臭気判定士」タグアーカイブ

環境省管轄の臭気判定士とは


人気ブログランキング

種別

国家資格:臭気判定士について

担当(著者)
臭気判定士 松林宏治
提出日付
2022年5月25日
対応先等
某建築現場(臭気対策業務についての情報)
概要
悪臭防止法に定められている国家資格
状況等
  • 某建築現場にて、地下にある排水処理槽からの下水や汚水、雑排水臭が問題になるかどうか、工事関係者で協議されていました。
  • 実は、リニューアルの施工中であり、その排水処理設備を使わなくなっていたため、そこからのニオイがどれくらい強いのか、そしてどのような質なのか、さらにはそれがどのような影響を及ぼすのか、皆目見当がつかないとのことでした。
  • そのため、そもそもまずは、そこの工事を進めていいのかどうかすら判断ができず、対応策について勘案されていたとの事です。
  • その中で、インターネットや業者様などのお話の中から、「どうやらニオイに関する資格者がいるらしい」という話になり、臭気判定士による臭気調査について検索いただきました。
  • そして、弊社共生エアテクノがヒットしまして、お問い合わせを頂戴することができました。
  • 弊社の臭気コンサルタントが対応にあたりまして、臭気調査や臭気アセスメントの概要をご説明、現場状況もあまりわからないまま、正式にご依頼をいただくことになりました。
  • 当日は臭気調査の経験豊富な臭気判定士にて現場へご訪問させていただきました。
対応内容
  • 実際の現場にご訪問して、まずはさりげなく、現場周辺を車でまわり、飛散している臭気をチェックしました。下水や汚水など、硫黄化合物系の気になる異臭はありませんでした。
  • そのまま、現場へご訪問。お客様や関係者にご挨拶する前後でも、嗅覚を排水処理などから発生する臭気にターゲティングして、慎重に嗅ぐようにしておりましたが、ここでも特に気になる悪臭はありませんでした。
  • お客様や関係者各位と合流しまして、まずは状況などのヒアリング。するとどうやら、排水処理設備は地下にあり、そこからの排気は屋上まで立ち上げていることが判明しました。
  • まずは屋上にある排気口をチェックするべきと判断し、臭気強度や質、排気状況などを確認しました。場合によっては、腐敗が進み、有害ガスの発生なども懸念されましたが、ここでは臭気判定士の嗅覚をもってしても、6段階臭気強度で1。問題ないとジャッジしました。
  • そこから徐々に、臭気発生源まで嗅ぎながら、同時にニオイセンサーも併用しながら、迫っていきました。
  • 念入りに臭気をチェックし、最終的に、臭気として問題ないレベル、という結論に至りました。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
  • 本現場では、多くの関係者様などもいらっしゃる中で、現場対応の皆様が、本当に慎重に工程を進めておられましたことを、臭気アセスメントに赴いた臭気判定士も感心しておりました。悪臭苦情などを事前に予防するための臭気アセスメントは、実に大切な作業工程だと痛感しました。
その他補足感想など
  • 本現場でもご質問いただいたのですが、臭気判定士とはどういう資格なのですか?ということについてご回答します。
  • まず、管轄につきましては、環境省となります。
  • 次に、定められている法律としては、悪臭防止法に定められております。
  • そして、環境省から指定されている、公益社団法人である、におい・かおり環境協会が、臭気判定士の免状を発行したりなどの業務を委託されているのです。
  • つまり、環境省管轄の国家資格なのです。
  • 現状、臭気(匂いや臭い)に関しましては、唯一の国家資格と言われておりますが、大変残念なことにまだまだ知名度も認知度も低く、日本全国でも3,300名ほどしか有資格者がおりません。
  • さらに、正式の名称としては「臭気測定業務従事者」となっておりまして、本来は「臭気指数」を算出するためのオペレーター役というのが、与えられている業務です。
  • なので、臭気判定士の国家試験では、2次試験が嗅覚検査となっておりますが、これは鼻がいいとかではなく、あくまで正常な嗅覚を有しているかどうかを確認する試験です。
  • 臭気判定士は5年毎に免状更新をしなくてはなりません。その免状更新の方法も、嗅覚検査を受けて合格することです。余談ですが、この免状更新のコストが高い等の理由で、更新をしないという選択をされる方もいらっしゃると聞いております。
  • また、臭気判定士はナンバーが与えられ、末尾がアルファベットです。最初はAからスタートし、5年目の更新をするとB、10年目の更新をするとC、というように、アルファベットが進んでいきます。
  • 弊社臭気判定士たちは、悪臭防止法の附帯決議である「臭気判定士を積極的に活用し、専門性を活かした苦情処理の相談や処理の援助、知識の普及などの活用策を進めること」に則り、臭気調査や臭気アセスメント、臭気コンサルテーションも行っておりますので、お問い合わせやご相談は弊社共生エアテクノまでどうぞ。
 
           

脱臭・消臭等「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。

お問合せはこちらからどうぞ

下記のバナーをクリックお願いいたします!

人気ブログランキング

会社バナー ← クリックいただくと弊社のオフィシャルサイトへ行きます。

消臭脱臭専門会社<業務用産業用>株式会社共生エアテクノの公式サイトは こちら→ http://www.201110.gr.jp/です!

㈱共生エアテクノの代表であります、通称「におい刑事(デカ)」のブログは こちら→http://ameblo.jp/nioideka/

 

令和2年度 嗅覚測定法精度管理

人気ブログランキングへ

 
種別

嗅覚測定法

担当(著者)
臭気判定士 松林宏治
提出日付
2020年12月24日
記事の対象
嗅覚測定法の精度管理
記事の概要
嗅覚測定法クロスチェック
記事の説明
  • 臭気判定士は環境省管轄の国家資格であり、悪臭防止法によって定められているが、それらは公益社団法人におい・かおり環境協会が司っている。
  • 弊社共生エアテクノにも、臭気判定士が6名在籍しており、悪臭防止法によって定められている嗅覚測定法を現場や弊社ラボ等にて頻繁に実施している。
  • 弊社もにおい・かおり環境協会の法人会員として所属しているが、当協会の主催する大切なイベントの一つに、「嗅覚測定法の精度管理」というものがある。
  • これは年に1回、希望する測定機関が参加し協会から送付される試料ガスに対して、三点比較式臭袋法を行い、その結果を提出する事で、いろいろな多岐にわたる統計が算出され、参加機関の嗅覚測定法の精度が向上されていくというものである。
詳細記事
  • 弊社弊社でもここ数年、このクロスチェックイベントに参加している。(去年、令和元年のみ、担当である私、松林が申し込みを忘れてしまうという失態があり不参加であった・・)
  • 今年(令和2年)は忘れず申し込みを行い、無事、11月下旬にお題目となる試料ガスと諸々一式を拝受した。
  • 今回はなんと、環境法を用いるというお題目であった。これは、敷地境界線等で採取した薄い臭気の臭気指数(臭気濃度)を算出するときに用いられる公定法であり、通常の公定法に比べて、計算方法とか測定のやり方が特殊である。というか、圧倒的に測定する検体数が少ないので、オペレーターが慣れていないだけということでもある・・。
  • 弊社臭気判定士と、一部パネル員(嗅覚検査に合格したパネラー)を集めて、三点比較式臭袋法のクロスチェックを実施した。
  • 試料ガスを10倍に希釈し、測定用試料ガスの調製を行う。これには、30Lの採取袋が用意されており、ここから合計3回の測定を実施する為、大切に取り扱う必要がある。
  • オペレーターの臭気判定士は、実際、弊社脱臭装置とか臭気コンサルテーションの現場でも簡易法のオペレーターを担当する事が多く、年間数10件~100件以上を毎年実施するベテラン臭気判定士とした。
  • 想定通り、3回のテストを実施。書式に纏めて協会へ提出した。
装置などの名称/分類
装置などの紹介
  • 公益社団法人におい・かおり環境協会
  • クロスチェック
  • 嗅覚測定法精度管理
効果など
  • 弊社の受付番号が300番台であった為、少なくとも300機関以上が参加していると思われる。それらの結果からいろいろな統計データが算出されるため、毎年、1月頃に開催される統計結果と分析傾向の研修会は大変有意義であり、弊社の測定精度向上にも役立てている。
その他補足感想など
  • 通常の公定法では、嗅覚測定法は三点比較式臭袋法が用いられ、これはオペレーターとして臭気判定士が責任者となり、嗅覚試験に合格したパネルと呼ばれる嗅覚試験員を最低6名に担当していただく。
  • この6名の嗅覚にて、希釈倍率等で臭気判定士が検体を作成したものを嗅いでいく。3つの袋のうち、1つだけにニオイが入れられており、残り2つは無臭空気となっている。この臭気が入れられた袋がどれかを当てられたら、どんどん希釈倍率を薄めていき、6名全員が外すまでこの作業が続けられていく。
  • 嗅覚試験に合格しているからといっても、正常な嗅覚を有しているだけであり、やはりどんな人間でも嗅覚の感度や精度、得意不得意とかその日の体調等によっても変わってくる。よって、この測定法では、上下カットを行い、残り4名の平均値をもって臭気指数(臭気濃度)を算出することとされている。
  • 今回の精度管理では、環境法であった為、〇と×で表示してもらう方法となる。つまり6名が全部正解だと、正答率がどうなって、それが次の希釈倍率を決め、そこから正答率が導き出され、それらを割って足して・・・という計算式の結果、臭気指数が算出される。
  • いずれの場合でも、これらは大変な作業であり、人も多く必要となり、場所もなるべくニオイがなく、温度や湿度もコントロールされていなくてはならない。さらには専用の測定道具や機材もたくさん必要となるため、なかなか簡単ではない。第一種事業所登録をしているのは、現状では2社だけ(だったと記憶している)。
  • 弊社では第二種の環境事業所登録も実施していないが、スクラバーデオキーパー脱臭装置消臭剤噴霧システムやデオミスト等のテスト時は、必ずたくさんの嗅覚測定を自社測定する。
  • 昨今では、協会の主導にて「簡易法」による嗅覚測定マニュアルが出されており、弊社が現場で実施するのはもっぱらその、簡易法に則って実施している。
  • 工場の排気臭の臭気対策のいっかんとして、まずは臭気測定をして把握だけでもしてみたい、というようなケースでももちろん対応しているので、工場の臭気対策をご検討でしたら、弊社共生エアテクノまでまずはご相談下さい。
クロスチェック用試料
クロスチェック用試料
クロスチェック用書類
クロスチェック実施画像
 

脱臭・消臭等「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。

問い合わせボタン

下記のバナーをクリックお願いいたします!
ブログランキングバナー人気ブログランキングへ

会社バナー ← クリックいただくと弊社のオフィシャルサイトへ行きます。

消臭脱臭専門会社<業務用産業用>株式会社共生エアテクノの公式サイトは こちら→ http://www.201110.gr.jp/です!

㈱共生エアテクノの代表であります、通称「におい刑事(デカ)」のブログは こちら→http://ameblo.jp/nioideka/

 

下水のようなニオイの臭気調査

人気ブログランキングへ

 
担当(著者)
臭気判定士 山田大介
提出日付
2020年7月17日
対応先
某店舗
対応の概要
下水のようなニオイの臭気調査
対応前の状況
  • 某店舗にて、不定期に、汚水や下水のような悪臭が発生し、店内にも時々、充満して困っておられた。
  • 店舗ということで、従業員はもちろん、来客される方々がその硫黄化合物系臭気で不快感を感じられたり、特には悪臭苦情にもつながるケースもあったとのこと。
  • 店舗の運営会社、設計会社、建築会社、設備施工会社等がいろいろと調べてみたが、まったくその異臭の発生元がわからないまま、いたずらに時だけが過ぎていた。
  • コロナの影響で、店舗も休業が余儀なくされたため、この機会にと、臭気調査の専門会社を検索され、弊社共生エアテクノにお問い合わせいただいた。
対応内容
  • 異臭調査に熟練している臭気判定士や、現場経験豊富な臭気対策コンサルタントにて、臭気発生源調査に必要な道具を携えて、現場へ訪問した。
  • 当初、はっきりとした異臭は特に感じられず、下水のような悪臭と聞いていたことから、衛生配管や衛生設備をチェックしていった。
  • 現場にて、図面と現地を照らし合わせていくと、改築に改築を重ねていることもあり、まったく現状と合致しない状況となっていることがわかった。
  • そこから天井裏にて、わずかに汚水のような臭いが感じられたため、そのニオイを嗅覚とニオイセンサーにて追跡していった。
  • すると、何に使っているか誰もわからない、通気のような開口部が見つかり、そこから侵入してくる臭気が、問題の臭気の質とドンピシャであった。
  • そこらへんで臭気が強く感じられたため、急場の策として、その開口部を閉塞することとした。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
施工後の状況
  • とりあえずその閉塞をして、しばらく様子を見ていただく。 もしそれでも雑排水系臭気が感じられることがあれば、タイミングや状況に加えて、天井裏や店舗周辺まで確認いただき、記録をとっていただき、追加調査を実施することとした。
その他補足感想など
臭気発生源調査
においセンサーによる測定
臭気判定士による臭気調査
臭気発生源調査
 

脱臭・消臭等「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。

問い合わせボタン

下記のバナーをクリックお願いいたします!
ブログランキングバナー人気ブログランキングへ

会社バナー ← クリックいただくと弊社のオフィシャルサイトへ行きます。

消臭脱臭専門会社<業務用産業用>株式会社共生エアテクノの公式サイトは こちら→ http://www.201110.gr.jp/です!

㈱共生エアテクノの代表であります、通称「におい刑事(デカ)」のブログは こちら→http://ameblo.jp/nioideka/