都内某飲食店の異臭調査


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工事種別
都内某飲食店の異臭調査
担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2016年5月24日
施工先
都内某飲食店内にて不定期に発生する、汚水臭・下水臭の臭気発生源調査
施工概要
飲食店としては致命的ともいえる「悪臭」が店内に突如として発生する。
常時ではなく、突発的な発生の為、発生源の調査が出来ない状況の中、弊社にお問い合わせを頂戴した。
施工前状況
悪臭の質として、ドブのような排水のニオイとの事であったが、常時ではない為、調査中に嗅いで確認できるかはわからない。住戸の中の1階一部分に店舗スペースがあり、そこを飲食店がテナントして借りている構造であった。
施策内容
1.臭気調査の熟練臭気判定士2名が現場へ赴いたが、特に気になる悪臭は感じられなかった。
2.それでもわずかでも異臭が官能できないかを嗅ぎまわり、怪しい箇所を幾つか候補に挙げた。
3.スモークテスターにて気流を確認した。どうやら店舗内は負圧であり天井裏や壁裏、床下等から、住宅側の臭気を引き込んでいる事が確認できた。
4.店舗内だけではなく、可能性を広げる為に、住戸側でも床下や外観、天井裏から屋上までくまなく目と鼻でチェックし、図面との整合性も確認していった。
5.多くの仮説を立てたのち、トレースガスにより、仮説を順次検証していき、その中の1箇所を異臭発生源と立証した。
6.また、悪臭発生をとりあえず防止できる応急処置案も提案した。
装置などの名称・分類
装置の紹介(概要)
  • スモークテスター・・・スモークで気流を視覚化するための装置。通称:ケムカン
  • 臭気センサー・・・トレースガスをキャッチする高濃度センサー
  • トレースガスセット・・・独自に開発したトレースガスと高感度センサー
施工後状況
弊社より臭気調査の報告書をご提出し、最も発生源と思われる箇所の修繕をお願いした。
同時に、修繕が難しい場合の対処法も2つほどご提案させていただいた。
(どの方法で修繕したかは確認できていないが)その後、悪臭発生は収まっているようだ。
その他補足感想など
  • 最初、どれだけ飲食店内を調査しても、ニオイはないし怪しい箇所も(幾つかはあったが)「これだ!」という核心に迫る事が出来なかった。
  • 一旦目線を変え、住戸側にも可能性を広げた事から、一気に臭気調査が進展した。
  • 住戸側の床下で発生した下水臭が、床下や壁裏、天井裏を通じて飲食店内に入り込んでいたのは、普通では想定できない発生源であったと思われる。
  • 弊社の異臭調査では、「常識を疑え!」がモットーであり、「そこは確認している」とか「そこが原因はあり得ない」と言われる場合でも、必ず自分たちの目と鼻で確認するようにしている事が、今回の異臭発生源を特定する謎解きに繋がった。
  • 飲食店からも、住民からも、「まさかここが原因だったなんて・・」と驚かれた。悪臭の発生源を根本から修繕できればベストだが、本件のように建物が古く、完全なる修繕は難しいケースも少なくない。そんな時は、とりあえず悪臭の発生を抑えるという最大のゴールを、いかに現状でやれる範囲の対策をご提案できるかも、弊社の重要な役割であると思っている。
床下や外観、天井裏から屋上までくまなく目と鼻でチェック
床下や外観、天井裏から屋上までくまなく目と鼻でチェック
多くの仮説を立てたのち、トレースガスにより、仮説を順次検証
多くの仮説を立てたのち、トレースガスにより、仮説を順次検証
一旦目線を変え、住戸側にも可能性を広げた事から、一気に臭気調査が進展
目線を変え住戸側にも可能性を広げた事から臭気調査が進展
わずかでも異臭が官能できないかを嗅ぎまわる
わずかでも異臭が官能できないかを嗅ぎまわる
スモークテスターにて気流を確認
スモークテスターにて気流を確認
店舗内は負圧であり天井裏や壁裏、床下等から、住宅側の臭気を引き込んでいる事が確認
店舗内は負圧であり天井裏や壁裏、床下等から、住宅側の臭気を引き込んでいる事が確認

今回は、飲食店の異臭調査についてお伝えしました。
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