飲食店の臭気調査

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担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2016年6月3日
施工先
某飲食店内にて不定期に汚水臭・下水臭が発生する、異臭発生源調査。
施工概要

飲食店としては致命的ともいえる「悪臭」が店内に突如として発生する。

飲食中に強烈な汚水や下水のような「悪臭」が突如発生してしまう。
不快に感じられたお客様が帰られてしまう事もあり、いろいろ調査していたが原因がわからず、インターネット検索にて弊社を発見いただき、におい110番をお寄せいただいた。
施工前状況
・悪臭の質として、まさに「下水」のような悪臭との事であった。
・常時ではない為、調査中に嗅いで確認できるか分からない状況を想定しなくてはならない。
・なぜなら悪臭発生現場が弊社のどの拠点からも近くなく、さらに人気のある飲食店の為、休日等も限られる為、出来るだけ一回の調査で発生源を特定しなくてはならなかった。
施策内容
1.異臭調査の機材を全て積み込み、東京オフィスから臭気調査の熟練臭気判定士2名が現場へ赴いた。
2.偶然、同じエリアで工場の臭気対策を行っていた臭気判定士1名がいた為、こちらの現場へ駆けつけて貰い、臭気判定士3名による徹底調査を行った。
3.店舗内が負圧の状態であった事と、地下店舗であった事から、バックヤードや厨房、厨房の排気付近や外部まで、くまなくチェックして、怪しい箇所を幾つか候補に挙げた。
4.スモークテスターにて気流を確認した。やはり店舗内は負圧であった。天井裏や壁裏、床下等から、弱く汚水系臭気を感じられるケースもあった。
5.3名の臭気判定士がそれぞれの経験とノウハウから仮説を立てて、そこから絞り込んでいった。
6.可能性として潰せるところは潰した上で、最も怪しいと思われるラインへ、トレースガスを投入した。
7.トレースガスの反応が仮説通りに確認出来た為、仮説を実証する事が出来た。
装置などの名称・分類
装置の紹介(概要)
  • 臭気判定士の嗅覚による官能評価
  • 目視による図面と設備の相違点等の確認
  • スモークテスター・・・スモークで気流を視覚化するための装置。通称:ケムカン
  • 臭気センサー・・・トレースガスをキャッチする高濃度センサー
  • トレースガスセット・・・独自に開発したトレースガスと高感度センサー
施工後状況
弊社より臭気調査の報告書をご提出し、最も発生源と思われる箇所の修繕をお願いした。
同時に、修繕が難しい場合の対処法も2つほどご提案させていただいた。
(どの方法で修繕したかは確認できていないが)その後、悪臭発生は収まっているようだ。
その他補足感想など
  • 地下の飲食店は、必ず「汚水槽・雑排水槽」が設置されている。それをポンプアップする時に、槽の中に蓄積されている汚水・下水臭が漏れ出す可能性はある。
  • そのようなケースでの臭気漏洩は、ある程度は許容しなくてはならないと思うが、不快感の高いケースでは何かしらの不具合が考えられる。
  • 古い雑居ビルの地下店舗では、リニューアルを何度も重ねており、また、テナントが変わるごとに改修工事が実施されていて、図面と現地での設備配置が一致しない部分も多数認められるケースも少なくない。
  • 飲食店のオーナー様から、「これ、全然うちの店舗、関係なかったねぇ・・。」と、まさかの異臭発生源に驚かれていた。
  • 悪臭の発生源を突き止め、根本から修繕するか、あるいは閉塞等で対応するか、弊社でお手伝いできる範囲の事を、最大限、ご提案させていただく。
臭気判定士が現場へ
臭気調査の熟練臭気判定士が現場へ
バックヤードや厨房、厨房の排気付近や外部までチェック
バックヤードや厨房、厨房の排気付近や外部まで、くまなくチェック
スモークテスターにて気流を確認
スモークテスターにて気流を確認
最も怪しいと思われるラインへ、トレースガスを投入
最も怪しいと思われるラインへ、トレースガスを投入
「汚水槽・雑排水槽」を確認
「汚水槽・雑排水槽」を確認
天井裏や壁裏、床下等の確認
天井裏や壁裏、床下等の確認

今回は、飲食店の異臭調査についてお伝えしました。
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