臭気調査」カテゴリーアーカイブ

マンション・住居・商業施設・工場など、幅広い分野のニオイの調査・測定・対策を実施しています。

室内における異臭調査(発生源調査)


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種別
屋内の臭気アセスメント
担当(著者)
臭気判定士 第2種電気工事士 中丸晴樹
提出日付
2023年8月26日
対応先等
室内における異臭調査
状況等
  • 某所、住宅兼オフィスの建物内にて、臭気問題が発生していました。
  • いつもニオイが発生しているわけではなく、ときどき、強い異臭が発生しているとのことでした。
  • 悪臭の質としては、下水のような臭気であり、気にならないときは全くニオイも感じられないのに、急に強い汚水臭が出てきてしまう状況でした。
  • 周囲に複合施設などもある都会の立地であり、建物も改修工事などをしながらなので、ある程度の臭気の発生は致し方ないとは考えていたものの、やはり臭気が発生したときの不快度は高く、できることなら解決したいとのことでした。
  • 最初は、住民様やオーナー様にて、隙間や怪しい個所などをテープで塞いでみたり、ビニール袋などで覆ってみたりしたようですが、異臭発生状況に変化はありませんでした。
  • 工務店さんなどにも相談されたようですが、なかなか解決に至らないままであり、インターネットで検索をしたところ、臭気調査や異臭発生源調査を行っている弊社共生エアテクノを見つけていただき、お問い合わせを頂戴した次第です。
対応内容
  • 弊社では、臭気の調査やアセスメントに詳しい臭気判定士が、まずはヒアリングを実施させていただきました。
  • その後、臭気の発生源調査の方法のご説明や、お見積りなどをご提出ののち、正式にご依頼を頂戴したため、臭気判定士2名にて現場へ調査に参りました。
  • まずは、現場確認を実施です。当日は、建築設備図面や、リフォーム図面などをご用意いただき、それらを見ながら現地での排水の配管や、空調のダクトなどを実際に確認していく照合チェック作業を進めていきました。
  • その作業を進めながら、当然、臭気判定士の嗅覚による臭気の質や強さの確認作業、およびニオイセンサーを用いた臭気強度マッピングなども平行して進めていきます。
  • また、必要に応じて、スモークテスターによる風の流れのチェックなども実施しつつ、臭気が漏洩してくる可能性がありそうな仮説を、洗い出していきます。
  • そして、経験豊富な臭気判定士2名の仮説を検証していき、1つずつ、仮説を潰していく作業を行ってまいります。
  • 最後に、トレースガスによる実証テストを実施しまして、臭気の漏洩箇所を追い込んでいきます。床下にあった臭気発生源を特定するに至りました。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
  • お客様は、「天井から悪臭が落ちてきている感じがしたので、原因は天井内だと思っていた」とのことでしたが、実際にはリフォーム前の古い配管の閉塞が十分ではないことが原因でした。そこから下水臭が漏洩し、壁裏をまわって天井裏から室内へ侵入していたのです。
その他補足感想など
  • 当初、お客様は現場での臭気を嗅いで、「なんか、天井の方からニオイが落ちてきているような気がする」ということで、天井方面を気にしておられました。
  • たしかに、天井裏には、上階の排水配管や衛生関係の配管が走っていたりしますので、天井裏に汚水臭や下水臭、雑排水臭の漏洩箇所のある可能性も多くございます。
  • しかし、もちろんそうではない可能性も十分にあり得まして、例えば気流によって、あるいは構造的なところによって、どこから出た臭気が、どこへ流れていき、どこから侵入してくるのか、というのは、臭気発生源を特定していく作業では、とても重要な要素となります。
  • 一般のご家庭であれば、キッチンの換気扇を強で運転するだけで、家の中の気流が変わる可能性もありますし、24時間換気システムの使い方や運用方法でも、その建物がプラス圧になるか、マイナス圧になるか、などまで影響したりします。
  • ちなみに、一般的なご家庭については、第三種換気方式が多いのも特徴としてあります。これは、給気(家の中に空気を入れる)を自然に行い、排気(家の中の空気を外に出す)を排気ファンや換気扇などの機械を用いて実施する方法です。
  • この方式では、キッチンやお風呂場、トイレなどのすべての換気扇を稼働させますと、多くの空気が家の中から排気されていきます。その分の空気は当然、どこかから入ってくることになります。このときに、空気の入口が不足すると、旧配管の閉塞してある隙間だったり、排水トラップの弱い手洗いの配管等から、空気(臭気)が入ってきてしまう可能性が出てくるのです。
  • なので、設備の構造と、空調関係というのは、ニオイの発生源や漏洩、臭気侵入経路調査には欠かせないのです。
  • 臭気調査異臭発生源調査でしたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
臭気判定士によるニオイの調査
トレースガスによる実証テスト
臭気発生源
臭気発生源
    

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大雨や暴風雨と、建物の異臭の相関関係


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種別
異臭調査(住宅における異臭調査
担当(著者)
臭気判定士 シックハウス診断士 松林宏治
提出日付
2023年6月26日
対応先等
一般家庭の臭気アセスメント
概要
トイレの悪臭
状況等
  • 先日、6月上旬にスーパー台風が日本列島に影響を与えました。
  • 台風による暴風雨というのは、ニオイという点においても、いろいろな影響を発生させる可能性があります。
  • このときも、首都圏にある戸建て住宅にて、謎の現象が発生していました。
  • それは、異臭というよりも「異音」とのことでした。
  • 家のどこかで「ボコン、ボコン」という音がしていたようで、その謎の音の発生源を辿って、家中をチェックしていったところ、1階のトイレから発生していることがわかりました。
  • 恐る恐る、1階のトイレの扉をあけてみたところ、便器の中にある水が、波打っていたというのです。
  • 住民さんにとっては、はじめてみる現象であり、まさにポルターガイスト現象だと感じられたようです。
  • トイレのニオイもちょっと気になるとのことで、知人であるニオイ刑事に相談がありました。
対応内容
  • まずはその様子を、動画にて送っていただくように依頼しました。
  • それを確認してから、いくつか質問をしました。
  • 強い下水臭やトイレ臭はありますか?については、あまり気にならないとのことでした。
  • 普段、他のトイレや水回りで、このような現象はありますか?については、どこでも見たことがなく初めてですとのことでした。
  • 通気管や通気弁などはありますか?については、わからないとのことでした。
  • 家の周囲の水のハケ具合はどうですか?については、靴底が埋まるくらいの水がたまっていますとのことでした。
  • 過去、トイレの排水でトラブルはありませんでしたか?については、一度だけ排水が流れずバキュームポンプでバシュバシュしたとのことでした。
  • 水回りのリフォーム等はされていますか?については、築20年弱で一度もしたことはないですが、排水管のリニューアル工事が数年前にありました、とのことでした。
  • それらの情報をトータル的に考えると、下水臭などを強く発生させる配管の問題からの現象の可能性は少ないと判断しました。
  • 暴風雨がおさまれば、ポルターガイストもおさまることを説明しご安心いただきました。
装置などの名称/分類
  • 住宅内のポルターガイスト現象の謎と解決
  • 大雨や暴風雨と、建物の異臭の相関関係
  • 雨の天気に発生する悪臭や下水臭
装置等の紹介
対応後の状況等
  • お送りいただいた動画、 https://youtube.com/@user-rb1fc1lq1f からご覧いただけます。
    台風による暴風雨が弱まると同時に、この怪奇現象もピタっとなくなったとのことです。
    配管内のエアーの圧力バランスによるものと推測されるため、解決策もお伝えしました。
その他補足感想など
  • このような現象については、自宅の問題であるケースと、自宅ではない問題のケースと、あるいはその両方が組み合わさって発生するケースがあります。
  • 自宅の問題であるケースには、トイレよりももう少し小さな配管である、洗面所であったりお風呂であったりの封水で発生しやすくなります。それは、家の中の排気と給気のバランスに問題があるからです。キッチンやお風呂、トイレの換気扇をフルで稼働させると、家の中の空気が機械によって強制的に外へ排気されます。当然、その出ていった空気分は、どこかから給気しなくてはなりません。しかし台風等で窓やシャッターは閉めていて、24時間換気用の給気口も閉じてしまっていると、高気密・高断熱住宅では、空気の入口がなくなってしまいます。すると、配管の本管とか、エアコンのドレンから、空気を引っ張りこんでしまうという現象です。
  • 自宅ではない問題のケースには、周辺に例えば商業施設などがあると、影響を受けやすくなります。地下には汚水槽や雑排水槽があります。一定量貯まると、それをポンプアップして下水管に揚水して排水します。そのタイミングでは、配管各所に一時的に大きな空気圧がかかり、その圧力がかかりやすいところに空気が押し出されるため、このような現象が起こるのです。
  • このような現象が、大雨のときなどのみであり、特に気になる異臭もなければ、あまり気にする必要はないかと考えます。気になるようでしたら、通気管などを設置すると、より発生しにくくなるでしょう。排水の流れが悪いことも考えられるので、水道業者さんなどに相談するのもよいでしょう。
  • ただ、このような現象が、頻繁にあるいは不定期に発生して、しかも下水臭などを伴う場合は、排水の配管などに問題のある可能性も考えなくてはなりません。他には害虫の発生もしばしばあったり、リフォームなどのあとに発生するようになった場合も同様です。
  • 住宅内や集合マンション、あるいは商業施設などでも、建物内で何か臭気について気になることがあるようでしたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
気象と建物の異臭の関係
気象と建物の異臭の関係
    

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住居内にて発生する悪臭(マンションの異臭調査)


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種別
担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2023年6月6日
対応先等
住居内(某マンション)
概要
マンションの異臭調査
状況等
  • 某マンションにて、特定の住居の住民様より、ニオイに関するクレームが発生しておりました。
  • それによりますと、マンションの1室にて、不定期に異臭の発生を感じるとのことでした。
  • マンションの管理会社様や、建築を担当された施工会社様、さらには設計会社様なども、その原因究明を行ってみたものの、なかなか臭気の原因などがつかめない状況でした。
  • また、他の住戸からの臭気苦情の発生は特になく、ヒアリングを行っても、特に気になる異臭などはないということでした。
  • 悪臭が発生しているタイミングで、住民様から連絡を頂戴し、なるべくはやく、現場へスタッフさんのいずれかが駆けつけるような体制でチェックを進めていたものの、現場へ到着したときには臭気がなくなっていたり、おさまっているということが続いてしまっていたとのことです。
  • こうなりますと、なかなか相互理解も進まず、本当に臭気があるのか?あるいは気のせいなのか?のような問題にも発展しかねない状態でした。
  • そのため、臭気専門会社である弊社にお問い合わせを頂戴しました。
対応内容
  • 弊社では、建物内の臭気アセスメントの経験豊富な臭気判定士が、対応させていただきました。
  • ヒアリング項目としては、臭気問題の発生している住戸の場所、ニオイの質、強くなるタイミングの規則性、住居内の環境などをあらかじめ確認させていただきました。
  • そのうえで、異臭発生源調査のお見積書をご提出し、すぐに調査して欲しいというご要望があり、最短日程にてスケジューリングし、現場へうかがいました。
  • 当日、あまり臭気は感じられない、とのことでしたが、熟練した臭気判定士2名の嗅覚で入念に臭気をチェックしていくと、いくつか違和感のある異臭を感じられました。
  • その中から、住民様の嗅覚の感覚と照合していくうちに、生ごみを中心としたゴミ臭に近い臭気がドンピシャだということで一致しました。
  • そこから、建築設備図面などをチェックしていくと、直下にゴミ置き場があることがわかり、その保管庫から発生しているゴミ系臭気が、住戸内に侵入しているのではないかと仮説が立てられました。
  • ゴミ置き場からトレースガスを噴霧したところ、住居内でセンサーが感応したため、侵入経路も特定することができました。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
  • 排気から給気へのショートパスの部分の改善と、念のため、躯体を抜いている配管部分の閉塞作業を実施していただいたところ、気になっていた異臭についてはピタっとなくなったとのことでした。
その他補足感想など
  • 本案件のように、特定の場所のみ、あるいは特定のフロアのみ、といったように、悪臭の発生状況にいろいろなエリア等の制限があるときには、何かしらの特徴があると思われます。
  • 例えば、マンションやオフィスビル、ホテル等において、縦の系統の居室や空間で悪臭の発生がある場合は、その縦空間においての漏洩元を確認していくことになります。
  • 具体的には、PS(パイプスペースとかパイプシャフト)という、汚水や雑排水の配管のためのスペースにて、その本管に繋がる部分の接続点や、補修工事やリニューアル工事での旧配管との関係性などをチェックしていくことは必ず実施していきます。
  • また、横スペースで異臭問題がある場合では、床下を転がしてある配管や、天井裏はもちろん、エアコンドレンなども入念にチェックする必要があります。
  • そして、例えば「最上階」の住戸に悪臭苦情がある場合、それが特に汚水や下水、雑排水系の臭気であった場合には、住戸内だけではなく、住戸の外側も必ずチェックしなくてはなりません。
  • 例えば、汚水槽や雑排水槽がもうけられていて、その臭気を逃がすための臭突管があり、それが屋上まで引っ張って大気開放されているようなケースでは、そこからダウンフローにのって最上階のベランダに臭気が落ちてきて、ベランダの給気口から住戸内に侵入するようなケースも当然、あり得るケースとなります。
  • 逆に、低層階住戸にて、臭気苦情がある場合には、今回のようなゴミ置き場であったり、テナントとして入っている飲食店であったりの、いろいろな発生する臭気発生源との関係性を当たってみる必要があります。
  • 臭気、異臭、悪臭に関することでしたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
異臭発生源調査
異臭発生源調査
    

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