雑居ビルの飲食店の臭気調査

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工事種別

飲食店の臭気調査(都心部にある雑居ビルの1テナント)

担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2018年6月8日
施工先
地下店舗(形態:居酒屋)
施工概要
人通りの多い都心部の主要道路に面した雑居ビルの飲食店の臭気調査
施工前状況
  • 都心部にある築年数の古い雑居ビルに、居酒屋さんがテナントとして入店された。
  • 自テナント用に、居ぬきではなく、設備面では多少のリフォームやリニューアルを行った。
  • それまでも、何度もテナントの入れ替わりがあり、いろいろなテナント形態に合わせて都度、内外装だけではなく、給排水や空調関係も改修されてきた。
  • オープンしてすぐ、不定期ではあるが、店の一定箇所を中心に、強い下水のような悪臭が発生するケースを確認した。
  • 近くに機械室や汚水槽、雑排水槽等もある為、マンホール部分を目張りしたり、ドアの隙間を埋めたりしてみたが、多少マシになったくらいであった。
  • 常連のお客様からは、「また、このニオイだねぇ・・」と、発生する度に指摘され、客商売としても支障をきたすようになってきた為、本格的に臭気の調査を実施する事となった。
  • 管理会社経由で、弊社にご依頼をいただいた為、臭気調査を実施させていただいた。
施策内容
  • 臭気判定士2名と、臭気対策コンサルタント1名の、合計3名にて悪臭の発生源調査を実施した。
  • 予め、この店舗のリニューアル時の衛生図面や施工写真記録を見せていただいた。現場の状況も目視含めて確認していったが、かなり古く何度もリニューアルが重ねられていて、新旧の配管等が天井裏等ではわからないくらい複雑にこんがらがっていたが、特に怪しいと思われる部分はなかった。
  • 異臭の調査中には、お客様のいう、汚水や下水のような悪臭の発生は確認出来なかった為、特にここら辺がクサイという聞き込み箇所を中心に、再度、臭気発生源調査を進めていった。
  • そして幾つか仮説を立てた後、その仮説を実証するべく、トレースガス調査を実施した。この現場では、絞り込んでいく必要があった為、仮説の中でも可能性の低いところから潰していった。
  • 屋上に出ていた通気口と思われる箇所や、上階のテナントのトイレ等からの反応を見て、可能性を一つずつ潰した後、本命と思われる箇所からトレースガスを流したところ、即座に反応をキャッチした。
  • その反応を辿って追い込んでいったところ、昔使っていたと思われる排水口が見つかった。
装置などの名称/分類
  • ゼロオドサービスより、クサイに挑むプロフェッショナル集団の飲食店の臭気調査
  • 臭気判定士や臭気対策コンサルタントによる、居酒屋の異臭発生源調査
  • 下水のようなニオイが不定期に強く発生するケースの、地下テナントの悪臭調査
装置の紹介(概要)
  • 臭気判定士の七つ道具を用いた臭気発生源調査
  • トレースガスを噴霧したり流し込む為の、トレースガスセット
  • デジカメやファイバースコープ等の小道具による、見えにくいところの可視化
施工後の状況
  • その排水口は全く使われておらず、排水トラップも完全に蒸発してなくなっていた。奥側の見えない死角の場所であった為、テナント様も全く予想されていないところに悪臭発生源があった。 すぐにその排水口を補修し改善していただいたところ、硫黄のような悪臭の発生は収まった。
その他補足感想など
  • 天井裏は、改修時に放置されたり、昔使っていたと思われる配管等が散乱しており、現在使用している配管との確認作業だけでも、かなりの時間を費やされた。
  • また、屋上やビル周辺等の確認作業も必要であり、上階テナントへの立ち入り許可等も必要になった為、本調査は1日ではなく、数回に分けて実施していった。
  • 結局、調査中に一度も、汚水や下水のような悪臭の発生がなかった為、余計に時間がかかり、臭気調査としては難航した。
  • それでもじっくりと、怪しい箇所を何度も確認したり、仮説を立てては潰したりして、「もし悪臭が出るなら・・」という条件を経験値や勘、わずかな残存臭気等から追い込んでいった。
  • トレースガスは、一度やって反応が出てしまうと、次に実施するまでのリカバリー時間を多く必要とする為、熟練臭気判定士たちにて、可能性(仮説)の順位を立てて、低い順から潰していく作戦とした。
  • トレースガス担当と、センサー担当にわかれ、順次、トレースガス調査を行っていく中で、思惑通りに「反応なし」がセンサー担当から報告され、それに従い、トレースガス担当が次の可能性へ移っていった。
  • 最終的には、仮説順位の高いポイント周辺からトレースガス反応を確認出来た為、そこからしっかり逃がさず最後まで追い込んでいけた事で、ピンポイントにて下水臭の発生源を特定する事が出来た。
  • このように、室内にて突如不定期として発生する下水や汚水のような硫黄系臭気にお困りの場合、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
臭気漏洩箇所調査
臭気判定士による調査
臭気発生源旧排水口
臭気測定機による測定

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某飲食店の店舗内にて発生している異臭臭気対策

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工事種別

飲食店、居酒屋テナントビルの異臭臭気対策

担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2018年5月30日
施工先
店舗内及びその周辺
施工概要
飲食店の店舗内にて発生している異臭臭気対策
施工前状況
  • 某居酒屋チェーンの1店舗にて、不定期に突如として発生する汚水臭気に悩んでおられた。
  • 普段は下水のようなニオイを感じないのに、不定期に急遽、激しい不快感を伴う下水臭が発生する為、営業中の場合はお客様から苦情を頂戴したり、時には帰ってしまうという状況にもなっており、深刻な問題となっていた。
  • そのため、知り合いの設備工事屋さんや水道業者さん、空調屋さんなどにいろいろチェックしてもらったが、特に問題等もなく、どこから発生しているのか、そして何が原因なのかも全くわからないまま時間だけが過ぎていってしまった。
  • インターネットで専門会社を検索したところ、弊社共生エアテクノを発見いただき、臭気調査のご依頼を正式に頂戴した。
施策内容
  • 汚水や下水のような悪臭が不定期に発生する現場の、異臭発生源調査に精通しているプロフェッショナル2名にて、現場での臭気調査を実施させていただいた。
  • まずは先入観のない状態にて、店舗内およびその内外を、目視及び臭気判定士の嗅覚にて、くまなくチェックしていった。
  • その後、2名の臭気判定士がそれぞれたてた仮説をもとに、両者の意見をすり合わせたのち、まずは建築図面にて衛生配管や空調系統等のチェックを行った。
  • 次に、スモークテスターを用いて、いろいろな条件下におけるエアーバランスや空気の流れを確認するとともに、図面との相違箇所や怪しい部分をさらにチェックしていった。
  • いくつか、悪臭の発生源となりそうな箇所や、図面と現物の相違箇所等から仮説を絞り込めたので、トレースガスによる臭気漏洩元のチェックを行った。
  • 最終的に、はっきりとわかる反応が確認できたため、該当箇所の閉塞作業を依頼し、調査を終了した。
装置などの名称/分類
  • 臭気判定士による、汚水・下水様臭気の発生源調査
  • 臭気判定士による、嗅覚による官能評価
  • クサイに挑むプロフェッショナルによる異臭調査
装置の紹介(概要)
  • 臭気測定器を用いた臭気強度マッピング
  • スモークテスターを用いたエアーバランスや気流の確認
  • 仮説を実証する為の、トレースガステスト
施工後の状況
  • 報告書でも臭気調査の内容と結果をご提出し、トレースガスの反応も顕著であった、旧衛生配管(雑排水配管)の切りっ放し箇所をお教えし、お客様側にてしっかりと閉塞いただいた。ほかにも弱く反応があった部分も念のため、閉塞いただいたのち、下水臭の発生は収まったという。
その他補足感想など
  • 大変古い雑居ビルであり、テナントも何度も入れ替わっているため、旧配管がたくさん、あちらこちらに転がっていたり残っているという、古いビルによくある光景であった。
  • それでも本飲食店舗が入居されたときの設備設計図面がしっかりと保管されていたため、それだけでも臭気調査においてはかなり助けられた。
  • 図面がなくてももちろん、弊社では調査をお引き受けしているが、図面から手掛かりやヒントを得ていきたいため、図面がない場合は可能性を一つ、減らしてしまう。弊社に臭気調査をご依頼いただいた時にはぜひ、図面もご用意いただけるとより、解決の可能性が高くなる。
  • それでも本現場では、目視で天井裏を確認していくだけでも、かなり難航した。仮説として怪しい部分がたくさん出てきて、臭気判定士2名の嗅覚には、常に薄いながらも汚水系臭気が感じられていた事も、調査を混乱させた。
  • しかし、狭い天井裏や壁裏等でもあきらめず、いろいろ調査していく中で、明らかにあやしい箇所を数か所、確認できたため、トレースガス調査を狙い撃ちしたところ、一発で漏洩が確認出来た。
  • 飲食店舗のニオイ問題は、営業時間との兼ね合いはもちろん、他テナントや周辺のビルの状況等にも左右される事もある。
  • 飲食店はもちろん、そのほか、ホテルオフィスビル一般のご家庭でも、建物内で汚水や下水のような悪臭が発生してお困りの場合は、弊社にお問い合わせ下さい。
臭気漏洩箇所調査
臭気判定士 嗅覚 官能評価
臭気測定器による調査
トレースガスによる調査

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工場の製造ラインから発生している臭気の脱臭対策(タイの工業団地)

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工事種別

タイの工場における脱臭対策

担当(著者)
臭気コンサルタント 平山レオ
提出日付
2018年5月10日
施工先
タイの工業団地における産業工場
施工概要
工場の製造ラインから発生している臭気の脱臭対策
施工前状況
  • タイの某所工業団地にある工場にて、近隣住民さんから臭気苦情が発生していた。
  • その対策として、東アジアにある某国製のスクラバー脱臭装置を導入された。
  • しかしほとんど脱臭効果が感じられず、もちろん臭気苦情もおさまらず、いよいよ工業団地のガバメントから操業停止の可能性もあると指導されてしまった。
  • 日本にある工場のタイ現地法人であったため、しっかりとした日本の脱臭技術にて対応したいと、他の業者さん経由で弊社を紹介いただいた。
  • お打ち合わせ実施、臭気のコンサルテーションによる現状把握、脱臭テストを経て実機を選定し、POを頂戴できたため、このほど、スプレーシステムを納品させていただいた。
施策内容
  • コンサルテーションにより、スクラバーほどの脱臭装置は不要と判断し、消臭剤のダクト内スプレー噴霧システムを設計させていただいた。
  • 排気ダクトも立ち上げていただき、消臭剤も本臭気と最も相性がよく、ランニングコストも大幅に低コストで済む、酸化機能水をセレクトし、テスト時でもしっかり除去出来ていた。
  • タイでちょうど、数件の現場が重なったため、数チームに分かれて現場対応を行った。
  • 日本クオリティにて、日本国内にてほぼすべての装置設計を行い、スプレーシステムを一式として製造。完成検査も国内で行ったのち、国内港渡しで出荷となった。
  • タイで弊社と代理店にて荷受けから納品、設置や据付まで立ち合いを行い、弊社側のチェックもしっかり行った上、試運転及び臭気測定にて効果検証を行った。
  • 最後に先方のタイ人スタッフさん各位に取り扱い説明会を実施し、測定結果報告書も提出したうえで、一連のプロジェクトは無事、終了となった。
装置などの名称/分類
施工後の状況
  • ①原臭臭気濃度5,000(臭気指数37) → 脱臭後臭気濃度1,300(臭気指数31)
    ②原臭臭気濃度5,000(臭気指数37) → 脱臭後臭気濃度790(臭気指数29)
    脱臭効率 ①74% ②84.2%
その他補足感想など
  • 一度、脱臭装置の選定で失敗されていることもあり、今回は導入前から全面的に臭気対策プロジェクトをお任せいただけた。
  • 弊社としても、臭気の現状把握、状況判断を実施する臭気対策コンサルテーションからしっかりと対応させていただけた。
  • かなり時間的に急がれていたが、より良い条件面を模索する意味も含めて、実機を見据えた脱臭デモテストも実施し、実機の装置やシステム、消臭剤等の条件面を探っていった。
  • コンサルとテストの結果をもとに装置設計を実施し、お見積り等も含めてお客様といろいろとお打ち合わせを重ねた結果、ダクトスプレーシステムにて決定した。
  • 実機の設計と製造は、弊社の協力工場にて日本国内で実施できたため、大きな問題はなく、納期を極力頑張って、国内での出荷検査まで迅速に実施した。
  • タイでは代理店さんが輸出入をやっていただき、そこでの大きなトラブルもなかった。
  • 今回は工事が別途であったため、所掌範囲等での部分問題はあったものの、おおむね、工程通り進捗させることが出来た。
  • お客様側でも、いろいろな臭気苦情解決への努力を実践されており、その一環として弊社もお手伝いさせていただけたことを光栄に思う。
  • 日本の工場、タイの工場ともに、臭気対策であれば弊社にまずはお問い合わせ下さい。
脱臭装置輸送
タイ工場施設
脱臭装置
脱臭装置

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