飲食店の臭気調査(都心部にある雑居ビルの1テナント)
- 都心部にある築年数の古い雑居ビルに、居酒屋さんがテナントとして入店された。
- 自テナント用に、居ぬきではなく、設備面では多少のリフォームやリニューアルを行った。
- それまでも、何度もテナントの入れ替わりがあり、いろいろなテナント形態に合わせて都度、内外装だけではなく、給排水や空調関係も改修されてきた。
- オープンしてすぐ、不定期ではあるが、店の一定箇所を中心に、強い下水のような悪臭が発生するケースを確認した。
- 近くに機械室や汚水槽、雑排水槽等もある為、マンホール部分を目張りしたり、ドアの隙間を埋めたりしてみたが、多少マシになったくらいであった。
- 常連のお客様からは、「また、このニオイだねぇ・・」と、発生する度に指摘され、客商売としても支障をきたすようになってきた為、本格的に臭気の調査を実施する事となった。
- 管理会社経由で、弊社にご依頼をいただいた為、臭気調査を実施させていただいた。
- 臭気判定士2名と、臭気対策コンサルタント1名の、合計3名にて悪臭の発生源調査を実施した。
- 予め、この店舗のリニューアル時の衛生図面や施工写真記録を見せていただいた。現場の状況も目視含めて確認していったが、かなり古く何度もリニューアルが重ねられていて、新旧の配管等が天井裏等ではわからないくらい複雑にこんがらがっていたが、特に怪しいと思われる部分はなかった。
- 異臭の調査中には、お客様のいう、汚水や下水のような悪臭の発生は確認出来なかった為、特にここら辺がクサイという聞き込み箇所を中心に、再度、臭気発生源調査を進めていった。
- そして幾つか仮説を立てた後、その仮説を実証するべく、トレースガス調査を実施した。この現場では、絞り込んでいく必要があった為、仮説の中でも可能性の低いところから潰していった。
- 屋上に出ていた通気口と思われる箇所や、上階のテナントのトイレ等からの反応を見て、可能性を一つずつ潰した後、本命と思われる箇所からトレースガスを流したところ、即座に反応をキャッチした。
- その反応を辿って追い込んでいったところ、昔使っていたと思われる排水口が見つかった。
- その排水口は全く使われておらず、排水トラップも完全に蒸発してなくなっていた。奥側の見えない死角の場所であった為、テナント様も全く予想されていないところに悪臭発生源があった。 すぐにその排水口を補修し改善していただいたところ、硫黄のような悪臭の発生は収まった。
- 天井裏は、改修時に放置されたり、昔使っていたと思われる配管等が散乱しており、現在使用している配管との確認作業だけでも、かなりの時間を費やされた。
- また、屋上やビル周辺等の確認作業も必要であり、上階テナントへの立ち入り許可等も必要になった為、本調査は1日ではなく、数回に分けて実施していった。
- 結局、調査中に一度も、汚水や下水のような悪臭の発生がなかった為、余計に時間がかかり、臭気調査としては難航した。
- それでもじっくりと、怪しい箇所を何度も確認したり、仮説を立てては潰したりして、「もし悪臭が出るなら・・」という条件を経験値や勘、わずかな残存臭気等から追い込んでいった。
- トレースガスは、一度やって反応が出てしまうと、次に実施するまでのリカバリー時間を多く必要とする為、熟練臭気判定士たちにて、可能性(仮説)の順位を立てて、低い順から潰していく作戦とした。
- トレースガス担当と、センサー担当にわかれ、順次、トレースガス調査を行っていく中で、思惑通りに「反応なし」がセンサー担当から報告され、それに従い、トレースガス担当が次の可能性へ移っていった。
- 最終的には、仮説順位の高いポイント周辺からトレースガス反応を確認出来た為、そこからしっかり逃がさず最後まで追い込んでいけた事で、ピンポイントにて下水臭の発生源を特定する事が出来た。
- このように、室内にて突如不定期として発生する下水や汚水のような硫黄系臭気にお困りの場合、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
脱臭・消臭等「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
下記のバナーをクリックお願いいたします!
人気ブログランキングへ
消臭脱臭専門会社<業務用産業用>株式会社共生エアテクノの公式サイトは こちら→ http://www.201110.gr.jp/です!
㈱共生エアテクノの代表であります、通称「におい刑事(デカ)」のブログは こちら→http://ameblo.jp/nioideka/