投稿者「kanri-nishiyama」のアーカイブ

三点比較式臭袋法について

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種別

工場の排気臭対策における臭気測定

担当(著者)
臭気判定士 松林宏治
提出日付
2021年3月18日
対応先
概要
嗅覚測定法
状況等
  • 弊社では、悪臭防止法に定められている臭気判定士が6名在籍し、日々、悪臭対策や臭気対策業務にあたっている。
  • 特に、工場の排気臭の臭気対策についてと、建物の臭気調査カビ、脱臭作業といった業務が多くあるが、悪臭防止法に則った業務となると、工場や飲食店といった、臭気を外部へ排出する営利を目的とした施設が対象となってくる。
  • 日々多くのお問い合わせを頂戴する中で、多くのケースでは、どれくらいの臭気を出していて、それがどれくらい飛散していて、現状のままでも良いのか、はたまたどれくらい臭気を低減してあげれば良いのか等、まずは臭気の現状把握の為の、臭気対策のコンサルテーションや臭気アセスメントを実施させていただく。
  • そして脱臭のデモテストや脱臭装置のご提案を必要に応じて行っていく。
対応内容
  • 基本的に、弊社が実施する臭気対策コンサルテーションでは、「現地での臭気測定」を実施するケースが多い。
  • なぜなら、なるべくはやく、臭気採取した検体を、嗅覚測定法によって臭気濃度(臭気指数)を算出しておきたいからである。(確か24時間以内の嗅覚測定が推奨されていたと思う)
  • しかし、三点比較式臭袋法を実施するとなると、6名以上のパネルと呼ばれる嗅覚検査に合格しているパネラーに協力して貰わなければならない。現場において、このパネラーの確保というのは、大変困難である。
  • その為、(かどうかは定かではないが)、この三点比較式臭袋法の代替案として、簡易法というものがある。
  • 通常、弊社臭気コンサルテーションを実施する場合は、最低でも2名以上にて作業を行う。しかもそのうちの1名以上は必ず臭気判定士であり、多くのケースでは2名以上の臭気判定士が現場にて実施する。
  • よって弊社では、コンサルテーションやデモテスト時の現地パネルは、弊社臭気判定士及び嗅覚検査に合格している臭気対策コンサルタントにて、実施している。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況
    簡易法としては、
  • 二点比較にて実施していく。
  • 2名が2回ずつパネルとして嗅いで判定していく。
  • オペレーターはパネルを兼務する事ができる。
  • はっきりわかる場合は1回で省略可
  • 等、かなりフレキシブルで現場経験豊富な臭気判定士にとって、より精度が高くなるだろう。
その他補足感想など
  • 現地パネルを実施するためには、多くのハードルを抱えていたが、この、嗅覚測定法の簡易法が公益社団法人におい
  • かおり環境協会から発表されて以来、最も大きなハードル=6名のパネルを集めること・・がクリアされたため、現在、弊社の現地での臭気測定は全て、簡易法にて実施している。
  • 同時に、社内に持ち帰って実施するケースや、検体をお送りいただくケースでも、多くのケースでは簡易法を用いている。
  • 弊社では、臭気判定士及び臭気対策コンサルタントが、日々現場でニオイを嗅ぎ、臭気調査や異臭調査、脱臭作業や臭気測定といった、ニオイに関する業務を実施しているため、現場経験が豊富であり、ニオイに対するインプットも現場経験の数だけ蓄積されている。
  • その為、臭気測定業務を、例えば弊社の熟練した臭気判定士が2名で実施すると、簡易法といってもその精度が非常に高くなり、さらに時間的なスピードも格段にはやくなる。毎年何百検体をオペレーターやパネラーとしてこなしている為、ヘルプに入る1名の作業も段取り良く効率よく、こなしていける。
  • もし、現地での臭気測定にて、現場の臭気が大変強い場合は、弊社の方法としては、現場での作業組と、嗅覚測定組を分ける方法も取り入れている。どうしても現場で強い臭気を嗅いで、持続的にあびると、一時的な嗅覚疲労や嗅覚減衰も懸念されるからである。
  • そういったケースでは、4名とか5名といった人数で現場へ入らせていただき、作業班と測定班という2チーム制にてそれぞれが業務を行う。
  • また、その場でとりあえずの測定結果、速報値のみではあるが、お客様へご報告できるというメリットもある。脱臭装置のデモテストであれば、とりあえず効果があるのかどうかだけでもジャッジしていただけるし、悪臭防止法の規制値云々の話であれば、大きくNGなのか、全然セーフなのか等の大枠の部分も把握いただける。
  • もちろん、臭気拡散のシミュレーションや脱臭対策のご提案には2週間等のお時間を頂戴し、報告書に纏めさせていただいた上で報告会を実施させていただく。
  • 工場の臭気についてのご相談でしたら、日本でもタイでも、まずは弊社共生エアテクノご相談下さい。
臭気測定業務
臭気測定業務
 

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ニオイセンサーdeomoniによる、臭気測定対応

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種別
担当(著者)
臭気判定士 山田大介
提出日付
2021年3月8日
対応先
某工場様
概要
工場の臭気の定点測定をセンサーにて実施
状況等
  • 某工場において、製造過程から発生する臭気を、局所吸引及び工場場内の全体換気にて、排気ダクトを設置して排気していた。
  • 近隣から臭気苦情が発生するケースがあった為、まずは工場の環境部門にて、1日数回の見回り作業を実施するようになった。
  • そのうち、嗅覚だけではなく、ハンディ型のニオイ測定器も一緒に持ち歩き、測定結果を手書きにて記録していくようになった。
  • しかし苦情発生元から、「今、ニオイがしている!」と報告があった時にはすぐに駆けつけることもできず、1日の定期的な巡回や、不定期な発生時に駆けつけていく作業が難しい状況であった。
  • コスト面でも負担が大きく、何か良い臭気の測定方法がないか検討されていた。
対応内容
  • 工場側にて、いろいろと検索したり勘案していく中で、弊社ニオイ監視システム「デオモニ」を見つけていただき、お問い合わせを頂戴した。
  • 早速、弊社臭気判定士が対応にあたり、お打合せをさせていただいた。
  • 実際に、ニオイセンサー「deomoni」を持参し、工場の臭気を各ポイントでいろいろと測定してみるという簡易デモテストを実施したところ、それぞれのポイントにおいて、臭気に対する嗅覚の官能と、deomoniのセンサー値の挙動がぴったり一致した。
  • その為、実際の運用状況を見据えた本格的な臭気測定の連続測定を実施するとともに、工場の担当者様の代わりに臭気を測定し、記録していくための仮設置、及び検量線の作成までを、費用を頂戴してテスト実施させていただく事となった。
  • 検量線とは、幾つかのポイントにて、実際に工場の臭気をサンプリングさせていただき、それを臭気判定士による嗅覚測定法にて臭気指数(臭気濃度)として算出し、同時にdeomoniにも嗅がせてセンサー値を出し、それらをプロットしていき、相関関係の線を完成させるという作業である。
装置などの名称/分類
対応後の状況
  • 工場の苦情発生側に臭気測定器「deomoni」を仮設置させていただき、24時間の臭気連続モニタリングテストを実施。設置初日には、多くの検体を採取し、deomoni臭気判定士の嗅覚測定による検量線も作成した。実機では敷地境界線4方向と排気口に設置予定である。
その他補足感想など
  • 工場によっては、悪臭苦情の発生の有無にかかわらず、工場の環境や設備の管理担当者様が、毎日1回とか、2回とか、定期的に工場の敷地境界線を巡回し、環境問題に対する定点観測を行っておられるケースがある。
  • 環境問題なので、もちろん臭気や悪臭だけではなく、騒音とか粉塵とか、あるいは汚れ等のケースもある。
  • その中でも、臭気だけのためにニオイパトロールを実施されているケースも多いようだが、実際には近隣住民様からの悪臭苦情が寄せられた時と、定時観測とのタイミングが全然合わなかったり、「今、きて、ニオイ出ているから!」と連絡があってもすぐに数秒とか数分で駆けつけていけるわけでもなく、すれ違いが生じるケースがほとんどのようだ。
  • また、工場様によっては、既にハンディタイプの臭気計をネット等で購入されて、それによって数値を何ポイントも決めて、毎日のニオイチェック時に、手書きでセンサー値を書き入れているケースもあるが、そのセンサー値が結局は何の意味をもっているのかわからないままになっていて、ただ、受け継いで決められた作業だから・・とやっておられるケースもあるようだ。
  • そしてそのセンサー値を住民様にお見せし、「低いセンサー値ですから」と説明しても、もちろん住民様の納得を得られることは、ほぼない。
  • 弊社では、まずはこのような、人の手と鼻による毎日の業務負担を軽減するために、deomoniを定点設置し、24時間365日のセンサー値モニタリングシステムがある。ほぼ同時に、風向風速計も設置するので、のちのち、住民様からの悪臭苦情が寄せられた時間と、センサーに記録されている臭気や風向・風速から、いろいろと発生源を推測する事が出来る。
  • 次に、そのセンサー値がどういう意味をもっているのかをクリアにするために、臭気判定士による嗅覚測定法を実施し、deomoniの臭気センサー値とリンクさせることで、検量線を作成していく事も大切である。
  • 工場の臭気のモニタリングニオイセンサー臭気測定に関する事でしたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
ニオイセンサdeomoni
工場各ポイントの臭気調査
臭気判定士による調査
臭気測定作業
 

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工場の排気口での臭気測定

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担当(著者)
臭気対策コンサルタント 平山レオ
提出日付
2021年2月26日
対応先
日本の工場 および タイの工場
状況等
  • 弊社では、日本の工場、および、タイの工場の、「臭気の見える化」や、工場から発生する臭気の変動や発生状況の連続モニタリング、あるいは、工場の敷地境界線上での臭気の監視システムとして、ニオイ測定器「deomoni」を多数、各工場様へ納入させていただいている。
  • また、そのdeomoniには、お客様のご要望や工場での実際のリクエストにより、太陽光発電システムを用いての運用であったり、リンクさせるシステムの新たなるオプション、さらにはアンドロイド端末を利用したハンディタイプとしてのニオイセンサー、その他たくさんのオプションや追加、進化バージョンを開発し続けていた。
  • 最近、「排気口付近での臭気測定器として利用できないか?」というお問い合わせが多くなった。
対応内容
  • そのため、弊社では、工場の排気ダクトの出口付近にて、ニオイセンサーデオモニを活用できないか、営業及び技術・開発チームが一体となって、新たなるオプションの確立に取り組むこととなった。
  • 排気口ににおい測定システムを設置してしまうと、その排気臭気の強さや濃度によるが、おそらくは多くの工場にて、臭気が強すぎてすぐに劣化したり、壊れてしまう可能性が容易に考えられた。
  • いかに、工場の排気口という、強い排気臭気を効率よくデオモニに吸わせて、それをどのようにセンサー値として数値化=見える化するかが最も大きな課題であった。
  • それを実現するためには、吸引する量やスピード、そして排気する量やスピード、いつものdeomoni専用設置boxではなく、排気口測定用として新たなるboxの開発と、様々なテストや試験によって、開発が進められていった。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況
  • 多くの試行錯誤を弊社の技術開発チームにて繰り返され、何度も案が没となり、その都度、新たなるアイデアが付与され、ようやく、deomoniを工場の排気口付近での臭気測定として、定点設置できるオプションが完成した。すでに納入希望の工場が数件あるため、納品準備を整えていく。
その他補足感想など
  • 現在、コロナ禍にて、弊社の海外担当役員や、タイ担当の臭気判定士は、タイ出張が行えない状況である。
  • それでも、弊社のタイ代理店さんが頑張ってくれており、タイの工場でも新たにまた、ニオイセンサーdeomoniの納品が決まった。
  • さらに、日本の工場にて複数工場様、タイの工場でも、今回の新しいオプションである、排気口付近での臭気監視システムにつき、大変高い興味をもっていただいており、すでにテストを行っていたり、導入を前向きに検討していただいている。
  • 本来、臭気センサーは、薄いニオイを測定していく方が、当たり前であるが劣化も少なく、弊社でも工場の敷地境界線上の東西南北での定点臭気モニタリングや、悪臭苦情先方面への工場臭気の飛散状況を24時間365日確認していくシステムとして、deomoniは開発されたものである。
  • しかも、無線システムを採用しているため、ベースとなるモニターまでの有線工事が不要となり、それだけでも大きなコストダウンになると、多くの工場様で新規導入させていただいた。
  • それで満足することなく、deomoni用の電源供給ができない場合の太陽光ソーラーシステムをオプションに加えてみたり、持ち運びを簡易化して欲しいという御要望に応じてハンディタイプを開発してみたり、そして今回は、強い臭気(排気口)でのモニタリングをしたいというたくさんのご要望に応じて、その、あったらいいな・・を実現させたものである。
  • 工場の臭気のモニタリングや、ニオイの見える化ニオイセンサー臭気測定に関するご相談でしたら、日本でもタイでも、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
deomoni専用設置box
deomoni専用設置box
 

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