特殊印刷機 排気ダクトの臭気対策

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担当(著者)
臭気判定士 2級管工事施工管理技士 原田隆寛
提出日付
2017年4月21日
施工先
工場の排気ダクト
施工概要
大型の印刷機を使用されている工場にて、その印刷機からの排気臭が近隣住民様の臭気苦情に繋がる懸念があり、対策を勘案されていた。
施工前状況
  • 特殊印刷を手掛ける工場様の業務用プリンタからが、複数台あり、稼働状況も不定期である。
  • 常時数台は稼働している為、臭気の変動も大きく、臭気の現状も測定した事がなかった。
  • 排気口と敷地境界も近い為、まずはしっかりとした脱臭対策を講じたいとお考えであった。
施策内容
  • 工場様の規模としてはそこまで大きな敷地ではなかった為、まずは事前段階にて実機を見据えて、臭気判定士3名にて、現場へお伺いした。
  • 臭気判定士3名のうち、1名が現場にてデオキーパー脱臭装置のデモ機を設置。2名が臭気コンサルテーションを担当した。
  • 簡易法による三点比較式臭袋法にて臭気濃度(臭気指数)を算出し、脱臭効果を検証。同時に周辺をチェックし、臭気拡散シミュレーションと臭気判定士の嗅覚の整合性を確認した。
  • 結果、デオキーパーをご注文いただいた。分割納品等にて現場搬入を無事完了し、試運転でも問題なかった為、検証となった。
装置などの名称・分類
装置の紹介(概要)
  • デオキーパー/フィルター内充填タイプ
  • デオキーパー20CMMタイプ
  • ヤシ殻破砕炭仕様の粒状活性炭
施工後状況
実際に印刷機を稼働させた状態にて、設置したデオキーパー実機の効果検証を行った。
  • 原臭臭気濃度 10,000 (臭気指数 40)
  • 脱臭装置出口臭気濃度 320 (臭気指数 25)
  • 脱臭効率=96.8%
であり、悪臭防止法の規制値もクリアし、周辺での臭気も感じられなくなった。
その他補足感想など
  • 複数台ある大型の印刷機が、不定期に常に数台が稼働しているという事で、処理をする風量とその対策に一番気を遣った。
  • デオキーパー脱臭装置には、希釈空気の取り入れ口が採用されている為、ある程度の排気風量の変動であれば、その仕様にて対応できる。
  • 必要量のみをジャストで吸引すると、通過面風速が遅くなり脱臭フィルターとの接触時間が長くなるので、脱臭効率は高くなる。しかしたくさん活性炭が吸着するので、負荷がかかり、破過も早くなる。
  • では、多くの希釈空気を取り入れればよいか・・と言われれば、当然その分、活性炭の寿命は長持ちするようになるが、今度は活性炭フィルターの通過面風速が速くなり、脱臭効率が低下する懸念もある。もちろん処理する風量も大きくなる為、必然的に脱臭装置も大きなものになってしまう。
  • 今回の現場では、「そこらへん」を考慮にいれつつ、最もバランスのよいタイプを選定し、ご提案させていただいた。
  • デオキーパーでは、風量別のスペック表を弊社HPにも掲載させていただいている。お客様によっては「このタイプで!」とご指定いただく場合もあり、もちろんお客様にてご指定いただければ間違いはない。
  • しかしお客様によっては、「脱臭のプロに1から選定して欲しい」というご要望を頂戴する事ももちろんあり、そういうケースでは臭気のコンサルテーションからデモテストを通じて、最適な脱臭装置をご提案させていただいている。
  • とりあえずニオイで困っている、という工場様でも。もう既に知識があって、「この脱臭装置を」という工場様でも。ぜひ、弊社共生エアテクノまでお問い合わせいただきたい。
印刷工場の排気ダクト
印刷工場の排気ダクト
デオキーパー設置工事
デオキーパー設置作業
デオキーパー活性炭(フィルター充填)方式
デオキーパー活性炭(フィルター充填)方式
デオキーパー(活性炭フィルター)
デオキーパー(活性炭フィルター)

今回は、印刷工場のデオキーパー脱臭装置による排気臭対策についてお伝えしました。
脱臭・消臭等「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。

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