテスト時は、必ずたくさんの嗅覚測定を自社測定する。
  • 昨今では、協会の主導にて「簡易法」による嗅覚測定マニュアルが出されており、弊社が現場で実施するのはもっぱらその、簡易法に則って実施している。
  • 工場の排気臭の臭気対策のいっかんとして、まずは臭気測定をして把握だけでもしてみたい、というようなケースでももちろん対応しているので、工場の臭気対策をご検討でしたら、弊社共生エアテクノまでまずはご相談下さい。
クロスチェック用試料
クロスチェック用試料
クロスチェック用書類
クロスチェック実施画像
 

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月数回程度の製造時の排気臭対策(デオキーパー脱臭装置)

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種別

工場の排気臭対策

担当(著者)
臭気判定士 中丸晴樹
提出日付
2020年12月18日
対応先
製造工場様
概要
月数回程度の製造時の排気臭対策(デオキーパー脱臭装置
対応前の状況
  • 今まで、いろいろな工場からの臭気対策脱臭装置、臭気測定や臭気モニタリングの対応をさせていただいている。
  • その中で、脱臭装置という選定となると、大きくわけて弊社では湿式と乾式のご提案が可能である
  • 湿式ではスクラバー脱臭装置や消臭剤スプレー噴霧システム/デオミストといったご提案ができ、乾式ではデオキーパー脱臭装置がご提案の主軸となる。
  • 特に、生産設備の中でも、24時間とか365日の稼働ではなく、月に1回とか2回といったペースだけど、それを製造するときには強い臭気であったり、高い臭気濃度が発生するというケースの対策をお手伝いさせていただくケースでは、圧倒的にデオキーパー脱臭装置が向いており、現在でも複数件にて、納入決定の製作中であったり、テスト等の実施を行っている。
対応内容
  • 小風量でも大風量でも、工場での製造時のみの排気臭の脱臭装置としては、デオキーパー脱臭装置は大変使い勝手のよいものとして、お客様から喜ばれている。
  • まず、脱臭素材が「活性炭」を用いるため、しっかりと接触時間とか接触量、あるいは活性炭の種類とか積載方法、そしてファンの選定や脱臭装置を設計すれば、確実に初期性能は発揮できるものである。
  • それでも弊社では、デオキーパーに関しては、お客様から不要と言われる場合をのぞき、脱臭効果をデモテストにて検証してから、実機の脱臭装置をご提案するようにしている。
  • それから、製造が月に1回とか数回の場合は、活性炭を入れる必要がないし、小風量であればキャスターをつけておいて、脱着させる移動式としても対応する事ができる。
  • 製造する時のみ、活性炭を投入し、製造が終わればそれらを廃棄する。そして次の製造時にまた、活性炭を投入するという手間のみで済む。
  • 湿式だとどうしても排水処理が必要となり、排水処理設備をもたない工場などでは特に、活性炭やゼオライトを用いた弊社デオキーパーはご依頼いただくケースが多い。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
施工後の状況
  • ある程度、稼働状況が連続するケースでは、活性炭の寿命も想定し入れ替え頻度もざっくり想定したうえで実機を進めていく。月に数回とかの場合は、都度、製造時に活性炭を詰めていただくケースが多い。実機は現場のスペースや作業性、臭気の強さ等で設計を行っている。
その他補足感想など
  • 過去のケースでは、ほぼ24時間365日の稼働をされている製造工場の製造ラインにおける排気臭対策としてのデオキーパー導入ももちろんたくさんある。
  • そしてそれと同等あるいはそれ以上の需要と納入件数を頂戴しているデオキーパー導入現場が、今回ご紹介させていただいたような、月に1回とか2回といった低頻度での、製造ラインの稼働時に、強い臭気だったり、不快度の高いニオイが発生する工場の脱臭装置対策である。
  • そのような不定期のケースでは、その時のみ、脱臭ができればよいわけで、普段は常設物としての脱臭装置は不要どころか邪魔にもなりかねない商品である。
  • 弊社では当然、湿式であるスクラバー脱臭装置もご提案可能だが、水を大量に貯水し使用するため、常時使っていて、なおかつ排水設備に余力があればよいが、そうではない場合は工場様にとって使い勝手の悪い脱臭設備になってしまう。
  • 同じく、湿式のデオミストタイプや排気ダクト内での消臭剤スプレー噴霧システムもご提案可能であり、これらは使用するときのみ、スプレーを噴霧すればよいので、月数回の製造等でも十分対応できる。しかし消臭効果には限界があり、高い臭気指数であったり、近隣からの悪臭苦情対策にその時のみ対応したいというケースでは、目的とする脱臭効率に到達できない可能性が高い。
  • そういった意味では、活性炭を脱臭素材として用いるデオキーパー脱臭装置は、テストでの確認の上で初期性能として高い脱臭効果が期待できるし、脱臭原理も吸着法という事でシンプルかつ明快であるため、お客様から「デオキーパーでお願いします」とご指定いただくことも多くなっている。
  • 今、簡易的な小型消臭剤噴霧ユニットも開発中であり、それらも完成次第、弊社HPブログ等でご紹介していくので、お客様や工場の目的にあった脱臭装置をより幅広く、ご提案できるような体制を整えていく。
  • 工場の脱臭装置臭気対策ニオイセンサーによる臭気モニタリングシステム等でしたら、まずは弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
脱臭装置の デモテスト
活性炭脱臭装置デオキーパー
 

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漏水によるカビの対策

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種別
担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2020年12月9日
対応先
某飲食店
対応前の状況
  • 某飲食店において、上階からの漏水が発生してしまった。
  • 当該店舗の責任ではなかったが、漏水の影響により、カビが発生してしまった。
  • 店舗内では、カビが目視でもわかるくらい繁殖しており、カビ臭も室内環境や外部環境の影響等によっては感じられるケースがあった。
  • 管理会社様や建築設備会社様にて、漏水についての問題はしっかり解決されたが、カビについては専門業者に依頼ししっかりカビを取り除いておこうという事になった。店舗は飲食店であり、カビ臭は当然、飲食にご来店されるお客様にとって悪い印象を与える可能性が高く、カビ菌が舞う状況では、衛生環境にも当然、悪影響が予想されるためであった。
  • 平素より建築設備にて脱臭装置や脱臭作業でもお付き合いのある弊社共生エアテクノにお問い合わせをいただいた。
対応内容
  • 早速、弊社臭気判定士が本件の対応にあたった。
  • カビに関しては、弊社では、カビ菌の菌数測定や、カビ菌の菌種同定といった分析試験もお引き受けしているが、今回の件ではお客様のご要望により、まずはしっかりとしたカビ菌の退治を優先されるとの事であった。
  • その為、弊社では、除カビ作業を目的としたお見積書をご提出し、それにて正式にご依頼を頂戴した。
  • 日程を調整し、弊社からは臭気判定士2名にて、除カビ専用の薬剤や、それらを噴霧する道具等一式を整えて、現場へ伺った。
  • 店舗内のカビ菌の繁殖部分のチェックと、カビ臭のチェック等を行ったのち、カビ除去作業の段取りを行い、一気に作業を進めていった。
  • 薬剤が届きにくい部分もあったため、それらにもしっかり除カビ剤を当てながら作業は無事、終了した。
装置などの名称/分類
施工後の状況
  • 飲食店舗であり、照明や内装等を傷つけないようにしっかり養生して、カビ対策の工事を行った。カビを除去する薬剤がしっかりとカビ菌と接触するように、薬剤噴霧作業も一度だけではなく、二度行い、さらに薬剤が届きにくい部分は徹底して除カビ剤を噴霧した。
その他補足感想など
  • 弊社は2003年の創業以来、消臭や脱臭といった、臭気に関するのみを業務として行って18年目の臭気対策専門会社である。
  • そういった空気環境という意味では、菌というのも当然、ニオイの発生源となるわけで、その中でもカビというのは、一般のご家庭でも当たり前のように存在しており、飲食店や宿泊施設といった有人空間にも、何もしなくてはカビが発生したり、カビが目視できなくてもカビ臭が気になったりというケースは発生している。
  • 臭気というのは、よほど高い濃度になるとか、一部のホルムアルデヒド等の有害物質を除けば、我々が日常生活において、そこまで生活に支障をきたすことはない。もちろんシックハウス等での化学物質であったり、悪臭防止法の規制値をこえるような臭気、あるいは住民同士のトラブルになるようなニオイ(タバコとか調理臭、強すぎる香料臭等)の場合は別であるが、やはりそれらにしても、どちらかといえば通常ではないケースが多い。
  • その一方で、カビというのは、人体に有害になるケースもあり、特に小さなお子様やご高齢の方にはダメージをより多く与える可能性もある。
  • その為弊社では、カビ対策業務の一つとして、カビ菌の菌数測定を行い、その環境でのカビ菌の量が人体に有害なのかどうか等の分析も、専門の第三者機関と提携して実施している。
  • また、カビの菌種を同定する試験も実施しているが、こちらはあまりご依頼としては多くはない。確かに菌種がわかっても、弊社のお客様にはあまり意味がないからである。
  • 最も多いご依頼は、しっかりと除カビと防カビの工事を実施していただければそれで充分、という内容であり、弊社ではオールシーズン、カビ対策業務は主要業務の一つとなっている。
  • これからまた空気が乾燥し、加湿器と暖房にて結露からのカビ発生も多くなる季節である。カビに関するお問い合わせでしたら、弊社共生エアテクノまでどうぞ。
除カビ剤/防カビ剤噴霧
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