臭気コンサルテーションからの堆肥化プラント工場の臭気対策

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担当(著者)
臭気判定士 シックハウス診断士 山田大介
提出日付
2018年4月20日
施工先
施工概要
施工前状況
  • 堆肥を発酵させて、有機肥料に再生する工場にて臭気苦情が発生していた。
  • 一度、現地を確認するべく、臭気判定士が車にて現場に近づいたところ、1km程度離れた場所で、堆肥工場から発生していると思われる臭気を確認出来た。
  • その後、工場にてお客様とお打ち合わせしたり、工場内を確認したところ、堆肥発酵の作業工程にて、高いアンモニア濃度を中心とする強烈な臭気が発生している事が確認出来た。
  • 工場における臭気対策の最短ルートにして必要不可欠と弊社が考えている「臭気コンサルテーション」はもちろん、臭気測定も実施した事がないとの事だった為、まずは簡易的な臭気対策コンサルテーションの実施をご提案した。
  • その中でも特に臭気発生の強い巻き上げ工程の作業場には空間に消臭剤噴霧を提案した。
施策内容
  • 臭気対策のコンサルテーション結果としては、臭気指数(原臭)40<臭気濃度10,000>がターゲットとなると判明した。また、指定的な臭気物質はアンモニアであった。
  • 臭気拡散シミュレーションや臭気判定士の嗅覚による官能評価、そして当該地域の悪臭防止法条例等からディスカッションした結果、排気出口で脱臭効率50%程度とし、他にダクト改良等で臭気苦情へ対策していく方法がお客様によって採択された。
  • 本来であれば、弊社のインジェクションスクラバー脱臭装置を用いる事で、この脱臭目標数値をクリアする事が可能となる。しかし今回は既存の脱臭塔の活用を中心に考えて欲しいとのご依頼を受けた為、幾つか複数の合わせ技で脱臭をご提案させていただいた。
  • 具体的には、脱臭塔(スクラバー)を改造し、堆肥化プラントに消臭能力の高い消臭剤を、弊社が設計するスプレーユニットにて噴霧していただく「消臭剤スプレー噴霧システム」の採用が一つ。
  • 工場内で特に臭気発生の強い巻き上げ工程の作業エリアに、消臭剤を空間噴霧する方法が二つ。
  • そして排気ダクトの形状変更と立上げ工事という三つの改良案を実施していただいた。
装置などの名称/分類
  • 堆肥化プラントの臭気対策
  • 堆肥工場の排気臭対策
  • 堆肥化施設の場内臭気対策
装置の紹介(概要)
施工後の状況
  • 消臭剤スプレー噴霧システム導入後、原臭臭気濃度10,000(臭気指数40)が、排気出口にて、臭気濃度3,200(臭気指数35)と、脱臭効率68%となった。
    また、排気ダクトの改造も効果を発揮し、臭気コンサルテーションの予想通り、臭気苦情は解決した。
その他補足感想など
  • 今回の工場では、それまでにもいろいろな脱臭対策をトライされていた。しかし、臭気の測定や、脱臭目標値などを決めておらず、目的に合致した脱臭装置や脱臭方法の選定がされていなかった。
  • お客様によっては、「臭気測定や調査だけにお金と時間をかけるのか?」と最初はおっしゃられるケースもあり、その疑問は理解出来ない事ない。しかし、現状を知らずして対策は立てられない。弊社では臭気の現状把握こそが、消臭脱臭成功の条件であると必ずご提案させていただいている。
  • 本件でも、そこはご理解いただき、費用と時間を使ってでも、とりあえず最低限のコンサルテーションを実施させていただけた。
  • その結果から、臭気苦情解決策をご提案したが、今までかけてきた費用もあり、必ずしも全てを導入できるほどの余力がなく、「出来るだけ」で良いので、予算内で収まるような方法を考えてくれとご指示いただいた。
  • その為、本来はインジェクションスクラバー等を用いれば、もっと高い脱臭効率を発揮出来て、臭気苦情の解決の可能性も高められるところを、既存の脱臭塔をスクラバー仕様に出来る限り改善したり、場内への雰囲気噴霧で少しでも原臭臭気濃度を下げたり、あるいは排気ダクトの改良を行ったりと、何とかご期待に沿えるよう、やれる範囲での脱臭対策を実施した。
  • それで何とか、臭気苦情を解決出来たので、弊社としては決して満足はしていないが、お客様からご満足のお言葉を頂戴できて、目標も一応クリアできたので、一安心といったところだ。
  • 堆肥工場堆肥化プラントはもちろん、工場の臭気対策であれば、日本及びタイにて対応しておりますので、弊社共生エアテクノまでご相談下さい。
堆肥工場
臭気測定
脱臭作業
臭気の解析
臭気測定
臭気判定士による官能検査

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某オフィスビルの汚水・下水様臭気の異臭発生源調査

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工事種別
担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2018年4月10日
施工先
オフィスビル
施工概要
某オフィスビルの汚水・下水様臭気の異臭発生源調査
施工前状況
  • 某所にあるオフィスビルにて、不定期に下水のような悪臭が執務エリアや会議室に強く発生してくる為、業務にも支障が出ていて困っていた。
  • このオフィスビルには地下フロアもあり、その為、汚水槽と雑排水槽が設置されていた。
  • ビル管理会社や、設備業者では、その汚水槽や雑排水槽が怪しいのではないかと、何度か調査を行ったが、全く改善されなかった。
  • また、オフィスビルはかなり築年数が古く、大幅なリニューアルや増築工事等も行ってきており、もはや管理会社や設備業者では、全く手に負えない状態となってしまった。
  • そこで、ビルのオーナー様がインターネットで臭気調査の専門会社を検索されたところ、弊社の対応が良かったとの事で、弊社臭気調査のご依頼をいただいた。
施策内容
  • 臭気調査の熟練である臭気判定士2名にて現場へ訪問した。
  • まずはお客様より、臭気発生状況や臭気の強弱、発生している場所等のヒアリングを行った。
  • その後、特に強く臭気を感じるエリアを中心に、臭気判定士の嗅覚による官能チェックをしつつ、ターゲットとなる臭気がわずかでも残存していないかを確認していった。
  • すると、ある特定の箇所で、強度としては弱いが、質としては明らかに汚水臭気とわかる臭気の存在を嗅ぎあてた。
  • 建築図面をチェックしていくが、増築や改築、リニューアルに次ぐ工事の為、衛生配管までははっきりとわからない状況であった。
  • 屋上やビル外部からも目視でも確認していったが、見える範囲には限界があった。
  • その為、仮説を絞り込んだ上で、トレースガスによる漏洩調査を実施したところ、該当箇所から強いトレース反応を確認出来た。
装置などの名称/分類
装置の紹介(概要)
  • 現場経験豊富な臭気判定士(国家資格)の嗅覚による官能評価
  • においセンサーやスモークテスターを用いた臭気強度等のマッピング
  • トレースガスセットを用いて行う、仮説を実証する為のトレース試験
施工後の状況
  • それ以上は追跡できない為、専門業者による穴開け工事を依頼し、工事時は立ち会った。
    ビル管理会社側では、そこには何もない!との事であったが、実際に穴あけが完了し、開口部から裏側を確認すると、謎の配管が立ち上がってきており、その配管から下水臭が発生している事が確認出来た。そこを閉塞する事で、完全に臭気問題は解決された。
その他補足感想など
  • オフィスビルにおいて、不定期に発生する汚水のような臭いや、下水のような悪臭は、業務の集中力を妨げるほど不快感の高い悪臭である。
  • この現場でも、臭気の発生頻度は不定期であったが、会議室や打ち合わせスペースもあった為、お客様との商談中や、大切なゲストの来社時に、突如として異臭が発生してくるのは早急に解決したい切実な問題であったと聞いている。
  • しかし、あの状況から考えれば、まさかそこに発生源があるとは、普通に考えればあり得ない事である。弊社としても、鍛え抜かれた臭気判定士2名による嗅覚の官能評価である程度、絞り込めたとはいえ、それだけでは確実に断言するには至らなかった。
  • トレースガスによる実証試験にて、自信が確信に変わった為、ようやく「ここに穴をあけてみましょう」と提案する事が出来た。
  • 「穴をあけて何もなかったら?」という質問に対しては、「可能性を一つ潰したという事でご納得下さい。ただ、かなり高い確率で、何かはあるでしょう」とお答えし、作業を進めていただいたが、結果的には正解であった。
  • 立ち会い時には多少の不安もあったが、終わってみればお客様から「さすがプロですね」と心から感謝いただけて、一安心した次第である。
  • 建物や施設等において発生する汚水や下水の臭気の調査はもちろん、工場の臭気対策カビ等、臭いに関する事であれば、ぜひ弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
においセンサー
臭気発生源
臭気判定士による官能評価
トレースガスによるトレース試験

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マンションの室内にて不定期に発生する異臭調査

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工事種別

マンションの室内の異臭調査

担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2018年4月1日
施工先
都内高層マンションの1室
施工概要
マンションの室内にて不定期に発生する異臭調査
施工前状況
  • 某マンションにて、住民様より「不定期に強い異臭がする」と、マンション管理会社に悪臭苦情が寄せられた。
  • 分譲マンションで新築すぐであった為、管理会社は施工した建築業者や、設計会社へ情報を共有し、異臭問題の解決をするべくいろいろ調査を行った。
  • しかし、どの業者も異臭発生源を突き止める事が出来ないまま、時間だけが過ぎていき、住民様からは早急に対策を求められ、関係性まで悪化してきてしまった。
  • 設計会社がインターネットで検索したところ、臭気対策臭気調査の専門会社である弊社を見つけていただいた。
  • 新築のマンションのスペックイン等でお付き合いがあった為、最短での臭気調査をご依頼され、臭気調査の熟練臭気判定士2名にて現場へお伺いした。
施策内容
  • 臭気調査を実施している時間帯で、お客様が指摘されている異臭は発生しなかった。
  • お客様からのヒアリングでは、「下水のような悪臭」や「ドブ臭」といった表現があり、場所が脱衣所周辺で気になるという事から、汚水臭にターゲットを絞り、臭気調査を進めていった。
  • スモークテスターで気流を確認していくと、高層マンションであり高気密・高断熱の為、気密性が大変高く、さらに24時間換気の給気口を閉塞されていた為、室内が強い負圧状態である事を確認した。
  • エアーバランスを確認する為に、キッチンの換気扇を稼働させたり停止したり、風呂場やトイレの換気扇を稼働・停止させたりしながら、いろいろな臭気発生源の仮説を立てていった。
  • 最も負圧を強くした状態にて、臭気判定士の嗅覚には、わずかではあるが、汚水・下水系臭気が感じられた。それを嗅覚にて追い込んでいくと、脱衣場にある洗面台の排水口部分からであった。
  • その為、トレースガスを別の雑排水管から流し込み、センサー反応をチェックするという実証試験を行ったところ、しっかりとした反応が確認された。
  • エアーバランスの改善をいろいろとご提案させていただき、臭気調査を終了した。
装置などの名称/分類
装置の紹介(概要)
施工後の状況
  • 基本的には、給気をしっかりとっていただく事で、大きな部分での臭気問題は解決した。
    しかし弱い臭気レベルでの臭気発生は残る為、通気口の設置をご提案させていただいた。
    高気密・高断熱のマンションでは、このようなエアーバランスの崩れから汚水・下水臭が発生するケースは決してレアケースではない。
その他補足感想など
  • 省エネや高気密・高断熱のマンションは、気密性が高く、冷暖房効率が大変よくなっていて、エネルギーを使うランニングコストを低減出来る可能性が高い。
  • しかしそれと引き換えに、室内の空気の入れ替わりが少なくなってしまうという欠点が挙げられる。
  • その為、建築基準法で定められている「24時間換気」が設けられていて、多くのケースでは「第三種換気」つまり、排気をファン等の機械制御で行い、給気を給気口等の自然制御で行うようになっている。
  • ところが、その給気口が、夏は熱い空気が、冬は冷たい空気が入ってくるし、虫等の侵入も懸念される為に、閉じてしまわれるケースをしばしばお見受けする。
  • 上述したように、「臭気」だけの観点からすれば、24時間換気は最低限、稼働させておいて、給気口はしっかり開けておく必要がある。
  • それでも高層マンション等では、汚水配管や雑排水配管が縦系統で繋がっており、配管内の圧力バランスも避けて通れない問題となる。もちろんその対応として、通気口が設けてあるケースがほとんどだが、いろいろなバランス問題が重なった時、本件のようにどこかの室内に排水トラップを通り抜けて、あるいは一時的にトラップがなくなって、悪臭が侵入してしまう事がある。
  • 施設や商業ホテル飲食店等はもちろんだが、マンションやご家庭臭気調査でも、弊社共生エアテクノは対応しております。まずはお問い合わせいただければ幸いですが、大変多忙であり、お待ちいただく期間はご容赦下さい・・。

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