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食品工場の排気臭対策(近隣住民様からの悪臭苦情対策)


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種別
食品工場の排気臭対策
担当(著者)
臭気判定士 2級管工事施工管理技士 原田隆寛
提出日付
2023年2月27日
対応先等
某食品製造工場(魚介系臭気の脱臭)
概要
近隣住民様からの悪臭苦情対策
状況等
  • 某食品製造工場様にて、従来の食品の製造工程から、新しい事業として、新たなる食品の工程を生産をスタートしました。
  • すると、今まで発生していた臭気とは、異なったニオイの質の臭気が排気されるようになり、排気口から拡散された臭気が、近隣住民様から臭気苦情となってしまいました。
  • そのため、工場においての対策として、まずは屋外への排気を中止して、工場内の製造ルーム内に排気を戻すという、室内循環型の方式に変更してみました。
  • しかし、今度は工場内がものすごい臭気となってしまい、従業員様が困ってしまったと同時に、建物から臭気が漏れ出すことで、結局、近隣様からの臭気苦情も収まりませんでした。
  • 悪臭苦情が役所等にも寄せられ始めると、悪臭防止法としての規制値も問題となり、工場側としてはいよいよ本格的な脱臭対策を検討することになりました。
  • 過去、脱臭装置でうまくいかなかったケースもあり、インターネットでしっかりリサーチの上、弊社共生エアテクノなら信頼できるのではないかとご相談いただきました。
対応内容
  • まずは工場の脱臭対策に経験豊富な臭気判定士が、現地を訪問させていただきました。
  • 臭気の質や強さ、そして工場の製造工程、生産時間、ボリューム、排気風量、既存設備、ユーティリティなどを総合的に判断し、今回の脱臭対策のご提案を、厨房排気の脱臭装置である「ゼオガイア」とすることとしました。
  • 次のステップとして、2つのことを同時に実施することになりました。1つは臭気測定です。臭気指数臭気濃度)を測定し、そこから臭気拡散のシミュレーションを実施することで、工場からの排気臭がどの範囲まで飛散しているのかを可視化します。今1つは、脱臭装置のデモテストです。拡散している臭気の範囲を、どこまで小さくできるのか、をテストしていくことになります。
  • 脱臭テストおよび臭気コンサルテーションを同時に実施したことで、本件における臭気対策のご提案が可能となりました。1つには脱臭装置として、ゼオガイアを4段+コルゲート1段というスペック。また今1つとして、排気方法の変更。場内循環をやめて、屋外へ排気する方法に戻すのですが、排気口の位置を変更することにより、脱臭されたあとの食品臭気の排気を、臭気苦情が発生せず、なおかつ悪臭防止法の条例に定められた数値以下にすることが可能となりました。
  • 無事、脱臭装置の実機を設置し、臭気測定まで対応させていただきました。
装置などの名称/分類
  • 食品工場の脱臭装置
  • 食品製造工場の排気臭対策
  • 魚介系臭気の脱臭
装置等の紹介
  • ゼオガイア脱臭装置
  • 吸着再生式のフィルター脱臭装置
  • 臭気コンサルテーションからデモテスト、脱臭装置の実機導入、効果検証まで
対応後の状況等
  • 脱臭装置の実機を導入後、弊社にて臭気測定を実施させていただきました。想定通りの脱臭効果を発揮していることが確認でき、さらに後日、役所による臭気測定もOKとなり、近隣臭気苦情も収まったと聞いております。
その他補足感想など
  • 当初、弊社臭気判定士が工場にお伺いさせていただいたとき、工場周辺にてすでに、魚介系の煮込み臭気が漂っていることを確認できました。
  • 同時に、お打合せや現地調査のために工場内へ入らせていただいたら、工場の室内に充満する臭気が大変強いため、これは従業員様もなかなか過酷な環境であると感じました。
  • 工場様としては、従業員様も大切にされておられるし、近隣住民様との関係性もきちんとしていきたい、そして役所が定める臭気の規制値があるなら、それも当然、法令順守したいという考え方でありましたので、弊社としてもそのゴールをクリアするためのお手伝いを鋭意、対応させていただきました。
  • ゼオガイア脱臭装置は、厨房の排気臭の脱臭フィルターとして数多くの実績がございます。多くは建築設備設計の計画段階にスペックインいただくのですが、もちろん本件のように、既存の飲食店や食品スーパー、食品製造工場の排気臭対策としても、数多く用いられております。
  • 特徴としては、フィルター形式ですので、段数の設定ができることです。
  • 本件では、結果として、原臭の臭気濃度40,000(臭気指数46)だったものを、ゼオガイア脱臭装置の4段&コルゲート活性炭フィルター1段を通過した、脱臭後について、臭気濃度400(臭気指数26)ということで、実に99%の脱臭効率を脱臭性能として発揮することができました。
  • 今回は上述したように、ゴールの条件をクリアするためにここまでのスペックとしましたが、仮にそこまでは必要ない場合、フィルター段数を減らして設計することが可能ですし、予備フィルターを設置するスペースだけ設けておくような脱臭設備の設計提案も可能となっております。
  • 工場の臭気対策や、排気臭対策、脱臭装置の勘案やご相談などございましたら、新設・既設問わず、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
 
食品工場の排気臭対策
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工場の排気臭気の拡散状況


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担当(著者)
臭気判定士 第2種電気工事士 中丸晴樹
提出日付
2023年2月17日
対応先等
工場(工場の排気臭気の拡散状況)
概要
ニオイの拡散シミュレーション
状況等
  • 弊社が工場の臭気対策をご相談いただくときに、必ず大前提としてお話させていただく1つに「臭気の現状把握が出来ていますか?」ということがあります。
  • なぜならば、臭気対策のゴールが当然、目標としてある中で、そのプロセスをどのように組み立てていくのかが大変重要になってくるからです。
  • そして、その工場から排気される臭気を、まずはわかっていなければ、排気臭対策はできないといっても過言ではないと弊社では考えております。
  • 具体的には、まず、どの排気口あるいは工場からの漏洩する臭気がどれくらいの強さと速度で出ていっているのか。最低限、それらは悪臭防止法に定められている規制値がありますので、確認しておかなくてはなりません。臭気指数臭気濃度)がメインとなりますが、まだ地方自治体によっては特定悪臭22物質による成分濃度規制のエリアもあるようです。
  • そして次に、その排気口からの排気臭が、どこまで飛散しているのかを、シミュレーションしていきます。同時に弊社では、臭気判定士の嗅覚でも周辺調査にてチェックしていきます。
対応内容
  • 場合によっては、さらに、定点臭気監視システムであるデオモニというニオイセンサーを用いて、臭気をプロットし、記憶させて、24時間365日のモニタリングを実施することもあります。
  • つまり、工場様が臭気の現状把握をできていない場合は、まずは「臭気対策のシミュレーション」からスタートしましょうとご提案させていただくのです。
  • そして、臭気判定士臭気対策コンサルタント、脱臭技術者などが複数名、工場にて臭気測定や現地調査などを実施させていただきます。多くのケースでは、複数日にわたって実施致します。
  • 各排気口で臭気を採取し、嗅覚測定法によって臭気指数を算出。そこから臭気拡散シミュレーションにて、その臭気がどこまで拡散しているのかをグラフにして見えるようにしていきます。
  • 実はこのシミュレーションソフトは、環境省にて基本的な簡易ソフトが無料で配布されております。弊社でも、原則としてそれを活用しておりますが、それだけでは不十分なケースが多くあります。
  • そのため、臭気判定士がシミュレーションでの臭気着地点を嗅ぎ廻り、整合性をとっていく作業を実施させていただいたり、別途有料とはなりますが、弊社オリジナルでご用意している「共生エアテクノオリジナルの拡散シミュレーションソフト」を用いた、より正確な「臭気の視覚化」もご用意しております。
  • それらを実施することにより、臭気対策のゴールへ最短ルートを描いていけるのです。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
  • この新しい、弊社オリジナルの拡散シミュレーションは、すでに運営が開始されております。拡散方向や周辺建物などの影響等々、さらに詳細に組み入れて、臭気判定士の周辺調査と組み合わせた精度を高めた答えを報告書でご提出することが可能となりました!
その他補足感想など
  • 臭気苦情が近隣住民様から発生していて、一刻もはやく臭気対策をしたい工場様からお問い合わせやご相談などを頂戴しますと、前述しましたように、弊社臭気判定士臭気対策コンサルタントは、まずは「貴工場の臭気についての現状把握は出来ていますか?」と質問させていただくことが多いです。
  • そして、しっかりと、定期的な臭気測定ができていれば、そのデータをもとに、脱臭装置の立案と、脱臭のデモテストなどを実施することが可能なのですが、多くのケースでは、「え?何それ?ニオイの測定とかしたことないよ」といったようなお声を頂戴するのです。
  • そのため、弊社より「臭気対策のゴール(臭気苦情解決なのか、悪臭防止法の規制値遵守なのか、あるいは未来へ向けた臭気対策なのか、等々)に向けた最短ルートは、臭気をしっかりと把握することからですよ!」とお話しますと、場合によっては「そんな流暢なことをしている暇はない!」といったようなお声を頂戴することもあります。
  • しかし、実際に、臭気のコンサルテーションを実施させていただき、工場の排気口から、どれくらいの強さの臭気が出ていて、それがどこまで飛んで行っているのか、また、どこの排気口が問題で、それらをどこまでどうすれば、どれくらい臭気の拡散を抑えられるのか、などを数日かけて実施させていただき、報告書にまとめて報告会を実施させていただくと、ほとんどの工場様で「おおおお、これはスゴイ!」というお褒めのお言葉を頂戴するのです。
  • そこで初めて、具体的な臭気対策が見えてきます。ゴールを達成するために、脱臭装置を設置するのは弊社としてはもちろんご提案しますが、例えば排気口の位置を変える(伸ばすあるいは変更する)ことでも対策が可能な場合は、バカ正直にそのようなご提案をしております。
  • よって、臭気対策のコンサルテーションは、無料で行うことはありません。しっかりとした費用を頂戴して実施させていただいております。それでもやはり、それがゴールへ向かうプロセスとして最適だからです。日本の工場、タイの工場の臭気対策でしたら、弊社までご相談下さい。
 
共生エアテクノオリジナルの拡散シミュレーションソフト
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日本とタイの臭気規制


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担当(著者)
臭気判定士 シックハウス診断士1級 松林宏治
提出日付
2023年2月8日
対応先等
日本とタイの臭気規制
概要
臭気判定士や悪臭に対する法律や規制など
状況等
  • 日本では、環境省の管轄にて、「悪臭防止法」という法律が存在します。
  • その悪臭防止法では、目に見えないニオイを測定する方法が定められております。
  • 大きく臭気の測定方法を大別しますと、「分析機器を用いた測定」と「人の嗅覚を用いた測定」の2つに分けられます。
  • もともと、前者である分析機器を用いた測定方法があり、例えば特定悪臭22物質を、成分濃度にて規制する方法となっておりました。例えばアンモニアが何ppm以下、硫化水素が何ppm以下、といったような規制値です。
  • しかし、ニオイ分子の種類は、実に40万種類もあると言われておりますので、成分濃度だけではとても規制しきれないようになっていきました。
  • そこで、その臭気を複合臭気としてとらえて、人の嗅覚を用いた臭気測定方法が用いられました。
  • そして、その嗅覚測定法を行うために、悪臭防止法のもとに定められた資格こそが、臭気測定業務従事者という、臭気判定士なのです。
対応内容
  • 日本における悪臭防止法では、「営利を目的とする全ての事業所」が対象となります。地方自治体ごとにその特徴などで臭気規制の方法はかわりますが、臭気苦情が発生すれば、事業所には臭気対策を実施しなくてはならない義務が生じます。
  • その一方で、タイ王国にも臭気規制に関する条例が出来つつあります。その規制方法については、日本の悪臭防止法における嗅覚測定法に近しいものとなっており、同時に、臭気判定士という資格制度も発足しております。
  • ただ、タイ王国においては、例えばバンコクの都心部でも、多くの屋台をはじめとする飲食店が立ち並び、マーケットなども多く存在するため、日本のように全ての事業所を臭気規制のターゲットとすることは現状では難しいようです。
  • そのため、日本が地方自治体ごとに臭気規制が委ねられているのに対して、タイでは、工場の業種ごとに規制が定められているようです。もしくは、工業団地ごとに独自の臭気規制値を設けているケースも弊社タイの工場の臭気対策を実施させていただく中では実際にありました。
  • 臭気判定士については、日本では毎年1回、1次試験が実施されています。2次試験は嗅覚試験であり、臭気判定士の5年毎の免状更新でも同じ試験になるため、常時開催です。
  • タイの臭気判定士は、現状では不定期開催になっていると聞いております。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
その他補足感想など
  • 臭気判定士については、平成8年に悪臭防止法に定められた、ニオイ分野における唯一の国家資格となっております。
  • 臭気判定士の国家資格を取得するためには、1次試験と2次試験があります。1次試験は筆記試験となっておりまして、嗅覚のメカニズムや悪臭防止法の理解、嗅覚測定に必要な統計学や、実際に3点比較式臭袋法の計算などが出題されます。1次試験は合格率で20%前後です。※詳しくは公益社団法人においかおり環境協会のHPより臭気判定士のページをご参照下さい。毎年の受験者数と合格率が明記されております※
  • 2次試験は嗅覚試験となります。これは、5種類の基準臭と呼ばれるニオイを、5-2法で嗅ぎ分けられるかどうかをチェックする試験であり、合格率は90%をこえてくるでしょう。実は臭気判定士は5年に1度の免状更新(60歳をこえると3年に1度)が必要であり、その免状更新の必須条件が、嗅覚検査となります。これは2次試験と全く同じ内容となります。
  • また、嗅覚試験を実施するための、いわゆる「人の嗅覚」となる被験者(パネルと呼ばれます)になるためにも、この2次試験と同じ、嗅覚試験をパスする必要があります。
  • 誤解されやすいのですが、決して、嗅覚が鋭いであったり、鼻が効く、といった必要はありません。あくまで、正常な嗅覚を有しているかどうか、を確認するための試験です。
  • 日常生活において、あるニオイだけを感じない「部分嗅盲」というのは正直、なかなかわからないものであり、その確認のためにも有益なテストかなと感じます。
  • これもタイの臭気判定士になるためにも必要だと聞いております。しかし、いわゆる国民性や生活習慣、食生活などで嗅覚感度は変わってきます。年間100日、タイで臭気の仕事をさせていただくと、臭気の感じ方が日本人とタイ人で違うというのも、よく理解できるのです。
  • なので弊社では、タイと日本の臭気判定士で、タイの臭気対策を進めるようにしております。タイの工場の脱臭装置ニオイセンサーなど、臭気対策でしたらお問い合わせ下さい。
 
臭気判定士免状
アジアでの臭気対策
工場の臭気対策
    

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