種別
集合住宅やマンション、戸建ての異臭発生源調査
担当(著者)
臭気判定士 中丸晴樹
提出日付
2020年8月17日
対応先
某マンションの住戸
概要
悪臭の侵入経路調査(一般家庭の臭気調査)
対応前の状況
- 某マンションの住戸にお住まいの住民様が、隣住戸の住民様による喫煙により、タバコ臭が自宅側へ入ってくる為、その対策を講じたいとの事であった。
- まずは住民様同士の話し合いがベストであったが、なかなか都心部で隣近所の顔も知らない間柄にて、こみいった話し合いは難しいようであった。
- 次に、マンション管理組合を介した話し合い等も提案されたようだが、喫煙をする事についての制限を設けることは難しく、いろいろな方向性が出てくる中で、やはり各住戸、各住民様の判断にゆだねていくしかない・・というような状況になるケースは多いようだ。
- せめて、タバコ臭がどれくらいの強さで入ってくるのか、侵入経路はどこからなのか、だけでも知っておきたいと、インターネットで検索し、弊社にご相談いただいた。
対応内容
- 一般のご家庭や、営利を目的としていないケースでは、まず、悪臭防止法が適用されないことをご説明させていただいた。
- そのうえで、弊社の臭気判定士による、ニオイの侵入経路調査や、悪臭の臭気調査、異臭の発生源調査といった内容の調査方法をご説明させていただいた。
- ナーバスな状態であり、ご依頼主様以外の場所、共有部や専有部を含めて、立入が難しい状況もかみして、やれる範囲の臭気調査をご依頼いただいた。
- ご依頼主様の住戸内、及びベランダにて、臭気判定士2名及び臭気採取道具や臭気調査の道具を持参の上、嗅覚による官能評価(6段階臭気強度及びタバコ臭の臭質等)を時系列で実施していった。
- また、スモークテスターを用いて、換気扇の稼働状況や24時間換気システムの稼働・未稼働、窓やドアの開閉時の状況等による気流をチェックし、同時に天井裏や床下からの臭気についてもチェックを行った。
施工後の状況
- 臭気調査の結果としては、ベランダ側では風の流れによって、タバコ臭が隣住戸から流入してきていた。さらに、臭気強度によっては、24時間換気用のスリーブから微量ではあったが住居内にもタバコ臭が流入していることも確認できたので、報告書に纏めて調査を終了した。
その他補足感想など
- 上述した通り、一般のご家庭間の臭気トラブルでは、悪臭防止法が適用範囲外となる為、我々臭気専門会社であっても、臭気判定士として対応させていただけることは限られている。
- それでも、お客様によっては、臭気の強さだけでも確認しておきたい・・ですとか、臭気がどこから入ってくるのかだけでもわかれば安心できる・・といったような内容にて、弊社に異臭調査や臭気の侵入経路調査、悪臭の発生源の調査をご依頼いただくケースが多い。
- 最近、住居同士でのたばこ臭や調理臭、料理臭の臭気トラブルはもちろん、よいニオイと言われる柔軟剤等の香料臭等による臭気トラブルのご相談も増えてきているように感じる。これはこのコロナ禍で、在宅ワークやStayHomeが増え、いつも以上にご家庭に滞在する時間が長かったり、換気をしっかり行っていることから、このようなご相談案件が増えているのではないかと推測する。
- その分、カビ臭であったり、カビ菌の除去といったカビ対策については、多少ではあるが例年に比べてご相談案件が微減したようにも感じている。やはり換気をすること、そしてエアコンや除湿を多く実施していることが、カビ菌の繁殖を多少なりとも抑制しているからだと思われる。
- 弊社では、臭気判定士の嗅覚による官能評価にて、質を絞った臭気強度の時系列測定を実施するのはもちろん、気流等を確認し、必要に応じて設備衛生配管図とも照らし合わせながら、床下や天井裏、壁裏のチェックも行うようにしている。
- 換気方式や換気方法によっても、気流は変わる為、いろいろな条件下でチェックするし、これも必要に応じて、ニオイセンサーを併用し、連続モニタリングを実施するケースもある。
- 臭気問題、臭気トラブル、異臭調査、悪臭の侵入経路調査等でしたら、工場様や施設様から一般のご家庭まで、弊社共生エアテクノまでご相談下さい。
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