- 某所、住宅兼オフィスの建物内にて、臭気問題が発生していました。
- いつもニオイが発生しているわけではなく、ときどき、強い異臭が発生しているとのことでした。
- 悪臭の質としては、下水のような臭気であり、気にならないときは全くニオイも感じられないのに、急に強い汚水臭が出てきてしまう状況でした。
- 周囲に複合施設などもある都会の立地であり、建物も改修工事などをしながらなので、ある程度の臭気の発生は致し方ないとは考えていたものの、やはり臭気が発生したときの不快度は高く、できることなら解決したいとのことでした。
- 最初は、住民様やオーナー様にて、隙間や怪しい個所などをテープで塞いでみたり、ビニール袋などで覆ってみたりしたようですが、異臭発生状況に変化はありませんでした。
- 工務店さんなどにも相談されたようですが、なかなか解決に至らないままであり、インターネットで検索をしたところ、臭気調査や異臭発生源調査を行っている弊社共生エアテクノを見つけていただき、お問い合わせを頂戴した次第です。
- 弊社では、臭気の調査やアセスメントに詳しい臭気判定士が、まずはヒアリングを実施させていただきました。
- その後、臭気の発生源調査の方法のご説明や、お見積りなどをご提出ののち、正式にご依頼を頂戴したため、臭気判定士2名にて現場へ調査に参りました。
- まずは、現場確認を実施です。当日は、建築設備図面や、リフォーム図面などをご用意いただき、それらを見ながら現地での排水の配管や、空調のダクトなどを実際に確認していく照合チェック作業を進めていきました。
- その作業を進めながら、当然、臭気判定士の嗅覚による臭気の質や強さの確認作業、およびニオイセンサーを用いた臭気強度マッピングなども平行して進めていきます。
- また、必要に応じて、スモークテスターによる風の流れのチェックなども実施しつつ、臭気が漏洩してくる可能性がありそうな仮説を、洗い出していきます。
- そして、経験豊富な臭気判定士2名の仮説を検証していき、1つずつ、仮説を潰していく作業を行ってまいります。
- 最後に、トレースガスによる実証テストを実施しまして、臭気の漏洩箇所を追い込んでいきます。床下にあった臭気発生源を特定するに至りました。
- 臭気判定士によるニオイの調査や測定
- 臭気対策コンサルタントによる下水臭の漏洩調査
- ニオイの専門家による汚水臭や雑排水臭の発生源調査
- お客様は、「天井から悪臭が落ちてきている感じがしたので、原因は天井内だと思っていた」とのことでしたが、実際にはリフォーム前の古い配管の閉塞が十分ではないことが原因でした。そこから下水臭が漏洩し、壁裏をまわって天井裏から室内へ侵入していたのです。
- 当初、お客様は現場での臭気を嗅いで、「なんか、天井の方からニオイが落ちてきているような気がする」ということで、天井方面を気にしておられました。
- たしかに、天井裏には、上階の排水配管や衛生関係の配管が走っていたりしますので、天井裏に汚水臭や下水臭、雑排水臭の漏洩箇所のある可能性も多くございます。
- しかし、もちろんそうではない可能性も十分にあり得まして、例えば気流によって、あるいは構造的なところによって、どこから出た臭気が、どこへ流れていき、どこから侵入してくるのか、というのは、臭気発生源を特定していく作業では、とても重要な要素となります。
- 一般のご家庭であれば、キッチンの換気扇を強で運転するだけで、家の中の気流が変わる可能性もありますし、24時間換気システムの使い方や運用方法でも、その建物がプラス圧になるか、マイナス圧になるか、などまで影響したりします。
- ちなみに、一般的なご家庭については、第三種換気方式が多いのも特徴としてあります。これは、給気(家の中に空気を入れる)を自然に行い、排気(家の中の空気を外に出す)を排気ファンや換気扇などの機械を用いて実施する方法です。
- この方式では、キッチンやお風呂場、トイレなどのすべての換気扇を稼働させますと、多くの空気が家の中から排気されていきます。その分の空気は当然、どこかから入ってくることになります。このときに、空気の入口が不足すると、旧配管の閉塞してある隙間だったり、排水トラップの弱い手洗いの配管等から、空気(臭気)が入ってきてしまう可能性が出てくるのです。
- なので、設備の構造と、空調関係というのは、ニオイの発生源や漏洩、臭気侵入経路調査には欠かせないのです。
- 臭気調査や異臭発生源調査でしたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
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