食品工場(ゴマ焙煎工場)の悪臭苦情対策

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工事種別
工場の排気臭対策食品製造過程の臭気対策/胡麻焙煎製造工場の臭気対策
担当(著者)
臭気判定士 山田大介
提出日付
2016年3月22日
施工先
食品工場様/食品加工工場様
施工概要
某食品加工工場様にて、ゴマ焙煎時の排気臭が近隣住民様からの悪臭苦情を発生させていた。
臭気対策の検討を要するという事で、弊社にお問い合わせを頂戴した。
施工前状況
弊社では、湿式脱臭装置や乾式脱臭装置、電気式燃焼脱臭装置等、幅広くご提案できる脱臭装置を有している為、お客様毎に現場毎に、どのようなご提案をすればベストなのかをお客様サイドで勘案し提案する。
よって、いきなり脱臭装置を提案するのではなく、まずこの現場でも、臭気対策コンサルテーションを行い、悪臭苦情を発生させている系統を絞り込んだ。
そして、臭気レベルの高い2系統を、臭気苦情が解決できるレベルまで脱臭できるかの脱臭デモテストを実施した。
施策内容
臭気コンサルテーションと脱臭デモテストの結果から、実機としての脱臭装置は、ハイブリッドスクラバー脱臭装置のtypeF型&typeW型のダブルユニットとした。
排気される臭気指数はそこまで高くなかったのだが、胡麻焙煎による粉塵が多く含まれる排気である事と敷地境界が排気口と近い事から、ハイブリッドスクラバーtypeFで集塵と脱臭を行い、さらに仕上げにtypeWで脱臭を行う2段構えとした。
装置の紹介(概要)
  • ハイブリッドスクラバーtypeF・・・高い除塵能力を有する為、これを前段に用いた。もちろん除塵効果だけではなく、フラッシング機構により、合理的な気液接触を行い脱臭効果も発揮する。
  • ハイブリッドスクラバーtypeW・・・消臭剤スプレー噴霧装置を後段に設置する事で、仕上げの消臭対策を行っている。
施工後状況
原臭臭気濃度2500(臭気指数34) → 脱臭装置出口臭気濃度250(臭気指数24) 脱臭効率90%
その他補足感想など
  • 食品加工工場の排気臭対策では、その製造物によっては粉塵の量も多くなる。
  • スプレーシステムだけでは、あっという間にノズルが目詰まりしてしまう可能性が高い。
  • 弊社では目詰まりしにくい特殊なノズル技術を有しているが、本現場では除塵を優先した。
  • また、悪臭防止法規制値の遵守と近隣住民への配慮から、スクラバー2段構えとした。
  • 定期的なメンテナンスはお客様にて実施する必要はあるが、ゴールはクリアできている。
消臭剤スプレー噴霧装置
消臭剤噴霧装置
消臭剤噴霧装置
消臭剤噴霧装置
ハイブリッドスクラバー
ハイブリッドスクラバー
スクラバー2段構えとした
スクラバー2段構えとした

今回は、食品工場の排気臭対策についてお伝えしました。
工場の排気臭対策でお困りの場合は共生エアテクノまでお気軽にお問合せください。

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