燃焼実験試験室の排気臭対策/焼き焦げ臭対策

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工事種別
実験施設の臭気対策/火災実験施設からの焼き焦げ臭の排気対策/事前の臭気対策
担当(著者)
臭気判定士 原田隆寛
提出日付
2016年4月08日
施工先
火災実験施設様
施工概要
既存の燃焼実験試験室の排気臭対策。
燃焼試験を行う際の外部への臭気影響を低減。
施工前状況
火災実験施設にて、燃焼試験を行う際に、焼き焦げ臭が発生する。
その焼き焦げ臭が近隣住民に臭気苦情等で迷惑を掛けないように対策したい。
施策内容
1.現状では悪臭防止法の規制値をクリアしている。
2.現地点で近隣住民からの悪臭苦情等は一切ない。
3.既存の脱臭装置も想定通りに稼働している。
4.しかし今後、大型の燃焼実験を実施していく予定があり、さらに臭気対策を実施したい。
5.既存の脱臭装置の後段に、新たに弊社のダクトスプレーシステムを提案。
6.排気風量等から消臭剤噴霧システムを選定、設計を行い納品させていただいた。
装置などの名称・分類
装置の紹介(概要)
  • マイクロゲルS-TF・・・焼き焦げ臭に効果の高い消臭剤の選定
  • 消臭剤噴霧システム・・・大風量でも低コストで導入できるシステムの選定
  • ダクトスプレー方式・・・既存の施設やダクトを活用できる臭気対策方法
施工後状況
消臭剤噴霧システム(ダクト内スプレーシステム)を設置後、敷地境界線で環境測定を行ったところ、 見事に無臭レベル(臭気指数及び臭気濃度10以下)という結果となった。
その他補足感想など
  • 既設の施設であり、クレーム等もない事から、事前の臭気コンサルテーションを実施できず。
  • 同様の理由から、消臭効果の検証のための脱臭デモテストも実施できず。
  • 大風量であり、既存施設でもある事から、既存設備の活用を前提に脱臭システムを勘案。
  • それらをふまえ弊社の過去の経験値やノウハウ等から、ダクトスプレー方式を採用。
  • 消臭剤はランニングコストを必要とするが、実験時のみ、消臭剤を噴霧すればよい事から、必要最小限の消臭剤使用量に抑制出来ている。
  • 実験規模を拡大した現在でも、臭気苦情等の発生は皆無と聞いている。
消臭剤スプレー噴霧システム操作パネル
消臭剤スプレー噴霧システム操作パネル
消臭剤スプレー噴霧設備
消臭剤スプレー噴霧設備
敷地境界線で環境測定を実施
敷地境界線で環境測定を実施
消臭剤スプレー噴霧の様子
消臭剤スプレー噴霧の様子
敷地境界線で採取した環境試料
敷地境界線で採取した環境試料
既存の施設やダクトを活用できるダクトスプレー方式
既存の施設やダクトを活用できるダクトスプレー方式

今回は、燃焼実験試験室の排気臭対策についてお伝えしました。
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