海外の工業系事例」カテゴリーアーカイブ

東南アジアでは、新しく工場が出来て、新しく働く場が出来て、マーケットは大変活性化していると思いますが、それに伴う環境問題というのは、必ず同時に必要となるものだと弊社は考えております。

タイの工場での臭気対策コンサルテーション


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担当(著者)
臭気対策コンサルタント 平山レオ
提出日付
2023年5月5日
対応先等
状況等
  • タイの日系タイ現地法人の某製造工場様にて、臭気も問題が発生しておりました。
  • タイ王国においては、工場から排気される臭気について、省令が定められつつあります。
  • 弊社も、関係各位からの要請やパートナシップ等により、日本における悪臭防止法に定められている国家資格である臭気判定士として、タイの臭気判定士への臭気測定の協力等をさせていただいております。
  • タイにおいては、工業区域ごとや、工場団地ごと、といったような区分にて、臭気規制が用いられているようです。
  • 一般的な臭気の基準としては、日本と同じく、排気口と敷地境界の2ポイントで臭気濃度の規制値が定められております。
  • 工業区域では、排気口で臭気濃度1000、敷地境界で臭気濃度30。工業区域外では、排気口で臭気濃度300、敷地境界で臭気濃度15といった具合です。
  • 本工場においても、まずは臭気測定を公定法にて実施させていただきました。
対応内容
  • 本工場では、近隣の工場より、臭気苦情が寄せられていたのですが、その苦情主までは自工場の臭気は届いていない、という見解をお持ちでした。
  • しかしタイの省令では、日本の悪臭防止法と同じく、臭気苦情が発生しますと、臭気測定を実施し、基準値をオーバーしていれば脱臭や消臭といった対策を実施しなくてはなりません。
  • また、もう1つお困りであったのが、タイの省令で定められている「臭気測定」(臭気を指定された方法にてサンプリングして、その採取した空気を無臭の空気で希釈していく、三点比較式臭袋法と同様の臭気測定方法)を実施できる会社が見当たらないということでした。
  • 弊社では、タイ現地に代理店がございまして、そこに嗅覚測定を実施できる道具一式はもちろん、タイ国の定めるタイ人の臭気判定士も複数名、常駐させております。彼らは弊社臭気判定士臭気対策コンサルタントとタイのいろいろな工場にて臭気対策の経験を積んでいますので、臭気測定を速やかに実施することが可能となっております。
  • 本件では、弊社臭気判定士も日本からタイへ出張し、日本とタイの臭気判定士による臭気測定を実施し、同時に、臭気拡散シミュレーションも実施致しました。
  • 臭気の拡散状況を可視化して、レポートにまとめた上で、報告会を実施の上、ご提出させていただきました。
装置などの名称/分類
対応後の状況等
  • 結果として、臭気濃度においては排出口および敷地境界線周辺での、規制値は遵守されておりました。臭気拡散のシミュレーションでも、苦情先までの臭気到達は認められず、本レポートで説明をしたのち、臭気苦情は収まったと聞いております。
その他補足感想など
  • 日本では、環境省の管轄のもと、悪臭防止法という法律がしっかりと整備されており、その法のもとに、臭気測定業務従事者として臭気判定士が指定されております。
  • 年に1回、嗅覚測定の精度についての一斉測定のようなイベント?もありまして、参加は任意ですが、弊社もほぼ毎年、参加させていただいております。
  • また、臭気の拡散状況をシミュレーションする場合でも、弊社では独自のプラスソフトを用いて、より精度の高い拡散状況を可視化できるように技術アップも日々、務めております。
  • タイでは、まだまだここまでの法整備はされておられない印象です。例えば臭気判定士という資格制度についても、日本では年に1回の1次試験が11月に開催されています。臭気判定士を目指す人たちは、この年に1回の1次試験を目指して勉強していくのです。つまり毎年、数百人の臭気判定士が誕生しているはずなのです。しかし、タイでは現在、新規資格テスト等が行われていない?あるいは不定期開催?といったような情報もあるようでして、まだまだ認知度も低く(まあ、日本でも臭気判定士って未だに驚かれる国家資格ではありますが・・)、これからのスキルアップが求められていくことかと思っております。
  • そのような状態ですので、臭気苦情が発生したりして、まずは現状の臭気を把握するための、嗅覚測定を実施したい!となっても、そもそも、タイの省令に定められている臭気測定方法を実施できる臭気の会社が見たらない・・というのも現実問題としてあるようです。
  • そうなりますと、測定よりもとりあえず脱臭装置を適当につけておけ、みたいなケースも出てくるようで、効果があるのかどうかもわからず、貧すれば鈍する状況に陥っていくことも出てきてしまうのです。
  • タイの工場臭気対策でしたら、臭気測定から脱臭対策まで、弊社にご相談下さい。
 
臭気測定1
臭気測定2
臭気測定3
臭気測定4
    

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タイの工場の臭気対策、臭気測定から脱臭対策まで


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種別
担当(著者)
臭気対策コンサルタント 平山レオ
提出日付
2023年3月20日
対応先等
概要
タイの工業団地や工場の業種別での臭気対策(工場の臭気対策策、臭気測定から臭気対策まで)
状況等
  • タイに進出されておられる日系工場の現地法人の工場様にて、製造工程から発生する臭気を排気している中で、その排気臭が近隣住民様から、臭気苦情となっておりました。
  • タイにおいては、日本における悪臭防止法のような臭気対策に関する条例がじょじょに整備されつつあり、タイでは各地の工業団地ごとに臭気の規制を設けられていたり、あるいはタイ王国として環境省や工業省が管轄し、工場の業種別(例えばゴム製造業界であったり、塗装系を実施する工場系であったり)において、臭気規制を制定している動きがあるようです。
  • 従来、臭気の規制は、主に成分濃度で実施されていることが多く、例えばアンモニアが何ppm以下、硫化水素が何ppm以下、フェノールが何ppm以下、といったような単一成分での規制でした。
  • しかし工場の排気臭は何百種類ものニオイ分子が複合状態で存在しているので、なかなか単一成分での規制では、臭気苦情の発生を抑えられないのも現実としてあります。
  • そこでタイの工場の臭気規制でも、昨今では「臭気指数」(臭気濃度)を用いることが多くなっており、排気口と敷地境界線での数値をクリアする必要性が出てきております。
対応内容
  • 本工場様では、当初、「何か脱臭装置を入れておけば大丈夫だろう」と、あまり深く検討せずに脱臭設備を導入されたとのことです。
  • しかし、臭気苦情は収まらず、工業団地からの指導も厳しくなってきており、本格的な臭気対策を実施していく必要性を感じておられました。
  • ところがタイで、臭気濃度を公定法にて測定するというのが、そもそもどうやっていいのかわからず、どこに頼んでいいのかもわからなかったとのことです。
  • インターネットで検索いただき、弊社がタイでも三点比較式臭袋法による臭気測定の実施が可能であり、日本の臭気判定士およびタイの臭気判定士による、臭気拡散のシミュレーションによる可視化から脱臭設備の導入まで対応可能であることから、弊社にお問い合わせを頂戴しました。
  • 弊社では、数か月に1度、現場が動いていれば1か月に1度は、臭気判定士や技術者がタイに出張し、タイの弊社の現地代理店さんと、タイ各地の現場へ行き、ニオイを嗅ぎ、現地を見て、ゼロからの臭気対策をゴールへ向けてお手伝いさせていただいております。
  • 本工場様では、まずは臭気の把握からスタート。そしてその臭気レベルをどこまで低減させればよいか、さらにその方法として消臭剤のマッチングテストなども実施しつつ、消臭剤のスプレー噴霧システムを導入し、効果検証まで実施させていただきました。
装置などの名称/分類
  • タイの工場の臭気規制クリア
  • タイの工場の工業団地ごとの臭気規制に伴う臭気測定
  • タイの工業省や環境省の定める臭気規制値の現状把握
装置等の紹介
対応後の状況等
その他補足感想など
  • 今まで、なかなかタイの工場の臭気対策では、脱臭装置をとりあえず設置しておけばいい、というような考え方も少なくなかったと聞いております。
  • 例えば、見た目重視による、大きなドンガラである、除塵などをメインとするスクラバーをどーんと設置しておくことで、「おお~」という感じです。しかしこれは、臭気を除去することを主目的としていないため、脱臭効果もゼロではないですが、目的をクリアできるのかといえば、答えは「やってみなければわからない」のです。
  • もちろん弊社インジェクションスクラバー脱臭装置であっても、やってみなければわからないのです。なのでいきなり、スクラバーを設置してみましょう、というご提案は、日本であってもタイであっても、ベトナムでも中国でも、基本的には弊社側からオススメすることはありません。
  • まずは、臭気の現状把握をしましょうとご提案します。何度も足を運び、臭気測定を実施することになっても、基本的にはそこからスタートするのです。そこがわからなければ、対策ができないからです。
  • そして、日本では当たり前ですが、タイ全土においても、公定法による臭気測定道具が常備され、熟練した臭気判定士が常駐しておりますので、タイの工業団地のどこでも、臭気測定を安定したレベルで実施し、臭気濃度を算出することができます。ベトナムや中国では、日本から臭気判定士臭気測定道具をもっていき、嗅覚測定を実施させていただいたケースが複数あります。
  • 次に、湿式脱臭にせよ、乾式脱臭にせよ、テストを実施させていただくご提案です。特に湿式脱臭の場合は、弊社がもつデオドプロという消臭剤ブランドの複数のラインナップから、最もその工場の排気臭にマッチする消臭剤を選定するテストを実施したうえで、消臭剤のスプレー噴霧テスト装置や、インジェクションスクラバーのテスト装置にて、消臭効果のテストを実施しましょうと提案させていただきます。
  • タイの工場の臭気測定から脱臭対策まで、弊社共生エアテクノにまずはご相談下さい。
 
臭気測定から脱臭対策まで
臭気測定道具
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日本とタイの臭気規制


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担当(著者)
臭気判定士 シックハウス診断士1級 松林宏治
提出日付
2023年2月8日
対応先等
日本とタイの臭気規制
概要
臭気判定士や悪臭に対する法律や規制など
状況等
  • 日本では、環境省の管轄にて、「悪臭防止法」という法律が存在します。
  • その悪臭防止法では、目に見えないニオイを測定する方法が定められております。
  • 大きく臭気の測定方法を大別しますと、「分析機器を用いた測定」と「人の嗅覚を用いた測定」の2つに分けられます。
  • もともと、前者である分析機器を用いた測定方法があり、例えば特定悪臭22物質を、成分濃度にて規制する方法となっておりました。例えばアンモニアが何ppm以下、硫化水素が何ppm以下、といったような規制値です。
  • しかし、ニオイ分子の種類は、実に40万種類もあると言われておりますので、成分濃度だけではとても規制しきれないようになっていきました。
  • そこで、その臭気を複合臭気としてとらえて、人の嗅覚を用いた臭気測定方法が用いられました。
  • そして、その嗅覚測定法を行うために、悪臭防止法のもとに定められた資格こそが、臭気測定業務従事者という、臭気判定士なのです。
対応内容
  • 日本における悪臭防止法では、「営利を目的とする全ての事業所」が対象となります。地方自治体ごとにその特徴などで臭気規制の方法はかわりますが、臭気苦情が発生すれば、事業所には臭気対策を実施しなくてはならない義務が生じます。
  • その一方で、タイ王国にも臭気規制に関する条例が出来つつあります。その規制方法については、日本の悪臭防止法における嗅覚測定法に近しいものとなっており、同時に、臭気判定士という資格制度も発足しております。
  • ただ、タイ王国においては、例えばバンコクの都心部でも、多くの屋台をはじめとする飲食店が立ち並び、マーケットなども多く存在するため、日本のように全ての事業所を臭気規制のターゲットとすることは現状では難しいようです。
  • そのため、日本が地方自治体ごとに臭気規制が委ねられているのに対して、タイでは、工場の業種ごとに規制が定められているようです。もしくは、工業団地ごとに独自の臭気規制値を設けているケースも弊社タイの工場の臭気対策を実施させていただく中では実際にありました。
  • 臭気判定士については、日本では毎年1回、1次試験が実施されています。2次試験は嗅覚試験であり、臭気判定士の5年毎の免状更新でも同じ試験になるため、常時開催です。
  • タイの臭気判定士は、現状では不定期開催になっていると聞いております。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
その他補足感想など
  • 臭気判定士については、平成8年に悪臭防止法に定められた、ニオイ分野における唯一の国家資格となっております。
  • 臭気判定士の国家資格を取得するためには、1次試験と2次試験があります。1次試験は筆記試験となっておりまして、嗅覚のメカニズムや悪臭防止法の理解、嗅覚測定に必要な統計学や、実際に3点比較式臭袋法の計算などが出題されます。1次試験は合格率で20%前後です。※詳しくは公益社団法人においかおり環境協会のHPより臭気判定士のページをご参照下さい。毎年の受験者数と合格率が明記されております※
  • 2次試験は嗅覚試験となります。これは、5種類の基準臭と呼ばれるニオイを、5-2法で嗅ぎ分けられるかどうかをチェックする試験であり、合格率は90%をこえてくるでしょう。実は臭気判定士は5年に1度の免状更新(60歳をこえると3年に1度)が必要であり、その免状更新の必須条件が、嗅覚検査となります。これは2次試験と全く同じ内容となります。
  • また、嗅覚試験を実施するための、いわゆる「人の嗅覚」となる被験者(パネルと呼ばれます)になるためにも、この2次試験と同じ、嗅覚試験をパスする必要があります。
  • 誤解されやすいのですが、決して、嗅覚が鋭いであったり、鼻が効く、といった必要はありません。あくまで、正常な嗅覚を有しているかどうか、を確認するための試験です。
  • 日常生活において、あるニオイだけを感じない「部分嗅盲」というのは正直、なかなかわからないものであり、その確認のためにも有益なテストかなと感じます。
  • これもタイの臭気判定士になるためにも必要だと聞いております。しかし、いわゆる国民性や生活習慣、食生活などで嗅覚感度は変わってきます。年間100日、タイで臭気の仕事をさせていただくと、臭気の感じ方が日本人とタイ人で違うというのも、よく理解できるのです。
  • なので弊社では、タイと日本の臭気判定士で、タイの臭気対策を進めるようにしております。タイの工場の脱臭装置ニオイセンサーなど、臭気対策でしたらお問い合わせ下さい。
 
臭気判定士免状
アジアでの臭気対策
工場の臭気対策
    

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