その際、アルコール等が原因で、工場の壁面に黒カビが発生。その洗浄や再塗装等でメンテナンスコストがかかる為、アルコール濃度の低減対策を実施した。
排気ラインが2系統あり、稼働も同時であったり別々である事から、希釈口を設ける事で、1系統の排気単独での対策と、2系統同時稼働の場合の対策と、フレキシブルに対応できる設計とした。
また、チャンバーボックスを設計する事で、整流させてからスクラバーへ導入させるようにした為、安定的な除去効率を発揮できるようになった。
- ハイブリッドスクラバーtypeF
- 消臭剤噴霧装置
- 脱臭デモテスト
- ハイブリッドスクラバーtypeFは、フラッシング機構により、合理的な気液接触を行う。よって、高い除塵効果と脱臭効果を発揮する。また、消臭剤噴霧装置を追加する事で、さらに複合臭気の脱臭対策も可能となっている。
除去効率は92.5%となり、設計条件通りの効果を発揮する事が出来た。
- 上述したように、単純なアルコール濃度の低減だけではなく発酵調味料等の臭気もあった。
- 将来的に、その複合臭気の排気臭対策も必要とする可能性もあった。
- よって、チャンバーボックスに消臭剤噴霧装置を追加導入できる設計とした。
- ちなみに臭気濃度(臭気指数)も、事前の脱臭デモテストでは90%以上の効果を発揮している。
- 現状では、井戸水を使用したスクラバーでありランニングコストも抑えられている。
- 本脱臭装置は、お客様が環境保全運動の事例として紹介されたくらい高い満足度を頂戴出来た。
今回は食品工場のアルコール臭気対策についてお伝えしました。
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