工事種別
原因不明のドブのような臭気
担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2017年6月22日
施工先
建物・既設・(築年数新しい)
施工概要
某施設内において不定期に発生するドブ系臭気の異臭調査
施策前状況
- 某施設において、あるエリアを中心に、不定期に異臭が発生して困っていた。
- 異臭は天井付近から床面に落ちてくるような感じがするとの事であった。
- 雨の日の翌日にその悪臭が発生しやすいが、本当に不定期であるとの事。
- 空調機の洗浄やフィルターの交換等を実施したが改善の見込みがない。
- テレビで弊社の臭気調査が放映されていたのを見て、「こんな会社あったんだ!」と、すぐにお問い合わせをいただいた。
施策内容
- 異臭調査に熟練した、臭気判定士2名にて、現場へお伺いした。
- 異臭が発生するという現場にはりこみ、悪臭の発生を待った。
- お客様からは「ドブのようなニオイ」と聞いていたが、それを感じ取る事は出来なかった。
- 天井付近から落ちてくる感じがするとの聞き込みを基に、図面を慎重にチェックし、現場の目視での確認と照合していった。
- 幾つか仮説を立てていく中で、その悪臭が不定期に発生している場所とは違う場所(機械室)にて、非常に弱くではあったが、ドブ系臭気を臭気判定士が嗅ぎ取った。
- その場所を入念に、嗅覚及びスモークテスターでチェックしていくと、あきらかにドブ系臭気が侵入してきている発生源が見つかった。
- 違う場所に侵入したドブ系臭気が、なぜ当該箇所に入ってくるのかを、トレースガスを使って調査したところ、反応をはっきりと確認出来た。
装置の紹介(概要)
- Zero Odor Serviceより「クサイに挑むプロフェッショナル」による異臭発生源調査
- 不定期に室内にて発生する、悪臭(ドブ系臭気)の調査
- 臭気調査
施工後状況
- まずは、悪臭が発生している場所を仮閉塞した。
- そのうえで様子を見ていただき、問題がなければ本閉塞作業を業者さんにお願いした。
- 同時に、ドブ臭が侵入してくるルートを説明し、出来得る限りの対策も施した。
- 仮閉塞の段階で、ドブ臭の侵入は完全に納まった為、本閉塞作業を実施後、ドブ臭問題は収束したと聞いている。
その他補足感想など
- 本現場では、対象エリアでは一度も、ターゲットとしている悪臭を嗅ぐ事は出来なかった。
- しかし、経験豊富な臭気判定士には、図面を入念にチェックし、現場を嗅ぎまわっていく事によって、明らかに発生場所は違うところだと仮説を立てた。
- お客様からの証言「天井付近から漂ってくるような気がする」とか「雨の日の翌日が強いていえばニオイが発生しやすいような気がする」という内容も、臭気問題解決のヒントとなった。
- そして、わずかに発生していたドブ系臭気を、しっかりと嗅ぎ逃さずキャッチできたことで、臭気調査は一気に展開していく事が出来た。
- 本来、問題とはならない場所であり、設備構造的にも誰もが「ここは大丈夫、あり得ない」と口をそろえてスルーする部分であった。
- しかし弊社の臭気調査では徹底的に「常識を疑え」を合言葉に、仮説を潰していく為、今回も仮説の一つしてあげていた部分で、ニオイを嗅ぎ逃さなかったのだと思う。
- 異臭問題は、解決のパターンがあるようでない。現場の数だけ仮説があり答えがある。
- 建物内で不定期に発生しているドブのような悪臭や、常時漂っている悪臭の、臭気発生源調査であれば、弊社まで一度、お問い合わせをいただきたい。
今回は、不定期に発生するドブ系臭気の異臭調査についてお伝えしました。
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