月別アーカイブ: 2016年12月

某所ペットショップの汚水臭の発生源調査

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工事種別

臭気調査

担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2016年12月26日
施工先
某所ペットショップの汚水臭の発生源調査
施工概要
都内某所のマンションの低層階テナントスペースの1室に、ペットショップが入居していた。不定期に下水のような悪臭が突如として漂っては消える為、原因がわからず弊社にご依頼いただいた。
施工前状況
・入居してからずっと、不定期に突如として、卵の腐ったような悪臭が漂ってくる。
・本当に不定期であり、漂う場所もバックヤード付近。何も発生するような原因が見当たらない。
・突如発生するその下水のようなにおいは強烈であり、不快感を催す。
・しかししばらくするとニオイはなくなる為、管理会社や設備屋に相談しても、臭気の発生状況の確認をして貰う事すら困難であり、困り果てていた。
施策内容
1.異臭発生源調査に熟練したベテランの臭気判定士2名がペットショップの悪臭発生源を特定すべく、現場へ赴いた。
2.現場へ到着した時、やはりその悪臭は発生していなかった。
3.お客様への聞き込みから、「卵の腐ったようなニオイ」という表現を複数のスタッフさんから確認できた。
4.慎重に、臭気判定士の嗅覚による官能評価を実施し、臭気の質や違和感をマッピングした。
5.スモークテスターで気流の動きや変化をチェックした。
6.図面を確認したが、気になる箇所との整合性がとれない為、天井裏にも潜入し、目視及び嗅覚にて気になる箇所を追い込んでいった。
7.いくつか仮説がたてられ、それらを実証する為に「トレースガス」でのテストを実施し、仮説を実証した事で真実を得た。
装置などの名称・分類
  • ペットショップの不定期に発生する下水臭の発生源調査
  • ビルテナントの汚水臭気の発生源調査
  • 臭気判定士による臭気強度マッピングと臭気の質の官能評価
装置の紹介(概要)
施工後状況
  • 設備図面とは違う衛生配管を発見し、その汚水配管からの臭気漏洩が特定出来た。
  • しかし設備がリニューアルにつぐリニューアルであったことから、完全なる設備配管修繕工事は不可能と判断された。
  • その為、次善の策として、エアーバランスの調整を行った。具体的には、問題となっている悪臭発生源付近の空気をファンで引っ張り、そのまま外で排気する方法である。
  • その結果、悪臭が突如発生しても、室内に漏洩する前に外部へ排気されるようになり、室内での汚水臭発生状況は改善された。
その他補足感想など
  • 現場そのものは、狭い範囲での異臭調査対象エリアであった。
  • しかし実際には、その場所だけでは調査は出来ない。そのビルの屋上の確認や、(地下があれば)汚水槽や雑排水槽のポンプアップ、左右上下のテナントや住戸等、影響を与えるあらゆる箇所のチェックが必要となるケースも多い。
  • また、図面があれば必ずご用意いただいているが、本現場のように、図面に書かれている設備配置と、目視にて確認した実際の配置が違うというケースも往々にしてある。
  • お客様やスタッフさんは、「ここには何もないけどな~」等、「火のない所に煙は立たぬ」と思われており、それが当然の常識である。しかし弊社の臭気調査では「常識を疑え」が調査方針の一つであり、何もないところでも、徹底して嗅いだり、目視したりしていく。
  • 本現場でも、困難と思われた天井裏へ潜入して、実際に見て、嗅いで、を怠らなかった為、悪臭の侵入箇所を突き止める事が出来た。
  • 臭気調査は、いかに多くの仮説を立てて、それらを一つずつ潰していけるかであり、最後は目に見えない発生源をいかに実証できるかにかかっている。
スモークテスターで気流の動きや変化をチェック
スモークテスターで気流の動きや変化をチェック
「トレースガス」でのテストを実施し、仮説を実証
「トレースガス」でのテストを実施し、仮説を実証
慎重に、臭気判定士の嗅覚による官能評価を実施
慎重に、臭気判定士の嗅覚による官能評価を実施
天井裏にも潜入し、目視及び嗅覚にて気になる箇所を追い込んでいく
天井裏にも潜入し、目視及び嗅覚にて気になる箇所を追い込んでいく
リニューアルにつぐリニューアルであったことから、完全なる設備配管修繕工事は不可能と判断
リニューアルにつぐリニューアルであったことから、完全なる設備配管修繕工事は不可能と判断
悪臭発生源付近の空気をファンで引っ張り、そのまま外で排気
悪臭発生源付近の空気をファンで引っ張り、そのまま外で排気

今回は、ペットショップの汚水臭の発生源調査についてお伝えしました。
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飲食店のフライヤー排気臭が近隣住民から苦情!

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工事種別

厨房排気臭対策

担当(著者)
臭気判定士 2級管工事施工管理技士 原田隆寛
提出日付
2016年12月12日
施工先
飲食店のフライヤー排気
施工概要
都内某所の飲食店にて、フライヤーの排気臭が近隣住民から苦情を受けていた。悪臭防止法にも抵触する為、厨房排気臭脱臭対策を検討しなくてはならなかった。
施工前状況
・特に脱臭装置等の消臭対策はなされておらず、そのまま換気扇で排気されていた。
・厨房が稼働すると、排気口周辺から広範囲に、フライヤー臭気が漂っていた。
・料理臭なのでたまに嗅ぐには食欲をそそる臭気だが、悪臭防止法の法規制範囲となってしまう。
・管臭気測定を実施した事もなく、脱臭に関する知識もなかった為、インターネットで検索の上、弊社にお問い合わせを頂戴した。
施策内容
1.まずは現状把握を行うために、臭気判定士2名にて現地へ訪問した。
2.どのレベルまで脱臭するか、どこに脱臭装置を設置するか等、綿密な打ち合わせを実施した。
3.厨房排気用の脱臭装置「ゼオガイア」(当時マグセライド)を通過させるための面風速と圧力損失を補うために、ダクト工事と排気ファンの増設が必要となった。
4.弊社で対応できる範囲と、設備業者さんにお願いする範囲を選定し、見積した。
5.ご発注いただいた為、先にケーシングボックスを製作・納入し、据付工事とダクト工事、ファン増設の完了後、脱臭フィルターを現場へ持参し、弊社にて設置工事を実施した。
6.すべての工事完了後、実際に厨房で料理をしていただき、そのピーク時に臭気を採取。脱臭装置の入り口と出口にて臭気濃度(臭気指数)を測定した。
装置などの名称・分類
  • 厨房排気臭の脱臭装置
  • 厨房排気臭用の脱臭フィルターとケーシングボックス
  • 臭気コンサルテーションによる現状把握と臭気測定
装置の紹介(概要)
施工後状況
  • 風量測定を実施し、厨房排気用脱臭装置「ゼオガイア」(当時:マグセライド)の設計通過面風速に適合しているかを確認した。
  • そのうえで、臭気測定を実施した。
  • 三点比較式臭袋法の結果、原臭臭気濃度5,000(臭気指数37)が、脱臭装置出口では
    臭気濃度160(臭気指数22)となり、脱臭効率96.8%であった。
  • 無事に臭気問題が解決し、検収いただいた。
その他補足感想など
  • 本現場での料理のメインが「天ぷら」であった為、弊社の過去の経験値もふまえて、原臭臭気濃度を1,600(臭気指数32)程度と想定した。
  • お客様のご予算にももちろん限りがあり、かといって脱臭が不十分な状態では臭気苦情がおさまらない為、本現場では「設計4段&実装3段」というご提案を行った。
  • つまり、脱臭フィルターを設置するケーシングボックスは、フィルターを4段入れられる仕様にしておき、実際にはまず3段を設置してみて、それでも臭気苦情が発生してしまうようであれば、もう1段追加できるようにしておいたのだ。
  • 設置スペースも限られており、あとからの増設工事が難しいケースでは、このような設計と実装でのご提案をさせていただくケースも少なくない。場合によっては、ケーシングのみを納入するケースもあるくらいである。
  • 本現場では、実際に臭気測定を行ったときに、想定を大きくこえた臭気濃度(臭気指数)だったが、しっかり脱臭効率を発揮できた為、結果的には現状の3段でも十分な効果となった。
  • フルスペックでのご提案は簡単だが、お客様にはご予算もあれば脱臭目標も様々であり、弊社ではなるべく現実に即したご提案をさせていただくように心がけている。
厨房排気設備
厨房排気設備
厨房排気用脱臭装置 ゼオガイア
厨房排気用脱臭装置「ゼオガイア」
ケーシングボックスは、フィルターを4段入れられる仕様
ケーシングボックスは、フィルターを4段入れられる仕様
脱臭装置の臭気採取用アタッチメント
脱臭装置(臭気測定用アタッチメント)
脱臭装置の臭気濃度測定
脱臭装置の臭気濃度測定
工事完了後臭気濃度(臭気指数)を測定
脱臭装置の臭気濃度測定

今回は、飲食店のフライヤー排気臭脱臭対策についてお伝えしました。
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発生源不明の料理臭

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工事種別

臭気発生源調査と対策(某ショッピングセンター)

担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2016年12月1日
施工先
複合施設のテナント
施工概要
大型ショッピングセンターにて、テナントとして入っている某クリニックに、発生源不明の料理臭が充満する事があり困っていた。その発生源調査を依頼いただいた。
施工前状況
・大型複合施設であり、低層階は商業棟、中層~高層階は住居棟であった。
・料理臭が充満するのは不定期との事であった。
・まれに、料理臭以外の臭気も感じられるとの事であった。
・管理会社等に対策を依頼したが、立ち合いに来ていただく時に限って料理臭やその他の臭気の発生がなく、原因が不明であり、臭気調査の専門家である弊社にご依頼いただいた。
施策内容
1.異臭発生源調査に熟練した、経験豊富な臭気判定士2名にて現場対応した。
2.終日かけて、テナント内での臭気の質と強度をマッピングした。
3.マッピングには、臭気判定士の嗅覚による官能評価と、臭気センサーによる臭気変動を用いた。
4.OA(アウトサイドエアー=給気)が発生源と断定し、建築図面をチェックした。
5.外部にあった給気の取り入れ口を確認すると、確かにいろいろな臭気を不定期に感じた。
6.さらに図面を見ながら現認との照合作業を進めていくと、近い場所にEA(エキジットエアー=排気口)がある事を確認出来た。
7.風向きや空調の稼働状態によって、この排気口からの排気臭気が、当該テナントの給気口から侵入してしまっている事が確認出来た。
装置などの名称・分類
装置の紹介(概要)
施工後状況
  • 臭気の発生源が確認出来た為、幾つかの対策をご提案させていただいた。
  • ベスト案は、OA異臭対策用として、狂着フィルターをOA取り入れ口に設置する事とした。
  • 施工や予算取りに時間がかかる為、それまでの応急処置としては、給気の取り入れ口を別のところに設置する案や、エアーバランスを一時的にRA(リターンエアー)を多くして、OA量を減らす等が講じられた。
  • 段階的に臭気対策を進めていただいた事で、今では臭気問題は解決したとお聞きしている。
その他補足感想など
  • 大型複合施設での異臭問題では、臭気トラブルの発生している箇所だけを調査すれば解決するというケースは稀である。
  • だいたいは、上下左右のテナントとの見えない関係性や、施設外部での影響もチェックしていかなくてはならない。
  • 本ケースでも、臭気の発生状況の確認をしたうえで、建築設備図面から可能性を探り出し、その可能性を一つずつ視覚確認と嗅覚確認で潰していく根気のいる異臭調査となった。
  • よって、1回の調査では核心に迫る事は出来ず、複数回の調査によって仮説を実証する事が出来た。
  • 原因がわかっても、今度はその解決法が難しいケースも少なくなく、弊社でもやはり、配管の修繕等の衛生設備工事や内装工事等は請け負う事は出来ない。
  • しかし、エアーバランスの調整等のご提案だけであれば、策を講じる事も出来るし、脱臭装置や脱臭フィルター、消臭剤カビ対策で解決する可能性があれば、その原因によっては調査後の対策までご提案する事が可能である。
  • 臭気調査は「常識を疑え」がキーワードの一つであり、原因不明の異臭調査であれば、弊社のような専門家に任せていただければと思う。
臭気センサーによる臭気変動
臭気センサーによる臭気変動
建築設備図面から可能性を探り出す
建築設備図面から可能性を探り出す
終日かけてテナント内での臭気の質と強度をマッピング
終日かけてテナント内での臭気の質と強度をマッピング
OA(アウトサイドエアー=給気)が発生源と断定
異臭発生源調査
ベスト案は狂着フィルターをOA取り入れ口に設置する事
異臭調査風景
臭気判定士による臭気調査
臭気判定士による臭気調査

今回は、大型ショッピングセンターに、テナントとして入っている某クリニックで、不定期に発生する料理臭の発生源を特定する内容についてお伝えしました。
においでお困りの場合は共生エアテクノまでお気軽にお問合せください。

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