月別アーカイブ: 2021年12月

工場の臭気アセスメント


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種別
担当(著者)
臭気判定士 電気工事士 中丸晴樹
提出日付
2021年12月27日
対応先等
工場の排気臭対策
概要
工場の臭気アセスメント
状況等
  • 工場をはじめとして、営利を目的とする施設には、「悪臭防止法」という法律が適用されます。
  • おおもとの管轄は環境省となっておりまして、そこから地方自治体がそれぞれの地域にあった内容で規制内容を定めています。
  • 例えば工場から排出される臭気については、2つの規制方法があります。
  • 1つは成分濃度での規制です。例えば排水処理工場であれば、硫化水素をはじめとする臭気成分がターゲットですし、塗装工場であればトルエンなどが対象となります。これらは特定悪臭22物質として定められておりまして、それぞれに成分濃度の規制値が設けられております。
  • もう1つは複合臭気としての規制です。多くの場合、ニオイ分子が単体で存在することはなく、いろいろなニオイが複合状態で存在します。よって、近年では多くの自治体が、複合臭気での規制を設けております。
  • 複合臭気の規制としては、「臭気指数」が設定されております。臭気指数を算出するための臭気測定方法は、三点比較式臭袋法という公定法を用います。
  • 工場においては、定期的に臭気測定を実施されておられます。
対応内容
  • 弊社では、臭気の測定のみを請け負うケースは少なく、多くのケースでは、脱臭のテストはもちろん、臭気の拡散シミュレーション等のコンサルテーションを含めまして、脱臭対策のご提案、そして脱臭装置の設計や施工まで実施させていただいております。
  • それでも、定期的に臭気の測定をご依頼いただくこともありますので、いわゆる三点比較式臭袋法の簡易法バージョンを用いて、臭気判定士による嗅覚測定を実施させていただいております。
  • 悪臭防止法では、2つの規制がありまして、1つは敷地境界線での臭気指数。もう1つは排気口での臭気指数となります。
  • 多くの工場では、定期的な環境アセスメントの1つとして、臭気に関することも取り入れており、実際に臭気測定を実施させていただくケースでは、敷地境界線の東西南北で4箇所。そして排気口(必要に応じて)での臭気採取となります。
  • 臭気採取したものは、工場の会議室等をおかりして、簡易法を用いた臭気指数(臭気濃度)の測定まで実施させていただくか、持ち帰ってオフィスで測定を実施しております。
装置などの名称/分類
  • 敷地境界線での臭気採取
  • 排気口での臭気採取
  • 臭気判定士による臭気採取
装置等の紹介
対応後の状況等
  • 年に2回、定期的に臭気測定を実施することで、現時点では悪臭苦情はなくても、何かあったときにはすぐに環境測定の報告を出せるようにしておくこと。あるいは工場としての自主的な臭気の測定により、臭気の現状把握をしておくことは、大切なことです。
その他補足感想など
  • もともと、複合臭気を表す方法としては、「臭気濃度」がありました。
  • それは「その臭気を何倍の無臭空気で薄めたら、ニオわなくなるか」という指標です。
  • そして例えば、臭気濃度1000が、臭気濃度100まで脱臭できたら、脱臭効率は90%となります。
  • ところが、90%脱臭できたとしても、人間の嗅覚にはそこまで大きく減っているようには感じられないというニオイの特徴があります。
  • よって、臭気濃度を対数で換算したものが、臭気指数という指標になります。
  • 臭気濃度1000=臭気指数30。臭気濃度100=臭気指数20です。つまり、臭気を90%脱臭したとしても、人間の嗅覚には、30が20に減った、程度でしか感じられないということになります。
  • そこでいきますと、臭気濃度10=臭気指数10となります。つまり、一般的に敷地境界線での臭気は臭気濃度10=臭気指数10、未満ですと、無臭レベルという判定になります。
  • もちろん、10未満であっても、ニオイとしては感じられますので人のニオイの感じ方は人それぞれ、千差万別ですから興味深いところです。
  • また、悪臭防止法は基本的には有事法となっております。つまり、悪臭苦情が近隣住民等から寄せられない限り、発動しないというものでもあります。
  • 弊社共生エアテクノでは、臭気判定士 6名がおりまして、日本全国はもちろん、タイ王国までも、工場の排気臭対策や脱臭対策、臭気対策を承っております。
  • 工場の臭気対策に関することでしたら、ぜひ、弊社共生エアテクノまでまずはご相談、ご一報いただけましたら幸いです。
     
臭気判定士による臭気測定
臭気判定士による臭気測定
臭気判定士による臭気判定
     

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ホテルの客室での異臭調査(旅館における臭気アセスメント)


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種別
担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2021年12月17日
対応先等
某ホテル(特定の客室)
概要
旅館における臭気アセスメント
状況等
  • 某ホテルにて、特定の客室のみ、宿泊したお客様から臭気の苦情が発生していました。
  • 滞在型のホテルであり、ホテル側の管理者や設備や施設のご担当者様、そして担当されている設備業者などが原因究明を行っておりました。
  • しかし、臭気の発生が不定期であり、常時発生しているわけではなく、さらに、ニオイの強弱もあるようで、いろいろ調べていっても全く臭気の発生源がわからない状態でした。
  • お客様にアンケートをとっていったところ、下水のようなニオイとか、卵が腐ったような悪臭とか、水が腐敗したような異臭といった表現が多かったとの事でした。
  • チェックアウトからチェックインの間の客室清掃を、水回りを中心に徹底するようにしましたが、解決しませんでした。
  • インターネットで臭気調査の専門家を検索されまして、弊社お問い合わせをいただきました。
対応内容
  • 弊社ではすぐに異臭の侵入経路調査に熟練した臭気判定士が対応に当たりました。
  • ある程度、お電話やメールにてやり取りの上、正式に臭気調査のご依頼を頂戴しました。
  • チェックアウトからチェックインまでの時間帯しか異臭調査を実施できない為、万全の準備を整えて現場に乗り込みました。
  • 事前にお聴きしていた内容と現地での目視及びニオイを嗅ぐ臭気マッピングを中心に、悪臭の発生源を探っていきました。
  • すると、その2部屋の隣接場所に、排水の処理施設が設置されていることが判明しました。
  • そこからは、下水臭が発生していることも確認できました。
  • しかし配管ルートには全く問題がなかったため、そこからお部屋への臭気侵入ルートを確認するため、トレースガスによる侵入経路調査を実施しました。
  • すると、一部のOA取り入れ口(給気口)からお部屋内にトレースガスの反応があったのです。
  • 不定期に客室が臭っていたのは、風向や風速によって、給気口からニオイが侵入したりしなかったりしていたことも判明しました。
装置などの名称/分類
対応後の状況等
  • 汚水槽や雑排水槽の漏洩臭気及び通気管からの臭気をおさえる方法もご提案しましたが、まずは宿泊のお客様への対策を優先する方針となり、給気口の場所を変更しました。それにより臭気苦情はぴたりとおさまったと聞いております。
その他補足感想など
  • このようなケースでは、多くの場合、疑ってかかりたいのは、排水の配管ルートとなります。
  • 特に、特定の2部屋のみでの汚水臭気の発生であった為、衛生配管図からして、この2部屋の系統が同じであることもわかっていたので、一番目の仮説をそこに絞っておりました。
  • しかし、その配管系統をどれだけ調査しても、問題がないということがわかりました。
  • それでも確かに、当日の臭気調査におもむいた2名の臭気判定士の嗅覚には、汚水や下水、雑排水といった、硫黄化合物系の臭気を確かに感じ取られていたのです。
  • そこでいったん、配管系統の仮説はシロと断定し、次の仮説を立てるために動きました。
  • 臭気を嗅覚とニオイセンサーでマッピングしていきながら、スモークテスターなどを活用して気流のチェック、そしてホテルの食堂のグリストラップなどまで調査範囲を広げていきました。
  • そのうち、特定のお部屋で発生している臭気と同等のニオイを感じられたのが、すぐ近くにある排水処理設備ということが判明しました。
  • ところが、設備業者さんも、水道関係の業者さんも、そして我々も、そこからの配管系統に問題がないことを確認済だったわけです。
  • それでも、同様の臭気を感じられたところはここしかなかったので、そこからトレースガスを噴霧することで、客室内での反応を確認してみたのです。
  • すると、お部屋内でトレースガスの反応があり、そこから侵入経路を追っていくと、なんと給気にのってトレースガスが入ってきていることがわかったのです。
  • ホテルや旅館、宿泊施設はもちろん、オフィスビルやマンション等、異臭の侵入経路調査でお悩みでしたら、一度、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
     
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環境アセスメントとしての臭気アセスメント


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担当(著者)
臭気判定士 電気工事士 中丸晴樹
提出日付
2021年12月7日
対応先等
某所(屋外広範囲からの異臭)
概要
環境アセスメントとしての臭気アセスメント
状況等
  • 某所にて、不定期に、広範囲から、「異臭がする」という相談が寄せられていました。
  • それが室内とか特定の場所ではなく、いわゆる外気が臭いという内容だったようで、全くその状況を把握することすらできない状況でした。
  • 自治体等が定期的に環境アセスメントといいますか、ニオイのチェックなどを行っていった結果、どうやら発生源らしきポイントは幾つか絞り込めたようです。
  • それでもやはり、いつ、どのタイミングで、どれくらいの臭気が出ていて、それがどれくらい強いのか、相変わらず雲をつかむような話でお困りとのことでした。
  • そこで、ある程度の臭気の変動や、臭気の発生のタイミングなどを把握するという、臭気アセスメントをやっていくために、ニオイセンサー臭気モニタリングシステムの検討をされました。
  • ポイントとしては、広範囲にわたるため、無線でデータを飛ばせることと、電源がなくても稼働できることなど、幾つかの条件をもとに、検索されていきました。
  • そして、ほぼその全てに合致するということで、弊社共生エアテクノデオモニにお問い合わせを頂戴した次第です。
対応内容
  • 不定期に飛散してきたり、拡散する臭気を、24時間365日、常時、モニタリングできる臭気センサーdeomoniについて、まずは内容のご説明等を実施させていただきました。
  • その後、臭気に対するコンサルティング等の打ち合わせを進めさせていただき、正式に弊社ニオイセンサーデオモニを導入していただくことになりました。
  • 現地に訪問し、臭気測定器の設置個所の確認、データ収集用のコントロールPCの設置場所、そしてそれらをつなぐ中継機がどこに必要か、などを1日かけてアセスメントしていきました。
  • そして正式に、ニオイ測定器の設置位置、それから中継ポイントの設定、そこに必要なデオモニ収納boxの設置方法、さらにはオプション電源としてのソーラーシステム、あとは最も大切になる風向風速計まで、全ての準備が整いました。
  • そして製作納期を経て、deomoniの実機を設置しに現場へ伺いました。
  • 多少のトラブルはあったものの、弊社の現場対応力にて問題なく設置完了。ニオイセンサーの臭気モニタリングが無事、開始されました。
装置等の紹介
対応後の状況等
  • 本現場では、完全なる屋外設置かつ、数kmにわたっての臭気測定ポイントを結ぶ必要があったため、deomoniの無線通信システムが大いに役立ちました。さらに、屋外真っただ中なので電源が供給できず、ソーラー発電オプションも設置に前向きな材料となりました。
その他補足感想など
  • 広大な数キロ範囲に及ぶ空間において、目に見えないニオイをどのように管理、監視、モニタリングしていくのかは、意外と悩ましい問題です。
  • なぜなら、臭気を把握したいポイントごとに、ニオイセンサーを設置するのですが、そのポイントだけでも数kmごとになるからです。
  • それらを有線でつなぐとなれば、それだけで莫大な費用がかかってしまいます。
  • それに加えて、そのポイントに設置したニオイ測定器を動かすための動力も必要となるので、データを送信する有線と、100V電源の敷線工事まで必要となるわけです。材料代、工事代だけでも、設置するのは難しいとなってしまうかもしれません。
  • 弊社が設計製造している、ニオイセンサーdeomoniは、1台のPCにデータを集積していきます。
  • それは24時間365日、常時、臭気をモニタリング可能であり、さらに、各箇所に設置したニオイセンサーから、無線でデータを飛ばすことができます。
  • そのため、データを送信するためのケーブルが不要という大きな特徴があります。
  • また、各設置個所の100V電源を供給いただくのは大前提ですが、それが出来ないケースでも、太陽光発電パネルを用いたオプションをご用意しておりますので、最悪のケースでは莫大な電源設置工事をすることなく、deomoniを稼働させることが可能です。
  • 電波法の問題が各国ごとに立ちはだかるのですが、弊社deomoniは、日本はもちろん、タイでもその法規制をクリアしております。
  • 24時間365日の臭気監視システム「deomoni」につきましては、工場をはじめ様々な箇所で活躍しております。まずは弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
     
deomoniのソーラー発電オプション
deomoniの風向風速計
     

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