工事種別
自動車内装部品製造工場の排気臭対策
担当(著者)
臭気対策コンサルタント タイ担当 平山レオ
提出日付
2017年7月3日
施工先
自動車内装部品製造工場
施工概要
タイの工業団地にある日系の工場にて、近隣住民から臭気苦情あり。
施策前状況
- 自動車の内装部品の製造工場にて、製造過程からの排気臭対策が問題となっていた。
- 近隣住民からの臭気苦情があり、タイの臭気規制も2016年から本格化している。
- 既に臭気対策は講じられていて、臭気の希釈と、排気口の立上げは実施されていた。
- それでも臭気苦情はおさまらない為、臭気の現状把握から対策までを検討されていた。
- タイでの臭気対策コンサルテーションや脱臭システムの納入経験もあり、タイ現地に代理店も有する弊社をインターネットで探していただき、ご依頼を頂戴した。
施策内容
- 日本の臭気判定士と、タイ担当者、技術担当にて現場へお伺いし、お話させていただいた。
- 全く臭気の状況がわからない為、簡易的な臭気測定を実施させていただいた。(有償)
- その結果、排気されている臭気の強さと、近隣への臭気の拡散状況がわかった。
- どこまで臭気を脱臭してあげればよいかをシミュレーションした上で、脱臭装置を提案した。
- 選定させていただいたハイブリッドスクラバー脱臭装置をもとに、設置スペースや仕様等を綿密にお打ち合わせさせていただき、実機のご発注をいただいた上で製作にかかった。
- 日本国内で設計・製造し、出荷前検査を経て輸出。無事にタイの現場にて納品された。
- 設置立ち合い及び設置後の試運転、脱臭効果の検証を実施した。
- 脱臭効果も想定通りとなっており、無事、検収となった。
装置などの名称・分類
- ハイブリッドスクラバー脱臭装置
- 簡易臭気コンサルテーション
- 日本とタイの臭気判定士による臭気測定
装置の紹介(概要)
施工後状況
- 原臭臭気濃度:1,600(原臭臭気指数:32)
- ハイブリッドスクラバー脱臭装置通過後の臭気濃度:320(臭気指数:25)
- 脱臭効率:80%
その他補足感想など
- 工場から排気される臭気の質としては、焼き焦げ臭、VOC臭、フェノール臭であった。
- 工程が加熱加工であり、排気温度もそれなりに高い為、既存の希釈ラインもそのまま活用し、設置スペースと排気ラインを極力、活用できるようにハイブリッドスクラバー脱臭装置の設計を行った。
- 住民説明会も開催されたが、日本人スタッフでは言葉や慣習の違いもある為、弊社代理店のタイ人臭気判定士に同席して貰い、脱臭装置の説明を実施する事が出来た。
- 無臭レベルにする必要はなかった為、必要最小限の脱臭効率を、与えられたご予算の中で勘案し、臭気拡散シミュレーションによる必要脱臭効果をクリアできる脱臭装置を選定した。
- 納期的にも急がれており、また脱臭効果も確実に見込める内容であった為、納入前の脱臭効果の検証テストを実施せずに実機導入となった。
- 脱臭効果はしっかりと発揮され、近隣住民様への飛散臭気の到達はなくなっている。
- 臭気以外でも、いろいろな問題があり、一筋縄では円満解決には至っていないと聞いているが、引き続き、臭気に関する事であれば、タイでもどんどん、測定や調査、設計や納入を対応していく所存である。
- タイ王国における工場の排気臭対策や、作業環境改善対策であれば、弊社までまずはご相談いただければ幸いである。
今回は、タイの自動車内装部品製造工場の排気臭対策についてお伝えしました。
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