印刷工場の排気臭対策

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工事種別

印刷工場の排気臭対策

担当(著者)
提出日付
2017年7月13日
施工先
蓄熱燃焼脱臭装置通過後の残存臭気の排気臭対策
施工概要
既に十分な脱臭対策(RTO/蓄熱式燃焼装置)を行っていたが、それでも近隣住民から臭気苦情があった。
施策前状況
  • 印刷工場の生産ラインにて、その排気臭が近隣住民から臭気苦情となっていた。
  • 既に蓄熱式の燃焼脱臭装置にて、脱臭対策を実施されていて、臭気は大幅に低減されていた。
  • しかしそれでも、工場の敷地境界線をこえて、臭気が飛散している状況であった。
  • 極力、イニシャルコストをかけず、近隣住民様まで臭気が飛散しなくなるような脱臭システムを探しておられた。
  • 無臭レベルや大幅な脱臭効率を求める必要はない為、いろいろ検索いただいた中で弊社にお声掛けを頂戴した。
施策内容
  • 臭気判定士にて現場の確認を実施。既にいろいろな検証データをお持ちであった為、臭気のコンサルテーションは実施せず、シミュレーションから必要脱臭効率を設定した。
  • 次に、その設定した脱臭効果を発揮できる脱臭方法を検討し、ダクトスプレーシステムをご提案させていただいた。
  • 打ち合わせの結果、早速、デモテストの実施をご指示いただき、デモテスト費用を頂戴した上で、数度にわたる実機を見据えた脱臭効果の検証デモテストを実施した。
  • テスト結果より、ダクトスプレーシステムにて設定した脱臭効率をクリアできる事が判明し、実機設計へとステップを移行した。
  • 接触時間を稼ぐ為のダクト延伸や、排気温度を下げる為の工夫等、いろいろなノウハウも織り交ぜながら、実機を導入させていただいた。
  • 脱臭設備の工事も無事、完了した。
  • ダクトスプレーシステムの設置後の試運転、脱臭効果の検証を実施した。
  • 脱臭効果は想定以上の脱臭効率となっており、無事、検収となった。
装置などの名称・分類
装置の紹介(概要)
  • ハイブリッドスクラバーTypeW型(に近い)
  • 消臭剤(マイクロゲルS-B1+Nの特殊改良タイプ)
  • 蓄熱燃焼脱臭装置通過後の臭気の脱臭
施工後状況
  • 原臭臭気濃度:2,500(原臭臭気指数:34)
  • ダクトスプレーシステム通過後の臭気濃度:400(臭気指数:26)
  • 脱臭効率:84%
その他補足感想など
  • 工場から排気される臭気の質としては、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、キシレン等であった。
  • 生産ラインの稼働が常時ではなく、臭気の変動も大きいとの事であり、必要な時だけ消臭剤を噴霧できる、ダクトスプレーシステムを採用いただいた。
  • 風向風速計を設置する事で、一定方向で一定風量以上の場合のみ、連動で消臭剤がスプレーされるシステムとした為、お客様のランニングコスト削減にも繋がった。
  • 燃焼脱臭装置通過後の臭気であった為、排気温度が高いという点についても対策が必要であった。
  • よって、ダクトスプレーシステムを多段式とし、最初は冷却水を噴霧する方式にて、温度を下げた上で消臭できる設計仕様とした。
  • 本現場では、臭気のコンサルテーションは実施していないが、お客様にて臭気測定データ等を多く持ち合わせておられた。よって、そのデータにてシミュレーションによる必要脱臭効率を設定出来た為、現場にて実際の排気臭を一部、引き込む事によるフィールドデモテストを入念に実施した。
  • 実機では、デモテスト時以上の脱臭効果がしっかりと発揮され、近隣住民様への飛散臭気の到達はなくなったと聞いている。
  • 既存の脱臭装置の改良や、さらなる脱臭対策のご相談でも、弊社にまずはお問い合わせを頂戴できれば幸いである。

 

蓄熱燃焼脱臭装置通過後の臭気の脱臭
蓄熱燃焼脱臭装置通過後の臭気の脱臭
ダクトスプレーシステムを採用
ダクトスプレーシステムを採用
脱臭効果の検証デモテストを実施
脱臭効果の検証デモテストを実施
必要な時だけ消臭剤を噴霧できる
必要な時だけ消臭剤を噴霧できる

今回は、印刷工場の排気臭対策についてお伝えしました。
様々な「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。

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