臭気調査」カテゴリーアーカイブ

マンション・住居・商業施設・工場など、幅広い分野のニオイの調査・測定・対策を実施しています。

某オフィスビルの汚水・下水様臭気の異臭発生源調査

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工事種別
担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2018年4月10日
施工先
オフィスビル
施工概要
某オフィスビルの汚水・下水様臭気の異臭発生源調査
施工前状況
  • 某所にあるオフィスビルにて、不定期に下水のような悪臭が執務エリアや会議室に強く発生してくる為、業務にも支障が出ていて困っていた。
  • このオフィスビルには地下フロアもあり、その為、汚水槽と雑排水槽が設置されていた。
  • ビル管理会社や、設備業者では、その汚水槽や雑排水槽が怪しいのではないかと、何度か調査を行ったが、全く改善されなかった。
  • また、オフィスビルはかなり築年数が古く、大幅なリニューアルや増築工事等も行ってきており、もはや管理会社や設備業者では、全く手に負えない状態となってしまった。
  • そこで、ビルのオーナー様がインターネットで臭気調査の専門会社を検索されたところ、弊社の対応が良かったとの事で、弊社臭気調査のご依頼をいただいた。
施策内容
  • 臭気調査の熟練である臭気判定士2名にて現場へ訪問した。
  • まずはお客様より、臭気発生状況や臭気の強弱、発生している場所等のヒアリングを行った。
  • その後、特に強く臭気を感じるエリアを中心に、臭気判定士の嗅覚による官能チェックをしつつ、ターゲットとなる臭気がわずかでも残存していないかを確認していった。
  • すると、ある特定の箇所で、強度としては弱いが、質としては明らかに汚水臭気とわかる臭気の存在を嗅ぎあてた。
  • 建築図面をチェックしていくが、増築や改築、リニューアルに次ぐ工事の為、衛生配管までははっきりとわからない状況であった。
  • 屋上やビル外部からも目視でも確認していったが、見える範囲には限界があった。
  • その為、仮説を絞り込んだ上で、トレースガスによる漏洩調査を実施したところ、該当箇所から強いトレース反応を確認出来た。
装置などの名称/分類
装置の紹介(概要)
  • 現場経験豊富な臭気判定士(国家資格)の嗅覚による官能評価
  • においセンサーやスモークテスターを用いた臭気強度等のマッピング
  • トレースガスセットを用いて行う、仮説を実証する為のトレース試験
施工後の状況
  • それ以上は追跡できない為、専門業者による穴開け工事を依頼し、工事時は立ち会った。
    ビル管理会社側では、そこには何もない!との事であったが、実際に穴あけが完了し、開口部から裏側を確認すると、謎の配管が立ち上がってきており、その配管から下水臭が発生している事が確認出来た。そこを閉塞する事で、完全に臭気問題は解決された。
その他補足感想など
  • オフィスビルにおいて、不定期に発生する汚水のような臭いや、下水のような悪臭は、業務の集中力を妨げるほど不快感の高い悪臭である。
  • この現場でも、臭気の発生頻度は不定期であったが、会議室や打ち合わせスペースもあった為、お客様との商談中や、大切なゲストの来社時に、突如として異臭が発生してくるのは早急に解決したい切実な問題であったと聞いている。
  • しかし、あの状況から考えれば、まさかそこに発生源があるとは、普通に考えればあり得ない事である。弊社としても、鍛え抜かれた臭気判定士2名による嗅覚の官能評価である程度、絞り込めたとはいえ、それだけでは確実に断言するには至らなかった。
  • トレースガスによる実証試験にて、自信が確信に変わった為、ようやく「ここに穴をあけてみましょう」と提案する事が出来た。
  • 「穴をあけて何もなかったら?」という質問に対しては、「可能性を一つ潰したという事でご納得下さい。ただ、かなり高い確率で、何かはあるでしょう」とお答えし、作業を進めていただいたが、結果的には正解であった。
  • 立ち会い時には多少の不安もあったが、終わってみればお客様から「さすがプロですね」と心から感謝いただけて、一安心した次第である。
  • 建物や施設等において発生する汚水や下水の臭気の調査はもちろん、工場の臭気対策カビ等、臭いに関する事であれば、ぜひ弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
においセンサー
臭気発生源
臭気判定士による官能評価
トレースガスによるトレース試験

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マンションの室内にて不定期に発生する異臭調査

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工事種別

マンションの室内の異臭調査

担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2018年4月1日
施工先
都内高層マンションの1室
施工概要
マンションの室内にて不定期に発生する異臭調査
施工前状況
  • 某マンションにて、住民様より「不定期に強い異臭がする」と、マンション管理会社に悪臭苦情が寄せられた。
  • 分譲マンションで新築すぐであった為、管理会社は施工した建築業者や、設計会社へ情報を共有し、異臭問題の解決をするべくいろいろ調査を行った。
  • しかし、どの業者も異臭発生源を突き止める事が出来ないまま、時間だけが過ぎていき、住民様からは早急に対策を求められ、関係性まで悪化してきてしまった。
  • 設計会社がインターネットで検索したところ、臭気対策臭気調査の専門会社である弊社を見つけていただいた。
  • 新築のマンションのスペックイン等でお付き合いがあった為、最短での臭気調査をご依頼され、臭気調査の熟練臭気判定士2名にて現場へお伺いした。
施策内容
  • 臭気調査を実施している時間帯で、お客様が指摘されている異臭は発生しなかった。
  • お客様からのヒアリングでは、「下水のような悪臭」や「ドブ臭」といった表現があり、場所が脱衣所周辺で気になるという事から、汚水臭にターゲットを絞り、臭気調査を進めていった。
  • スモークテスターで気流を確認していくと、高層マンションであり高気密・高断熱の為、気密性が大変高く、さらに24時間換気の給気口を閉塞されていた為、室内が強い負圧状態である事を確認した。
  • エアーバランスを確認する為に、キッチンの換気扇を稼働させたり停止したり、風呂場やトイレの換気扇を稼働・停止させたりしながら、いろいろな臭気発生源の仮説を立てていった。
  • 最も負圧を強くした状態にて、臭気判定士の嗅覚には、わずかではあるが、汚水・下水系臭気が感じられた。それを嗅覚にて追い込んでいくと、脱衣場にある洗面台の排水口部分からであった。
  • その為、トレースガスを別の雑排水管から流し込み、センサー反応をチェックするという実証試験を行ったところ、しっかりとした反応が確認された。
  • エアーバランスの改善をいろいろとご提案させていただき、臭気調査を終了した。
装置などの名称/分類
装置の紹介(概要)
施工後の状況
  • 基本的には、給気をしっかりとっていただく事で、大きな部分での臭気問題は解決した。
    しかし弱い臭気レベルでの臭気発生は残る為、通気口の設置をご提案させていただいた。
    高気密・高断熱のマンションでは、このようなエアーバランスの崩れから汚水・下水臭が発生するケースは決してレアケースではない。
その他補足感想など
  • 省エネや高気密・高断熱のマンションは、気密性が高く、冷暖房効率が大変よくなっていて、エネルギーを使うランニングコストを低減出来る可能性が高い。
  • しかしそれと引き換えに、室内の空気の入れ替わりが少なくなってしまうという欠点が挙げられる。
  • その為、建築基準法で定められている「24時間換気」が設けられていて、多くのケースでは「第三種換気」つまり、排気をファン等の機械制御で行い、給気を給気口等の自然制御で行うようになっている。
  • ところが、その給気口が、夏は熱い空気が、冬は冷たい空気が入ってくるし、虫等の侵入も懸念される為に、閉じてしまわれるケースをしばしばお見受けする。
  • 上述したように、「臭気」だけの観点からすれば、24時間換気は最低限、稼働させておいて、給気口はしっかり開けておく必要がある。
  • それでも高層マンション等では、汚水配管や雑排水配管が縦系統で繋がっており、配管内の圧力バランスも避けて通れない問題となる。もちろんその対応として、通気口が設けてあるケースがほとんどだが、いろいろなバランス問題が重なった時、本件のようにどこかの室内に排水トラップを通り抜けて、あるいは一時的にトラップがなくなって、悪臭が侵入してしまう事がある。
  • 施設や商業ホテル飲食店等はもちろんだが、マンションやご家庭臭気調査でも、弊社共生エアテクノは対応しております。まずはお問い合わせいただければ幸いですが、大変多忙であり、お待ちいただく期間はご容赦下さい・・。

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テナント内にて突如発生した、発生源不明の汚水臭気

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工事種別

某ビルの地下テナントにおける下水臭気

担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2018年2月22日
施工先
テナント内にて突如発生した、発生源不明の汚水臭気
施工概要
施工前状況
  • 某ビルの地下にあるテナントにて、突如として1週間ほど、下水のような悪臭が発生した。
  • そのテナントはスポーツトレーニングのスペースとなっている為、来店者も多い。
  • 来店者からも、「何か変なニオイがするね」とか「下水?腐った卵みたいな不快なニオイがしているね」といったような悪臭苦情も寄せられたとの事。
  • オープンしてからこの場所で数年間、事業を営んでいるが、このような悪臭が発生したケースがはじめてであった。
  • しかもその1週間ほどの悪臭発生後は、一切臭気の発生が確認できなくなった。
  • しかし念のため、悪臭の残存がないか、そして発生源がまだあるのか、等を確認しておきたく、WEB等で臭気調査専門会社を調べて、弊社にご依頼を頂戴した。
施策内容
  • 基本的には、ニオイがない状態でも臭気調査は可能ではあるが、発生源の特定まではいけないかもしれない事をご理解いただいた上で、異臭調査をお引き受けした。
  • 臭気発生源調査の経験豊富な臭気判定士2名にて、現場へ訪問し、臭気確認からスタートした。
  • ほぼ1日、テナント内やビル内外を含めていろいろ嗅ぎまわったが、気になる異臭は感じなかった。
  • テナント建築時の図面を見せていただき、異臭侵入の可能性となる箇所に目星をつけた。
  • さらに目星をつけた箇所を目視あるいはスモークテスター、臭気測定機を用いて、出来るだけ多くの仮説を立てては検証し、残したり潰したりしていった。
  • すると、幾つか潰しきれない仮説が明らかになっていった為、それらを重点的に再度、調査した。
  • 結果としては、上階のリニューアルが関係していたという仮説が、最も真実に近い可能性となった。つまり、また同じような改修や修繕等がない限りは、悪臭は発生しないという事になる。
  • ビルの保安上の問題もあり、他へ立ち入り調査が出来なかった為、仮説をご説明し、ご納得いただいたので、報告書に纏めて提出し検収となった。
装置などの名称/分類
装置の紹介(概要)
  • 臭気測定機を用いた、臭気チェック
  • スモークテスターを用いた、気流チェック
  • トレースガスを用いた、侵入経路チェック
施工後の状況
  • もしまた、下水臭が発生した場合は、弊社が指摘した仮説を実証するべく、トレースガスによる下水臭侵入経路を特定させる事とし、テナントには該当エリアへの立ち入り許可を得ていただくようにした。しかし現在でも、特に苦情となる異臭は発生していない。
その他補足感想など
  • 不定期でも、対象となる臭気が発生している状況であれば、残存している臭気の確認を嗅げたり、必ず悪臭には発生源があるという仮説からヒントを得られたりする。
  • しかし今回の現場では、数年の間にわずか1週間ほどのみ、突如として異臭が発生して、またその後は全く異臭の発生がないという、大変不思議な現場であった。
  • それでもご依頼主様が自社のお客様やクライアントに配慮し、臭気調査をしておきたいというご依頼であり、弊社としてもご安心いただく為に、お断りする事は難しい状況であった。
  • また、例え期間限定でも悪臭が明らかに発生していた以上、必ず原因があるという思いもあり、この難しい臭気調査に、ベテランの臭気判定士2名にて対応させていただいた。
  • 実際に、現場の状況としては、全く異臭の痕跡もないクリーンな室内環境であった。その中から臭気調査を進めていくには、経験と勘もふまえて、何もないところから仮説を立てていく方法しかない。
  • 結果としては、幾つかの仮説を立てる事が出来て、そこから最も可能性の高いものに絞り込めた。ほぼ臭気侵入ルートとしては決定的だが、実際に検証できない以上、断定は出来ない。よってご依頼主様には全てをオープンにお話したところ、大変ご納得いただけた。
  • また、臭気が発生する状況も想定出来ているので、もしそうなった場合のいろいろな対策方法もお伝えし、現場を後にした。
  • 目に見えないニオイ、突如発生する恐怖、そのような悪臭事件を、何とか目星をつけてお客様にもご安心いただけた事で、弊社の臭気判定士もホッと胸をなでおろしていた。
スモークテスターを用いた気流チェック
異臭侵入経路調査

異臭侵入経路調査
臭気判定士による確認


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