月別アーカイブ: 2023年4月

工場の新設に伴う脱臭対策(移転・増設の臭気対策)


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種別
工場の新設に伴う脱臭対策
担当(著者)
臭気判定士 2級管工事施工管理技士 原田隆寛
提出日付
2023年4月28日
対応先等
印刷関係の業務を行っておられる工場
概要
状況等
  • もともと、首都圏某所にて、印刷関係の業務を行っておられる工場様がありました。
  • 印刷工程に伴い、有機溶剤系の臭気をはじめ、いろいろな臭気が発生しておりました。
  • 製造の量が増加していくにあたり、稼働率も向上し、臭気の発生量も全体として多くなっていきました。
  • すると、周辺住民様からの臭気に対するクレーム等も発生しはじめてしまいました。
  • 臭気に関する内容を調べていくと、その工場があるエリアには、臭気指数臭気濃度)による臭気規制がありました。
  • まずはその、悪臭防止法条例で定められた臭気指数の数値をクリアするべく、臭気測定を実施されました。
  • そして、現状の数値に対して、どうすれば規制値をクリアできるか弊社にご相談を頂戴しました。
  • 脱臭装置のテストを実施し、規制値がクリアできることを確認したため、デオキーパー脱臭装置を設置させていただきました。
対応内容
  • 脱臭装置の設置後、悪臭防止法条例の規制値を遵守でき、臭気苦情の発生もありませんでした。
  • それからさらに製造工程が多忙となっていかれまして、いよいよ関東某所に移転し、大幅な製造工程の増設や、生産量のアップを計画されました。
  • 当然、現地においては、環境問題への懸念はありまして、ニオイの発生というのもクローズアップされるものとなりました。
  • 工場様でも、新工場の新築計画にあたっては、臭気対策もテーマの1つとしてしっかりと勘案されておりまして、すでに脱臭装置として実績のある弊社にもご相談を頂戴しました。
  • 弊社では、工場および周辺の状況などを勘案し、脱臭装置の設置だけではなく、排気口の高さからの希釈度であったり、排気するスピード等に影響する排気口の口径、排気する場所なども含めてご提案させていただきました。
  • それらをもとに、工場様にてご検討いただいたのち、脱臭装置としてのデオキーパーを必要台数、ご発注いただくことができました。
  • 建築業者様や設備業者様とも協議を進めさせていただき、分割にて納入を進めて参りました。出荷検査等も順次、スケジュール通りに推進中となっております。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
  • すでに発生する臭気の強さや質については、脱臭装置を納入済の旧工場にて確認しておりますので、新工場については、臭気対策をトータルでお手伝いすることができました。夏~秋頃には実際に稼働予定とのことですので、臭気測定等含めてしっかり対応して参ります。
その他補足感想など
  • 工場の臭気対策を実施していく中で、まったくゼロから新規で工場を作っていくとなりますと、当然、それに伴い、環境関連の問題というのは懸念されるでしょう。
  • 特に、それまでそこにはなかったニオイが、突然、毎日のように周辺に漂うことになれば、その工場の近隣にお住まいの住民様にとっては、ともすれば不快感を感じる臭気となってしまう可能性もあると思われます。
  • 本来、臭気対策を行っていく上での弊社としての考え方は、現状の臭気がどれくらいなのかを把握するところからスタートするのがセオリーだと考えております。
  • やみくもに脱臭装置を導入しても、本来の目的を達成できなかったり、あるいは過剰スペックになってしまいます。達成できなければ、追加の脱臭対策が必要となってしまいますし、過剰スペックでは脱臭装置を稼働させたり交換するといったランニングコストが余計にかかってしまうことになります。
  • よって、新設で工場を計画される場合でも、今回のように、すでに既存である工場にて臭気対策をお手伝いさせていただいた実績があったり、あるいは同じ工程を行うため、臭気の強さや質で同じである場合は、そちらの既存の工場の臭気の強さや質をもとに、脱臭装置の選定や、臭気対策のコンサルテーションを実施させていただくケースも少なくありません。
  • 臭気の強さがわかれば、弊社では臭気の拡散シミュレーションを用いて、また必要に応じて弊社オリジナルソフトを用いたさらなる詳細な臭気拡散シミュレーションを駆使することにより、脱臭装置のスペックだけではなく、排気口の位置なども含めてのご提案をさせていただくことも可能となっております。
  • 日本全国はもちろん、現在ではタイの工場でも多くの実績を有しており、さらにはシンガポールやベトナムからもお問い合わせを頂戴しております。
  • 工場の脱臭対策でしたら、日本、タイ、東南アジアまで弊社にお問い合わせ下さい。
 
デオキーパー脱臭装置
デオキーパー脱臭装置
    

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工事にて発生する臭気のモニタリングシステム


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種別
工事現場での臭気測定
担当(著者)
臭気判定士 第2種電気工事士 中丸晴樹
提出日付
2023年4月19日
対応先等
某所工事現場
状況等
  • 某所工事現場にて、工事計画の中で臭気に関する懸念がありました。
  • その工事現場の計画では、埋設されているゴミを掘り起こすという作業でした。
  • 工事関係者としては、おそらくは土の中に埋設されているゴミであるため、ゴミ臭そのものもあるだろうし、腐敗等も進んでいて、腐敗臭など強い臭いの発生も懸念されておりました。
  • 何もないところであれば、工事を進めていく上で特に問題はない(関係者がマスク等の着用にて防臭)とのことでしたが、あいにく、工事の予定地は住宅エリアとのことでした。
  • 当然、事前に近隣の住民様へ、工事内容のご説明を実施するのですが、やはり懸念された通り、近隣住民様からは、悪臭が発生して漂ってくるのではないか?等の質問が寄せられたようです。
  • 工事現場というのは、実は悪臭防止法における敷地境界線での臭気規制等がないため、一定の臭気レベルを超えるニオイが発生した場合は、作業を中断するとか、近隣住戸へ呼びかけをする等の対策が検討、勘案されていきました。
対応内容
  • 工事関係者において、ニオイを常時、モニタリングできるシステムはないか、いろいろとリサーチされていたようです。
  • 当初は、ハンディタイプのニオイ測定器を利用するアイデアもあったようですが、誰かが常に持ち歩いていなくてはならず、現実的ではないと判断されました。
  • そして、弊社のdeomoniという臭気測定器を用いた、臭気の24時間365日常時モニタリングシステムを見つけていただき、お声掛けいただきました。
  • 弊社では、臭気センサーを担当する臭気判定士が対応に当たりました。
  • いろいろと工事現場の状況などを含めて、お打合せしていく中で、どのようなご提案が良いかを相談しながらかためていきました。
  • まず、風向きと風速によって臭気の拡散度合いが推測できるため、風向風速計の設置を決定しました。
  • 次に、臭気が一定基準を超え、風向風速が住宅地域のときには、パトランプによる発報で関係者に知らせるシステムも連動することになりました。
  • さらに、イレギュラーに備えるために、持ち運びできるdeomoniも1台必要とのことで、モバイルバッテリー給電&タブレットでのセンサー値表示システムも導入となりました。
装置などの名称/分類
対応後の状況等
  • 臭気の規制値がないため、対象地域の悪臭防止法条例の基準値を参考にして、臭気指数臭気濃度)とセンサー値に検量線にて相関性をもたせました。発報システムにより一定数値以上になったときの可視化などもわかりやすいとご好評いただきました。
その他補足感想など
  • いろいろな工事現場では、さまざまな臭気が発生します。
  • 特に、この工事現場のように、作業工程において必然的に、悪臭が発生するようなことが想定されるケースでは、事前の対策等も必要となって参ります。
  • ゴミ臭や腐敗系臭気の場合は、どれくらいの強さで臭気が発生し、それがどこまで拡散・飛散していくのか、予想するのも難しいでしょう。
  • 工事関係者各位も不安でしょうし、近隣にお住まいの皆様も、ゴミのニオイや腐敗した不快臭が強く漂ってくるのは、受け入れにくいものがあると思われます。
  • そんなときに、定点にニオイセンサーを常設し、常時、ニオイセンサーの数値をモニターで表示することで、ニオイという目に見えないものを可視化することが出来ます。
  • また、一定数値以上となったとき等に、パトライトがまわって発報してくれるシステムを導入することで、作業関係者が速やかに、作業を中断するとか、消臭剤を噴霧するとか、あるいは近隣住民様にアナウンスするといったようなことが可能となるのです。
  • さらに本現場では、特に強い臭気が発生しそうな場合であったり、あるいは気になる作業があった場合に備えて、作業現場の関係者用に1台、ハンディ仕様でピンポイント測定できるdeomoniも導入いただきました。
  • 基本的には、定点設置をするニオイセンサーなのですが、持ち運びながら測定したいというご要望も多く頂戴しましたので、ハンディタイプのニオイセンサーとしても使えるようにしております。その場合は、モバイルバッテリーで給電し、タブレットPCあるいはアンドロイド搭載のスマートフォンにてデータを受信することでセンサー値を把握できます。
  • ニオイセンサーのことでしたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
 
ニオイ監視システム
風向風速計の設置
    

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河川からの臭気のニオイ監視システム


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種別
臭気測定(都市河川での臭気測定
担当(著者)
臭気判定士 第2種電気工事士 中丸晴樹
提出日付
2023年4月7日
対応先等
都市河川(河川からの臭気のニオイ監視システム
状況等
  • 某河川にて、不定期に臭気が発生しておりました。
  • 臭気の質は「腐敗系」であり、河川周辺に不定期に腐敗系臭気が漂うとのことでした。
  • しかし河川周辺で常に誰かが臭気をチェックしているわけではないため、不定期といってもどのタイミングなのか、不定期の中でも一貫性はあるのか(夜間とか雨天時とか)、というところもわからない状況でした。
  • いろいろと原因を考えていく中で、どうやら臭気が出やすい時期として、梅雨がはじまったあたりから、秋ごろまでということでした。つまり、高温多湿なシーズンに、臭気が発生しやすいという傾向があるようでした。
  • そういう要素をトータル的に勘案していく中で、管理されている施設様では、なんとなくの原因についてはいくつかの仮説を立てることができておりました。
  • あとは、しっかりとした臭気発生のタイミングを把握できれば、その仮説と組み合わせて原因究明に繋げられるという段階でした。
対応内容
  • 問題は、川沿いという何もない場所で、どうやって臭気を常時測定するか、でした。
  • インターネット等で調べたりしていく中で、弊社共生エアテクノ臭気測定システム「deomoni(デオモニ)」を見つけていただき、お問い合わせいただきました。
  • 弊社からは、臭気判定士がすぐに対応させていただき、ニオイ監視システムのご説明や、実際に現場へ行ってどのように設置して臭気をモニタリングするか等を協議したりテストしたりを進めて参りました。
  • 結果的に、ニオイセンサーとしてdeomoniを2台、河川沿いに定点設置することになりました。
  • 河川の堤防沿いが歩道となっており、幸いなことに電灯などもあったため、そこからAC100V電源をdeomoniに供給することができました。
  • さらに、電灯のポールを活用し、臭気測定器の定点設置のための専用BOXを設置させていただけましたので、定点設置場所としてはしっかりとした臭気を拾うことができました。
  • 臭気センサーが拾ったセンサー値は、専用のUSB親局を搭載したパソコンにデータが蓄積されますが、それも近隣の公民館に常設させていただけたので、電波でのデータ通信も途切れることなく連続測定が問題なく実施できました。
  • こうして24時間365日、梅雨~秋までの連続臭気測定が開始されました。
装置などの名称/分類
対応後の状況等
  • 24時間の臭気変動を常時データでモニタリングできたため、河川からの臭気が発生するのは、河川の水位と連動していることが確定しました。川底のヘドロ臭が水位変動で拡散し、周辺に漂っているという想定をばっちり裏付けできたとのことでした。
その他補足感想など
  • 弊社デオモニというニオイセンサーは、従来から各メーカーさんが発売されているハンディタイプのニオイセンサーとは違い、定点設置にて連続臭気測定をすることを、本来の目的としております。
  • そのため、臭気センサーdeomoni本体に、センサーの値を表示するディスプレイはありません。センサー値は、電波にて無線で飛ばしまして、パソコンあるいはタブレット、スマートフォンにて受信することで、リアルタイムで表示されるとともに、データが蓄積されていきます。
  • 本現場においては、いろいろなオプション等は一切必要なく、あくまで河川周辺にdeomoniを設置し、そのデータを受信できるパソコンを常設できれば、今回の目的を達成できるという状態でした。
  • とはいえ、河川周辺は当然、一般の公共道路であったり、堤防であったりするため、臭気測定器本体への電源供給(100V)方法であったり、パソコンを設置しておく場所などをしっかりと検討する必要がありました。
  • また、どれくらいの臭気がどれくらいの頻度で発生するかわからない中で、事前の検証テストなども実施させていただき、不定期に発生する腐敗系臭気をdeomoniがしっかりと反応することなども確認していきました。
  • このニオイ監視システムの最大の特徴の1つに「電波を無線で飛ばせる」というのがあり、有線を敷く工事が不要というのが挙げられます。特にこのような公共の場では、余計な線などはトラブルのもとになりかねませんので、その特徴を最大限に発揮できたものと存じます。
  • このような河川や湖、施設などで発生する不定期な臭気を、連続で測定してみたい、等のご相談がございましたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
 
デオモニセンサー部
デオモニ ボックス
    

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