月別アーカイブ: 2016年10月

某マンションの下水臭発生源調査

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工事種別

某マンション 下水臭 発生源調査

担当(著者)
臭気判定士 松林宏治
提出日付
2016年10月25日
施工先
マンションの1室
施工概要
マンションオーナー様よりのご依頼。所有しているマンションにて、なぜか1室のみ、不定期に汚水・下水臭が発生して苦情となっている。悪臭発生源の調査を依頼いただいた。
施工前状況
・なかなか原因が特定できず、かなりオーナー様は慎重になっておられた。
・その為、弊社では通常、臭気調査では事前打ち合わせを実施しないが、本件はオーナー様のご自宅にて、いろいろとお話を伺ってから、本調査を実施した。
・オーナー様のお話をお聞きした限りでは、それまで全く問題のなかった部屋にて、本当に突如として下水臭が不定期に充満するようになってしまい、原因の推測すら出来かねる状況であった。
・住民様も不安を感じておられ、早急なる臭気問題の解決を切望された。
施策内容
1.通常、弊社の異臭調査では、臭気判定士2名以上にて対応させていただくようにしている。
2.しかし本件は、どうしても時間的都合が付かず、まずは下調査という形にて、臭気調査に熟練した臭気判定士が1名にて、費用を頂戴して対応にあたった。
3.オーナー様と現地へ訪問した際には、不定期に発生すると言われた汚水臭は全くなかった。
4.しかし、わずかに臭気判定士の嗅覚による官能評価に、違和感のある臭気がキャッチされた。
5.その臭気を嗅覚にてマッピングしながら辿っていくと、トイレの壁裏に発生源があると推測された。
6.壁裏をチェックすると、汚水配管のドルゴ通気弁がなくなっており、完全に衛生配管の上部が開放されている状態であった・・。
装置などの名称・分類
  • マンション1室の汚水臭の発生源調査。
  • 集合住宅の部屋内に突如として発生する下水臭調査。
  • 臭気調査異臭発生源調査
装置の紹介(概要)
施工後状況
・すぐに開放状態になっている配管上部の完全閉塞、あるいはおそらくドルゴ通気弁が設置されていたと推測されたため、ドルゴ通気弁の設置を報告書に纏めた。
・オーナー様も現場を確認され、すぐに配管の修繕を出入りの設備業者さんにご指示された。
・ドルゴ通気弁がすぐに設置され、それ以来、完全に汚水・下水臭の発生はおさまった。
その他補足感想など
  • 現場へ行く前に、オーナー様からヒアリングした限りでは、相当、悪臭事件の謎は深いと思われ、今回は現場をしっかり確認し、次回、熟練臭気判定士のコンビで本格的な臭気調査を実施する覚悟であった。
  • オーナー様と現場へ行ってみると、入居されているお客様が小さなお子様とともに、不安そうな表情で、不快感の強い下水臭の発生の恐怖を、いろいろと状況をまじえてお話いただきました。
  • 何とかすぐにでも、この異臭問題を解決してさしあげたい!と、ニオイ捜査を行っていたところ、わずかながら、嗅覚にひっかかる汚水系臭気を官能したため、そのままあきらめず、異臭を追跡した。
  • すると、トイレの壁裏から最も強い臭気の質が発生しているところまで追いつめる事が出来た。
  • まさか、排水の配管の上部が、ぽっかり空いているとは、全く予想していない現象であった・・。
  • 実はそんな状態であっても、「下水臭が普段はほぼ臭わない」という現象は、弊社の経験から当然起こりうるものである。つまり、配管にどこかから圧力がかかる時に、汚水・下水臭が発生するのである。
  • ニオイ事件の場合、その該当する場所で完結するケースは少なく、周囲の調査まで実施してはじめて、解決されているケースも少なくない。
  • 今回の現場では、仮説と実証が一発で合致し、異臭発生源を特定出来た。
  • 住民様も、オーナー様も、これで安心して深呼吸いただける。弊社のミッションである「深呼吸空間の創造」を遂行できた。
フレックスポンプとサンプラー
フレックスポンプとサンプラー
衛生配管の上部が開放
衛生配管の上部が開放
トイレの壁裏に発生源があると推測
トイレの壁裏に発生源があると推測
臭気採取と臭気の質の確認
臭気採取と臭気の質の確認

今回は、マンションで不定期に汚水・下水臭が発生して苦情となっているケースについてご紹介しました。
原因不明の臭気調査につきましては、 共生エアテクノまでお気軽にお問合せください。

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総合病院の病理検査室FA管理濃度対策

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担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2016年10月17日
施工先
某県 総合病院の病理検査室
施工概要
某病院様にて、病理検査室の改修工事を検討されていた。
その時に、法制化されたHCHOの管理濃度0.1ppm以下も達成できる事と、作業効率をアップさせるレイアウト設計もあわせて検討されていた。
施工前状況
・新築ではなく、改築リニューアルであり、排気風量や排水等の設備面では、ある程度の制限があった。
・FA濃度をA点及びB点ともに、0.1ppm以下とする事は絶対条件であった。
・現状の機器レイアウトでは作業効率がよくない為、技師さんの作業効率を重視するレイアウト設計を組み入れる必要もあった。
施策内容
1.リニューアル前の病理検査室にて、弊社の作業環境測定士による、FA濃度測定を行った。
2.ホルムアルデヒド濃度のマッピング状況から、まずはFA濃度を作業直近でも、病理検査室内空間でも、0.1ppm以下を保証できるように、レイアウトと機器を選定し、ご提案させていただいた。
3.その後、細かなご要望やリクエストにそって、ホルマリン溶液用キュービテナーの専用排気装置等を組み込み、技師さんが働きやすいレイアウトと環境となるように、徹底的な打ち合わせを実施した。
4.プロット図をご承認いただき、設備設計を実施。機器製造~納品、設置作業を行った。
5.設置後、試運転調整を行い、風量調整やスモークテスターによる気流チェックを行った。
6.設計仕様通りであり、FA濃度測定でも問題がなかった為、無事、検収を頂戴した。
装置などの名称・分類
装置の紹介(概要)
  • ホルマリン溶液用キュービテナーの専用排気装置
  • λ型流し台&濾過装置
  • 局所排気装置付き切出しテーブル×2
施工後状況
  • FA濃度測定では、A点及びB点すべてにおいて、FA濃度0.1ppm以下となった。
  • その後も病院様からは、手術室であったり、解剖室であったりのHCHO濃度対策をご相談いただいたり、病理検査室の一部分の更なる改良のご相談をいただきながら、弊社の作業環境測定士が親身になってアドバイスをさせていただいている。
その他補足感想など
  • λ型プッシュプル装置であったり、局所排気装置付き切出しテーブルであったり、いずれにせよ、病理検査室のFA管理濃度対策においては、排気量がとても大きなポイントとなってくる。
  • 弊社のシステムでは、他社に比べて少ない排気量でも対応する事が可能となっていると思うが、それでも既存の病理検査室では、循環型を一部、設計仕様に入れなければならないケースも出てくる。
  • 今回の現場では、幸い、既存の排気風量や排気場所、排水設備で、0.1ppm以下を保証できる設計が可能であったため、全て外部排気とする事が出来た。
  • 病理検査室が奥まったところにあり、機器の搬入や設備工事には細心の注意を払って、なおかつ納期を遵守する必要があり、病院様にご迷惑を掛けらえない思いで慎重にスケジュールを調整した。
  • 結果的には、何もトラブルなく納品~設置工事、試運転まで完了でき、無事に保証していたFA管理濃度0.1ppm以下を達成する事が出来た。
  • 病院様からも大変感謝され、引き続き、ホルムアルデヒドだけではなく、臭気対策やキシレン対策、また病理検査室だけではなく、手術室や解剖室等のご相談も頂戴しており、お手伝いできるように鋭意対応中である。
設置工事
設置工事
酸素クラスター除菌脱臭装置
機器の搬入/設備工事
λ型流し台&濾過装置
λ型流し台&濾過装置設置工事
FA管理濃度対策排気設備工事
排気設備工事
局所排気装置付き切出しテーブル
局所排気装置付き切出しテーブル
排気設備設置工事
排気設備設置工事

今回は、病理検査室のホルムアルデヒド濃度対策についてお伝えしました。
においでお困りの場合は共生エアテクノまでお気軽にお問合せください。

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中国における、ゴミ集積場の臭気対策

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工事種別

ゴミ処理場の排気臭対策

担当(著者)
臭気判定士 2級管工事施工管理技士 原田隆寛
提出日付
2016年10月5日
施工先
アジア:中国における、ゴミ集積場臭気対策
施工概要
東アジアの成長を担う中国における臭気対策の依頼を頂戴した。
中国国内のゴミを集積する際に、液だれが発生する。その液体を集めて排水処理を行っている設備の臭気対策であった。
施工前状況
・現地の臭気状況を臭気判定士が確認すると、排水処理設備に設置されていた通気管からの排気臭が最も強く、影響度が大きいと判断された。
硫化水素を主体とする、腐敗発酵系臭気が強烈であり、周辺にも臭気が漂っていた。
・現状、近隣からの臭気苦情はないが、臭気が強い為、今のうちに対策したいとのご要望であった。
施策内容
1.通気管といっても排気量は大きい為、諸々打ち合わせの上、ハイブリッドスクラバー脱臭装置typeDの簡易版を推奨させていただいた。
2.原臭臭気濃度の測定は行わなかったものの、非常に高い臭気濃度(臭気指数)が臭気判定士2名による官能評価で判定された事と、S系臭気(硫化水素等の硫黄化合物)のほかに、N系臭気(アンモニア等の窒素酸化物)も官能評価で感じられたため、2塔式スクラバーをご提案し、採用いただいた。
3.1塔目のスクラバーは、水のみを使用し、主にN系臭気の除去と合わせて、除塵等の前処理の目的も担わせた。
4.2塔目のスクラバーは、S系臭気の脱臭を得意とする消臭剤を使用し、1塔目で除去できなかった臭気を除去する方式とした。
5.このような、2基のスクラバー脱臭装置を直列にする事で、高い脱臭効果を発揮させる事が出来る。
6.中国内の排気規制(物質濃度規制)にて測定を実施した。
装置などの名称・分類
  • 日本の国家資格である臭気判定士による官能評価
  • スクラバー
  • 消臭剤
装置の紹介(概要)
施工後状況
・日本であれば、三点比較式臭袋法による効果検証を実施し、臭気濃度あるいは臭気指数を目安とするが、中国の当工場では排気規制は物質濃度規制であった。
・アンモニア濃度、硫化水素濃度、メチルメルカプタン濃度を測定したが、いずれも規制値以下となり、臭気も臭気判定士の官能評価にて、しっかりと低減出来たことを確認した。
その他補足感想など
  • 嗅覚測定法は実施しなかったが、弊社の現場経験豊富な臭気判定士の嗅覚による官能評価と現地確認にて、最適な脱臭方法をご提案出来た。
  • スクラバーは中国で製作したために、日本で製作するよりも安価になったと聞いている。
    ※弊社では日本国内の場合は、設計から製作、設置まで弊社にて実施するが、当案件の場合はお客様や協力業者(中国)と協議し、弊社はSV(スーパーバイザー)としてのアドバイスのみとした。
  • 硫化水素等の濃度が高く、循環水のpHが酸性側に傾く事等、SVとして製作だけではなく、測定や使用方法、アフターフォローや対応策までアドバイスさせていただいた。
  • 弊社のアドバイスをもとに、いろいろ最適な利用方法をお客様サイドでトライいただき、今は1日に2回の水の入れ替えを実施して、維持管理されていると聞いている。
  • 当初は、消臭剤の選定のみで効果を発揮出来ると思われていた。しかし弊社としては、消臭剤の能力がいくら高くても、その他の条件が悪ければ、期待される脱臭効果を発揮する事は出来ないと、はっきりご説明させていただいた。
  • なかなか理解いただくのには時間もかかったが、結果的には弊社の脱臭技術とノウハウを信頼いただき、アドバイスに近い形での脱臭装置(スクラバー)を設置いただいたため、しっかりと脱臭効果を出す事が出来てホッとしている。
  • タイや中国といったアジアでの臭気対策は、これからも多くなっていくと思うので、弊社としてもアジアでの臭気対策を実施できる体制を着々と整えている。
大容量霧化消臭剤噴霧ノズル
大容量霧化消臭剤噴霧ノズル
スクラバーは中国で製作したために、日本で製作するよりも安価に
スクラバーは中国で製作
通気管といっても排気量は大きい
通気管といっても排気量は大きい
ハイブリッドスクラバー脱臭装置typeDの簡易版
ハイブリッドスクラバー脱臭装置typeDの簡易版

今回は、中国における、ゴミ集積場の臭気対策についてお伝えしました。
海外(アジア)における臭気対策について、こちらも是非ごらんください。
排気臭気の管理につきましては、 共生エアテクノまでお気軽にお問合せください。

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