活性炭」タグアーカイブ

活性炭の大逆襲


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種別
脱臭素材について(デオキーパー活性炭脱臭装置
担当(著者)
臭気判定士 2級管工事施工管理技士 原田隆寛
提出日付
2025年2月20日
対応先等
工場の排気臭対策をはじめ臭気対策全般
概要
デオキーパー脱臭装置と、その脱臭素材について
状況・条件等
  • もともと、古来からある脱臭方法というか、脱臭素材の1つとして「活性炭」は世間的にもよく知られています。
  • 一説には、紀元前1550年頃の古代エジプトで、活性炭が悪臭の除去に使われていた記録があるくらいで、今でも備長炭などをトイレや押入などに何気なく入れている方もいらっしゃると思います。
  • その後、18世紀頃から、炭の吸着性能等の研究が進み、1915年には活性炭の製造方法が確立され、脱臭の素材として広がっていったと言われています。
  • 当然、弊社の専門分野の1つである、工場の脱臭装置として、工場の排気臭を脱臭したり、工場の場内環境や作業環境をクリーンにするために、活性炭は数多くの現場で導入されています。
  • しかし、そのデメリットとして、吸着限界があること、湿度に弱いこと、再生することが難しいこと、臭気対策の設計を簡単に組み立てると想定された脱臭効果が発揮されないこと、などが挙げられます。
  • そのため、弊社臭気対策を実施して22年目となりますが、実は一時期、活性炭脱臭方法は敬遠されるような時期もあったのです。(弊社の感覚ですので違っていたらご容赦下さい)
施策・対応内容
  • 弊社でも創業当初からしばらくは、どちらかというと代理店としての臭気対策商材やサービスを取り扱っており、活性炭関係の取り扱いはあまり積極的ではありませんでした。それは世の中の求める脱臭方法が、「活性炭は古い」とか「活性炭は簡単そうで実は難しい」といったところもあったためです。
  • その後、弊社では、代理店としての機能は有しつつ、メーカーとしての立場も取り入れ、自社設計、自社開発、自社製造(協力工場様とのコラボ)を可能としました。
  • その中で開発された1つが、「デオキーパー脱臭装置」です。
  • デオキーパー脱臭装置は、いろいろな脱臭素材を搭載することで、さまざまな臭気に対して脱臭することが可能となっております。とはいえ、実は弊社が出荷させていただいたデオキーパー脱臭装置は、そのほとんどが、脱臭素材として「活性炭」を搭載しております。
  • どちらかといえば、弊社の感覚の中では、不遇であった活性炭・・。それが、デオキーパー脱臭装置の躍進によって、一気に活性炭という脱臭濾材が陽の目を見ることになったのです。
  • デオキーパーは、ファンを搭載(内臓)することもできるし、活性炭も粒状やフィルター状などが選べて、小風量から大風量まで対応できるのがメリットです。
  • 弊社では「活性炭の大逆襲」として、デオキーパーのカタログを刷新しております。
対応後の状況等
  • さらに、ラストピースとして「湿度に強い乾式脱臭素材」の発売を開始しました。すでに弊社が驚くほどのお問い合わせが頂戴し、出荷量もあっという間に想定をはるかに超えたのが「デオモイスト」です。Deomoistは産業工場の脱臭対策や排気臭対策に数多く求められております。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
その他補足感想など
  • 上述しましたように、活性炭を脱臭素材として用いる脱臭装置の場合の弱点の1つに、なかなか思ったような脱臭効果が出ない、というのがあります。
  • たとえば身近なところで考えれば、トイレの中に備長炭を1つ、適当に置いたとして、それで消臭効果を感じられるのでしょうか?という話です。
  • 当たり前の話ですが、まず炭とニオイ分子が接触しない限り、ニオイを吸着することは不可能です。
  • で、うまく活性炭と臭気を接触させられたならば、次には接触させる効率(時間)も設計していく必要があります。瞬間だけ接触すれば吸着してくれるわけじゃないですので・・。
  • どうやって臭気を補足し、それをどうやって活性炭脱臭装置まで移動させ、そこからどうやってニオイと炭を接触させて、排気していく、あるいは場内に戻していく、といった臭気対策設計をやっていかなければ、なんでもかんでも活性炭装置を導入したからOKでしょ?というわけじゃないのです。
  • また、活性炭は限りなく万能に近いといえばそうなのですが、これも上述した通り、湿度には弱い部分があることと、活性炭にもニオイの種類によって使い分ける必要があること、などは意外と知られていません。
  • よって、活性炭をとりあえず導入したのに、なんか全然効果が感じられない、とか、すぐに吸着限界になっちゃって交換頻度が多すぎて・・とか、すぐにボロボロになって粉塵まみれ・・とか、活性炭が一時期、不遇をかこった原因がそれらなんじゃないかなと密かに思っている次第です。
  • 弊社では、デオキーパー脱臭装置は自社設計で、いろいろなタイプをご用意可能です。また、弱点だった湿度に対しても、デオキーパーの中身をデオモイストにすることで解決しました。
  • 工場の脱臭で、湿度があるけど乾式脱臭を検討したい場合のご相談や、あるいは活性炭脱臭のご相談でしたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
     
デオキーパー脱臭装置
デオキーパー脱臭装置
    

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臭気苦情からデオキーパー活性炭脱臭装置の導入に至るまで


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種別
臭気苦情からデオキーパー活性炭脱臭装置の導入に至るまで
担当(著者)
臭気判定士 山田大介
提出日付
2025年1月21日
対応先等
某 リサイクル工場(廃プラ処理工程)
概要
臭気対策コンサルテーション・検証デモテストを行った結果により活性炭脱臭装置を提案、デオキーパー脱臭装置を設置した
状況・条件等
  • 某企業様のリサイクル工場に対し、近隣からの悪臭苦情の相談が行政にあり市役所から改善するよう指示がありました。
  • 先ず臭気の種類や臭気レベルを把握しどこまで臭気を低減させる必要があるのかを把握するために臭気対策コンサルテーションを実施しました。
  • 消臭剤と活性炭を使用した消臭効果確認テストを行いましたが、消臭剤の効果は上がらず、活性炭による臭気の吸着が最も効果が高い事が確認できました。
  • 検証デモテストを重ねた結果からデオキーパー活性炭脱臭装置の導入を提案させて頂きました。
施策・対応内容
  • デオキーパー活性炭脱臭装置の導入にあたり、状況により廃棄風量を大きく また室内設置とする必要があり、本工場仕様の特別サイズに設計する事となりました。
  • 開閉ダンパーを設ける事で 臭気の出ない排気行程はデオキーパー活性炭フィルターを通過させないで排気を行う仕様にし、活性炭の寿命を長く保てるよう設計しました。
  • あわせて風向風速計の設置を行い、住宅や他施設等の無い方向への風の際は、開閉ダンパーによりデオキーパー活性炭フィルターへの排気の通過を調整し、活性炭の寿命を長く保つ事を可能としました。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
その他補足感想など
  • 企業の環境に対するコンプライアンスの徹底は社会的に強く求められ、本事例のように行政からの要請という形で受ける場合もあります。
  • 悪臭苦情の対策は企業として必須事項ですが、脱臭装置の導入や運用には大きなコストが掛かり、いかに効率的な対応を行うかが非常に肝要となります。
  • どちらの企業様、工場様もニオイが発生する行程では脱臭設備等による対策を昔から行っていますが感覚的な部分が多く効果的にもコスト的にも不十分な形で進められてきたのが現状です。
  • 今回の事例のように悪臭苦情に対し臭気対策コンサルテーションを実施し、脱臭装置の検証デモテストを重ねる事は、脱臭装置の設置に加え経費が掛かる行程となります。
  • しかし十分なデーターや検証結果を踏まえた脱臭装置の導入と その運用は、将来に高い脱臭効果を低いランニングコストで実現し、長期的には企業にとって非常に大きな貢献となります。
  • 工場の排気臭対策など、企業のニオイに関するコンプライアンスの実現は、弊社共生エアテクノにお任せ下さい。
     
デオキーパー脱臭装置
風向風速計
 
デオキーパー脱臭施設イメージ図
    

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デオキーパー脱臭装置とオプションについて


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種別
排気臭の脱臭対策
担当(著者)
臭気判定士 山田大介
提出日付
2023年9月27日
対応先等
工場の脱臭装置
概要
デオキーパー脱臭装置とオプションについて
状況等
  • 某工場様にて、排気臭気の脱臭対策を勘案されておりました。
  • 一般的に、工場の排気臭対策というのは、なかなか厄介な問題を抱えています。
  • 1つには、脱臭装置というのが生産性のある設備ではないため、できることならば脱臭設備を導入せずに対応できればベストということです。
  • 2つには、工場内で発生する臭気を、たくさん排気すればするほど、大きな脱臭装置が必要となってしまい、設置スペース等のコストが大きくなることです。逆に、排気量を小さくしてしまうと、工場内で発生した臭気が排気しきれず、場内環境が悪化したり、窓などから臭気が漏洩して、思わぬところから悪臭苦情が発生してしまうケースがあることです。
  • そして、それらのしっかり対策しますと、今度はいわゆるランニングコストが大きくなってしまい、いろいろなメンテナンスの手間などもかかってきてしまうことです。
  • これは、湿式脱臭装置にせよ、乾式脱臭装置にせよ、あるいは燃焼脱臭でも何にせよ、必ずついてまわる問題であると言えます。
対応内容
  • なので弊社では、同じ脱臭装置を導入するにしても、なるべく省スペースで脱臭効率のよい脱臭装置となるように設計してみたり、交換の頻度を少なくできるような設計を、現場ごと、工場ごとにご提案させていただいております。
  • 例えば、弊社がメーカーとして発売させていただいている脱臭装置の中で、最も出荷台数が多い脱臭装置「デオキーパー」脱臭装置があります。
  • これは、基本仕様の3商品(10CMM用、20CMM用、30CMM用)はある(カタログHPにも掲載されています)ものの、それらはあくまで1つのスタンダードな形に過ぎません。
  • 脱臭素材としては、活性炭を用いますが、活性炭だけでも数種類をご用意しており、デモテストにて最も吸着効果のよい活性炭をセレクトすることが可能です。また、粒状あるいはフィルター状での検討をさせていただいております。
  • その他の吸着剤もご用意しておりますが、いずれにせよ、吸着剤は、「臭気を吸着しきったら(破過したら)交換」ということになります。
  • そのため、弊社では、少しでも効率よく脱臭装置を運用いただくために、風向風速計との連動運転というオプションもご用意しております。
  • 屋上に風向風速計を設置し、必要なときだけ脱臭装置を通す方法となります。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
  • 実際に、幾つかの工場様にて、ご提案させていただいたり、ご要望を頂戴したりしておりまして、納入実績もございます。臭気苦情先の方角が限られており、悪臭防止法等の問題がないときには、ランニングコストを抑制する方法として重宝いただいております。
その他補足感想など
工場の排気臭対策
屋上の風向風速計
脱臭装置
臭気測定
    

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