月別アーカイブ: 2021年11月

三点比較式臭袋法をタイの工場でも実施


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担当(著者)
臭気対策コンサルタント 技術開発責任者 吉田博満
提出日付
2021年11月26日
対応先等
タイの工場
概要
三点比較式臭袋法をタイの工場でも実施
状況等
  • 新型コロナウィルスの感染者が減少傾向となってきまして、日本では留学生等の一部の受け入れにおいて、待機期間を短縮するなどの措置が講じられはじめています。
  • 弊社共生エアテクノでは、従来よりタイの工場の臭気対策にて、毎月のようにタイ出張を行いながら、タイの代理店さんと力を合わせてタイの工場における臭気の測定やニオイセンサーの設置、そしてスクラバー等の脱臭装置の導入まで対応させていただいております。
  • なぜならば、タイにおける環境対策の一つとして、臭気に関する規制を取り入れていく動きがあるからです。
  • その方法としては、日本でいう悪臭防止法という法律を元にしているようですので、弊社臭気対策に熟練している臭気判定士を中心に、いろいろとタイの悪臭対策のお手伝いをさせていただいておる次第です。
対応内容
  • いよいよタイも、ワクチンパスポートを有していることで、隔離期間なしでの入国が可能となりました。
  • とはいえ、日本帰国時がまだ、自主隔離期間を設けているので、簡単にタイへ渡航は出来ません。
  • しかし、タイの工場からは、臭気対策のご依頼をいただくケースもあり、現状では弊社のタイ代理店さんが、日本人マネージャーさんとタイ人の臭気判定士が動いております。
  • そして弊社もアドバイスさせていただきながら、まずは臭気の現状把握を行いましょうということで、嗅覚を用いたニオイの測定を実施させていただいております。
  • 具体的には、三点比較式臭袋法と申しまして、工場の排気臭を複合臭として測定していく方法です。そのための道具一式は、日本から輸入させていただき、日本品質のものを使用することで、日本と同じ精度を保てるようにしております。
  • そうして得られた、臭気指数臭気濃度)を中心に、臭気の拡散状況などもシミュレーションしながら、次の対策を講じていっております。
装置などの名称/分類
  • タイの悪臭防止規制
  • タイの工場の臭気規制
  • タイの各工業団地ごとの臭気に関する法規制
対応後の状況等
その他補足感想など
  • ニオイというのは、とにかく嗅がなくてはわかりません。なので、コロナ禍でリモートやオンラインが続々と導入されましたが、そのよいところは弊社としても活用しつつ、実際の臭気対策業務という点では、やはり現場へ行って、そのニオイを嗅いで、そして状況も確認しつつ、臭気対策を進めていく必要があります。
  • 日本各地の工場で対策を実施する場合は、弊社メンバーの誰かが対応しますので、特に問題はないのですが、難しいのは海外での臭気対策を実施するときです。出張ベースでタイなりベトナムなり中国なりへ行くのはもちろん当たり前なのですが、問題は臭気測定等をしていく道具類の確保となります。
  • 弊社の経験の中で、中国や韓国、ベトナムといった国の工場の臭気測定時は、全て日本から道具類をもっていきました。大きなスーツケースに道具を詰め込み、破損や臭気の付着も気を付けながら、それでもそれをすることで、しっかりした臭気の現状把握ができます。
  • タイにおいても、以前は全て、道具類を持参し、現場での測定が終われば持ち帰っていたのですが、現在では、信頼できる代理店さんに全ての道具を取りそろえていただき、いつでも臭気測定なり、脱臭テストなりを、日本と同じレベル、精度で実施できる体制を整えております。
  • 特に脱臭テストなどは、それなりの道具類が必要となりますので、タイの代理店さんは専用の倉庫を借りていただき、臭気測定道具などはしっかりとした管理も行ってもらっております。
  • 年明けからは、弊社もタイはじめ、開国したところへは出張ベースを再開していく予定ですので、タイの工場の臭気対策でしたら、いつでも対応可能です。弊社共生エアテクノまでまずはお問い合わせ下さい。
     
タイでの臭気調査
           

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建物内で発生する下水臭気の侵入経路調査


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担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2021年11月17日
対応先等
集合住宅
概要
建物内で発生する下水臭気の侵入経路調査
状況等
  • ある集合住宅にて、不定期に異臭が発生して、困っておられました。
  • リノベーション住宅であり、設備や外装、内装などを新しくリニューアルしたあとから、謎の異臭が発生しはじめたとのことです。
  • 集合住宅とはいえ、いくつかの居住ROOMと一部、テナントも入っているタイプであり、悪臭が発生する箇所はある程度、決まっているとのことでしたが、範囲が絞り切れず、悪臭の発生原因などがわからないままでした。
  • 当然、リニューアル工事を担当した工務店や設備業者、水道や衛生などの業者も調査されたようですが、そもそも、そのニオイがあったりなかったりで、なかなか調査も難航してしまいました。
  • そこで、HPから弊社共生エアテクノを検索いただき、お問い合わせを頂戴したのです。
対応内容
  • 弊社の、臭気調査に熟練している臭気判定士が対応に入りました。
  • お電話やメールでのやりとりをさせていただく中で、悪臭や異臭の種類が、どうやら下水のような硫黄化合物系臭気と判明しました。
  • それから、臭気調査や異臭発生源調査、汚水系臭気の侵入経路調査のご説明をさせていただき、正式にご依頼を頂戴しました。
  • 当日は、経験豊富な臭気判定士2名にて、臭気アセスメント道具類を積みこみ、現地に入りました。
  • まずは目視と嗅覚、そして図面をもとに現地を入念にチェックしていきます。
  • 一部、ニオイとして気になる箇所はあったので、そこからニオイセンサーも併用して臭気をマッピング。
  • 気流をスモークテスターでチェックしていき、あやしげなポイントを幾つか絞り込みました。
  • それ以上は壁等で近づけない為、トレースガスを用いた漏洩箇所の調査を行ったところ、倉庫の裏にある排水配管付近から、臭気の漏洩を確認できました。
装置などの名称/分類
  • 下水のような臭気の発生源調査
  • 汚水系臭気の漏洩箇所の特定。
  • 硫黄化合物系臭気の判定
装置等の紹介
対応後の状況等
  • リニューアル工事に伴い、旧配管があったのですが、そこの閉塞がうまくいっておらず、そこからポンプアップ等のタイミング、あるいは雨の日などで下水本流の圧力が高くなるときに、下水臭や汚水臭がおされて、出てきていることが判明しました。閉塞後は収まりました。
その他補足感想など
  • 設備関係、特に排水経路の変更ですとか、ダクト関係をリニューアルしたときなどは、昔つかっていた配管を、リニューアル後は使わなくなるケースもあり、当然、旧配管は全部撤去できませんので、蓋をしたりして閉塞することになります。
  • 閉塞作業がうまくいっていない場合や、経年劣化等で閉塞部分が一部、不良となってきますと、そこは配管から下水本流や汚水槽などへつながっていますので、その臭気がモロにあがってきてしまいます。
  • 「いや、もうこれは使ってない配管だから・・」というようなお声も、設備業者様からしばしば聞くのですが、もともとは下水管や浄化槽などに繋がっていたものですので、根本から切断してない限りは、その配管の中には当然、下水臭が蔓延しているわけです。
  • 旧配管がある程度、長かったり、細かったり、あるいは屈折が多い等、もしくは閉塞部分やダクトの接合部等に大きな問題がない場合などは、普通に生活している分には、そこから大きな悪臭は漏れてきません。
  • ところが、例えば地下に汚水槽や雑排水槽があり、それらが一定量たまったときに下水本管へ放流されるポンプアップがされるタイミングであったり、近隣で大きな商業施設等があり、そこからの下水放流のタイミング、あるいは雨などで下水本管に大きな圧力がかかるときは、グンと空気がおされていき、末端の弱いところ(トラップが切れていたり、アナが開いているところ)から出てきてしまうのです。
  • 原因不明の悪臭や、異臭の発生源調査、下水臭や汚水臭の漏洩箇所の調査等でしたら、日本全国お伺いします。弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
     
トレースガスによる臭気調査
トレースガスによる臭気調査
臭気判定士による臭気調査
トレースガス
           

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産業工場の排気臭対策向け脱臭装置のご紹介(活性炭脱臭装置/デオキーパー脱臭装置)


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担当(著者)
臭気対策コンサルタント 平山レオ
提出日付
2021年11月5日
対応先等
産業工場
概要
産業工場の排気臭対策向け脱臭装置のご紹介(デオキーパー脱臭装置
状況等
  • 弊社共生エアテクノでは、創業以来、18年間にわたって、さまざまな産業工場の排気臭対策に、お手伝いをさせていただいております。
  • 弊社臭気判定士による、工場の臭気のコンサルテーションによる臭気の現状把握からはじまり、脱臭装置のデモテストから脱臭装置の実機導入、そしてアフタサービスやメンテナンスまでを一貫して、あるいはそのパーツごとでも取り扱いをさせていただいております。
  • 脱臭装置の中で、最も産業工場の排気臭対策として導入台数が多くなっているのが、デオキーパー脱臭装置でございます。
  • デオキーパー脱臭装置は、乾式の脱臭装置となっておりまして、その脱臭素材は活性炭を用いておりますため、多くの工場様にとっても脱臭原理がわかりやすく、取り扱いもしやすいと大変ご好評いただいており、このほど、新カタログが完成いたしました。
対応内容
  • デオキーパー脱臭装置の特徴として、まずは最小化と効率化の追求が挙げられます。従来型の活性炭フィルタ方式は垂直に活性炭フィルタが設置されているところ、弊社では諸々の諸条件をテスト等を行い、ほぼ平行になるように開発を致しました。それにより、従来よりも脱臭装置本体の大きさをコンパクト化することを実現。コンパクトになったのにもかかわらず、臭気との接触面積は広くなり、小さな省スペース化で高い脱臭効率となっております。
  • さらに、省スペースを追求するために、送風機を本体のベース部分に収納しました。よってこれを設置して、工場の排気を繋ぎこめば、そのまますぐにご使用いただけるようになっております。
  • 変動する臭気や、高濃度臭気、あるいは希釈したいときなどのために、レジスタも設置しておりますので、いろいろな条件変更にもある程度、応じられるようになっております。
  • 架台はキャスター式にも変更が可能なので、移動して使う場合も安心です。
  • バスケット充填型と直接充填積層型、さらにはmini型もご用意しました。基本の対応風量の3種類(10CMM用、20CMM用、30CMM用)との組み合わせで、大変多くの風量や条件に対応することができるようになっております。
装置などの名称/分類
  • 破砕状活性炭(吸着速度が速く、低濃度領域の排気ガスに向いている)
  • 円柱状活性炭(通気圧損失が少なく、小さな面積で排気ガス処理が可能)
  • 球状活性炭(通気圧損失が少なく、細孔径ゆえ、多くのニオイ物質を吸着可能)
装置等の紹介
  • 塩基性ガス吸着用(酸処理を行うことで、アンモニアやアミン類の吸着する)
  • 酸性ガス吸着用(硫化水素や二硫化硫黄などを吸着する)
  • 中性ガスやアルデヒド吸着用や、その他の添着炭もご相談下さい。
対応後の状況等
  • もともと、活性炭を用いた脱臭装置は世の中に数多くありました。しかし弊社は、臭気対策の専門会社であり、過去18年の経験の中から、「活性炭の脱臭効果を超えながら活性炭より安価に」をテーマとして、デオキーパー脱臭装置は開発されました。
その他補足感想など
  • もともと、デオキーパー脱臭装置弊社の製造脱臭装置としてラインナップした際に、もっともお客様から「これはわかりやすい!」とおほめいただけたのが、標準仕様をホームページやカタログに掲載したことでした。
  • 具体的には、10CMM用、20CMM用、30CMM用の3つの風量に応じて、それぞれの型番、本体サイズ、本体重量、カートリッジサイズ、活性炭の充填量、圧力損失、材質や仕上げ、電源等を全て標準的なものを明記させていただいたのです。
  • さらに、弊社では、それらに必要なファン(送風機)も内臓している(もちろんファンなしも可能)ため、このデオキーパーをそのまま工場に設置して、排気ダクトをINとOUTに繋いでしまえば、すぐにでも脱臭装置として運転することができる・・という点で、大変ご好評をいただきました。
  • 従来の活性炭脱臭装置では、お客様から、「結局、あれがないとか、これがついていないとか、それはオプションで、ですぐに運転できないし、値段も高くなってしまったり、思わぬ大きさになってしまったりが面倒だった」というお声も多く頂戴しており、シンプルでありながらニオイのプロである弊社が開発した、無駄のない脱臭装置は大変高評価を頂戴しております。
  • 過去の納入事例としても、自動車製造工場、食品製造工場、食品加工工場、自動車部品製造工場、自動車塗装工場、製薬工場、たばこ工場、香料工場、食品工場、鋳造工場、プリンタ工場、インク工場など、大変多くの分野にて、脱臭装置として脱臭のお手伝いをさせていただいております。
  • デオキーパー脱臭装置の新カタログも完成して参りました。脱臭装置をご検討の工場様におかれましては、まずは一度、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
     
デオキーパー脱臭装置
活性炭脱臭イメージ
デオキーパー脱臭装置設置例
           

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