臭気調査」カテゴリーアーカイブ

マンション・住居・商業施設・工場など、幅広い分野のニオイの調査・測定・対策を実施しています。

建物内で発生する下水臭気の侵入経路調査


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担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2021年11月17日
対応先等
集合住宅
概要
建物内で発生する下水臭気の侵入経路調査
状況等
  • ある集合住宅にて、不定期に異臭が発生して、困っておられました。
  • リノベーション住宅であり、設備や外装、内装などを新しくリニューアルしたあとから、謎の異臭が発生しはじめたとのことです。
  • 集合住宅とはいえ、いくつかの居住ROOMと一部、テナントも入っているタイプであり、悪臭が発生する箇所はある程度、決まっているとのことでしたが、範囲が絞り切れず、悪臭の発生原因などがわからないままでした。
  • 当然、リニューアル工事を担当した工務店や設備業者、水道や衛生などの業者も調査されたようですが、そもそも、そのニオイがあったりなかったりで、なかなか調査も難航してしまいました。
  • そこで、HPから弊社共生エアテクノを検索いただき、お問い合わせを頂戴したのです。
対応内容
  • 弊社の、臭気調査に熟練している臭気判定士が対応に入りました。
  • お電話やメールでのやりとりをさせていただく中で、悪臭や異臭の種類が、どうやら下水のような硫黄化合物系臭気と判明しました。
  • それから、臭気調査や異臭発生源調査、汚水系臭気の侵入経路調査のご説明をさせていただき、正式にご依頼を頂戴しました。
  • 当日は、経験豊富な臭気判定士2名にて、臭気アセスメント道具類を積みこみ、現地に入りました。
  • まずは目視と嗅覚、そして図面をもとに現地を入念にチェックしていきます。
  • 一部、ニオイとして気になる箇所はあったので、そこからニオイセンサーも併用して臭気をマッピング。
  • 気流をスモークテスターでチェックしていき、あやしげなポイントを幾つか絞り込みました。
  • それ以上は壁等で近づけない為、トレースガスを用いた漏洩箇所の調査を行ったところ、倉庫の裏にある排水配管付近から、臭気の漏洩を確認できました。
装置などの名称/分類
  • 下水のような臭気の発生源調査
  • 汚水系臭気の漏洩箇所の特定。
  • 硫黄化合物系臭気の判定
装置等の紹介
対応後の状況等
  • リニューアル工事に伴い、旧配管があったのですが、そこの閉塞がうまくいっておらず、そこからポンプアップ等のタイミング、あるいは雨の日などで下水本流の圧力が高くなるときに、下水臭や汚水臭がおされて、出てきていることが判明しました。閉塞後は収まりました。
その他補足感想など
  • 設備関係、特に排水経路の変更ですとか、ダクト関係をリニューアルしたときなどは、昔つかっていた配管を、リニューアル後は使わなくなるケースもあり、当然、旧配管は全部撤去できませんので、蓋をしたりして閉塞することになります。
  • 閉塞作業がうまくいっていない場合や、経年劣化等で閉塞部分が一部、不良となってきますと、そこは配管から下水本流や汚水槽などへつながっていますので、その臭気がモロにあがってきてしまいます。
  • 「いや、もうこれは使ってない配管だから・・」というようなお声も、設備業者様からしばしば聞くのですが、もともとは下水管や浄化槽などに繋がっていたものですので、根本から切断してない限りは、その配管の中には当然、下水臭が蔓延しているわけです。
  • 旧配管がある程度、長かったり、細かったり、あるいは屈折が多い等、もしくは閉塞部分やダクトの接合部等に大きな問題がない場合などは、普通に生活している分には、そこから大きな悪臭は漏れてきません。
  • ところが、例えば地下に汚水槽や雑排水槽があり、それらが一定量たまったときに下水本管へ放流されるポンプアップがされるタイミングであったり、近隣で大きな商業施設等があり、そこからの下水放流のタイミング、あるいは雨などで下水本管に大きな圧力がかかるときは、グンと空気がおされていき、末端の弱いところ(トラップが切れていたり、アナが開いているところ)から出てきてしまうのです。
  • 原因不明の悪臭や、異臭の発生源調査、下水臭や汚水臭の漏洩箇所の調査等でしたら、日本全国お伺いします。弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
     
トレースガスによる臭気調査
トレースガスによる臭気調査
臭気判定士による臭気調査
トレースガス
           

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多地点の同時に臭気測定(臭気発生の複数個所を臭気変動チェック)


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担当(著者)
臭気対策コンサルタント 平山レオ
提出日付
2021年9月17日
対応先等
ビルなどで発生している悪臭の調査
概要
臭気発生の複数個所を臭気変動チェック(複数ポイントを一気に臭気モニタリング)
状況等
対応内容
  • まずは現場の状況をしっかりヒアリングしまして、ニオイの質や強さ、発生しているタイミングや発生個所と思われるポイントなどをシミュレーションしていきます。
  • 次に、それらのヒアリングから、必要な場合は現地の確認を実施します。しかしほとんどのケースでは、臭気調査における現場確認は実施しておらず、お電話やメール、資料でのやりとりの中で実施方法を勘案して参ります。
  • そして、それらの中から要領書や法案書を(弊社内で)作成し、それに応じて必要な人員、弊社では多くのケースでは臭気判定士を実施メンバーに入れますが、経験豊富な臭気判定士等のメンバー選定、および定点監視の為に設置するdeomoniや中継器の台数、それらに供給する電源の確保、さらには臭気調査を実施する日程の決定等を行って参ります。
  • 段取りが出来上がり、ご発注をいただけましたのち、スケジュールにそって現場へ訪問。いよいよデオモニを各所へ設置し、多地点の同時タイミングによる、臭気の変動モニタリングがスタートします。
  • 1日で終わるケースもあれば、1週間等の連続臭気測定を実施するケースもあり、必要に応じてのデータ採取後、それらを持ち帰って報告書に纏めます。
装置などの名称/分類
  • ビルなどで発生している悪臭の調査
  • 多地点で臭気が発生している際の、複数地点の同時による臭気変動調査
  • ニオイセンサーを複数台、複数地点に設置し、PCやタブレットでチェックする臭気測定
装置等の紹介
施工後状況
  • ニオイセンサーデオモニは数値の変動を確認できますが、臭気の質までは判別できない為、そこは弊社臭気判定士が官能評価も実施していきます。複数のポイントを同時にチェックできるこの臭気アセスメントについては、現在、多数のお引き合いを頂戴しております。
その他補足感想など
  • もともと、弊社ニオイセンサー「deomoni」は、日本の工場およびタイの工場にて、敷地境界線や排気口付近での、「工場の排気臭の見える化」や、連続臭気のモニタリングによる悪臭苦情対策、さらには、風向風速計を合わせて使用することによる、工場の排気臭気の飛散状況のチェックに数多く、納入されており、現時点でも複数案件が受注されているなど、最新鋭のニオイセンサーとして多くのお問い合わせを頂戴しております。
  • それが最近では、例えば「品質管理」で使ってみたいというご要望やご相談も多くなっておりますし、あるいは今回のブログでご説明させていただいたように、臭気調査や臭気アセスメントの一つの方法として、デオモニの特徴を生かした臭気調査方法も多数、ご依頼を頂戴しておる次第です。
  • deomoniは、無線でデータを飛ばします。しかも複数台のデータを1つのPCあるいはタブレット、場合によってはスマートフォン(アンドロイドのみ)で常時、チェックできます。もちろん見ていなくても、あとですべてのデータを確認できますので、例えば複数日数分をまとめてチェックする事ができます。複数地点に設置したdeomoniの、どのニオイセンサーが反応しているのか、あるいは反応していないのか、で、臭気の発生状況や発生個所が絞り込んでいけるのです。
  • 電源については、100Vを供給できればベストです。延長コード等で配線できれば問題ありません。短い期間であれば、モバイルバッテリーを用いた電源供給等も、弊社では実績がございますので、屋外とか地下とか、100V電源の供給が難しい場合でも、まずはご相談いただけましたら幸いです。
  • また、deomoniを設置して終了というわけではなく、ほとんどのケースでは、臭気調査の経験豊富な臭気判定士が現場へ参りまして、機械(ニオイセンサー)だけに頼ることなく、嗅覚による官能評価や、目視による経験値からのニオイチェックも実施していきます。
  • 建物での異臭発生や異臭発生源調査臭気調査や悪臭測定等でしたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
複数台のニオイセンサー「deomoni」
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オフィスビルで発生している原因不明の異臭の発生源調査


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種別
担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2021年9月8日
対応先等
某オフィスビル
状況等
  • 某ビルにて、全く原因不明の悪臭発生が続いていました。
  • 原因不明のニオイではありますが、悪臭の種類としては下水や汚水のようなニオイとの事でした。また、そのニオイが発生してくるタイミングは不定期でしたが、発生する場所はある程度、決まったところということでした。
  • 当初、下水のような異臭だったので、水道工事業者さんや、衛生設備業者さんにチェックして貰ったとの事でしたが、全く原因がわからないまま、諦めモードとなっておられました。
  • しかし、執務フロアであり、そのエリア周辺のデスクをもつ職員さんは、いつその悪臭が発生してくるか不安で、仕事にも集中できないような状況でした。
  • そこで、いよいよインターネットで検索されたところ、弊社共生エアテクノを見つけていただき、幾度かのお電話でのお打合せにて、正式に臭気発生源調査をご依頼いただきました。
対応内容
  • まずは、弊社から、異臭調査の経験豊富な臭気判定士が2名、臭気対策コンサルタントが1名、臭気調査道具を携えて、現場へお伺いしました。
  • 現場では、細かく臭気発生状況をご説明いただいたのち、早速、現場調査に入りました。
  • 業務時間中での悪臭調査となった為、多少、いろいろな制限があり、初日はある程度、あたりをつけて、次回以降へ持越しとなりました。
  • 次のご訪問時には、いくつも立てた仮説の中から、建築設備図面と現場での目視による実際の状況、そして嗅覚によるニオイチェックをしつつ、発生源を追い込んでいきました。
  • 当初、壁面設置のエアコンからの異臭発生を最も疑っていたのですが、その仮説をトレースガスによって検証したところ、シロだと判明しました。
  • その為、次の仮説である、空調機関係を当たりましたが、そちらも問題なしと判明。これでだいぶ、仮説を潰していく事ができました。
  • さらにまた次の調査時には、仮説を検証。するといよいよ、トレースガスの反応も確認できました。最後は、上階の床面をはいつくばって全部チェックしていったところ、謎の未使用の配管が切りっぱなしのまま残されておりまして、そこから臭気が漏洩していると断定できました。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
施工後状況
  • かなり苦戦しましたが、焦らずじっくりと、経験値の中からたくさんの仮説を立てて、それらをトレースガスやニオイセンサー、図面と現場の相違、嗅覚の感覚から潰していくことで、真実にたどり着くことが出来ました。改善後、悪臭発生はおさまったと聞いております。
その他補足感想など
  • オフィスビルでの悪臭発生や、不定期な異臭侵入などでは、臭気調査を実施させていただくことが簡単ではないケースも多々あります。
  • 本来であれば、その対象のテナント様がお休みのタイミングで異臭調査を実施させていただければいいのですが、意外とそのフロアとかその場所だけで、臭気発生源調査の場合は完結しないケースが圧倒的に多くあります。また、夜間などでは安全面の問題等もあり、土日祝や夜間のニオイアセスメントはお客様のご判断にて実施しております。
  • もちろん、執務中や稼働時間内に、極力、お客様の業務を妨げないように配慮しつつ、臭気調査に入らせていただくこともあります。その場合は、あらかじめニオイ調査の専門家が入るので、いろいろと作業があることを必ずお伝えいただいております。
  • さらに本件もそうですが、異臭の質が、汚水とか下水、雑排水のような、いわゆる硫黄化合物系臭気の場合は、水回りから配管関係を必ず調査しますので、トイレや空調機械室、屋上や地下、さらには汚水槽や雑排水槽まで、全くニオイの発生個所ではないのに、入らせていただく可能性が高くございます。
  • 本件でも、天井裏の確認時は、脚立をたてさせていただき、天井の点検口をあけての作業となりましたし、床下を確認する際には、タイルカーペットを一つずつはがしていき、さらにはOAフロアも一部、外させていただきました。
  • トレースガスという、疑似臭気を発生させてニオイの漏洩箇所を追跡する作業では、トイレやキッチンといった水回りを使わせていただくことになりますので、時間帯などもお客様との調整が必要となります。
  • それでも、悪臭が漂うオフィスビルを少しでもはやく改善したいという思いは、お客様も弊社も同じですから、弊社では極力、日程を調整して臭気調査を実施させていただいております。
  • オフィスビルや建物、マンションや家庭、飲食店やホテル等、臭気対策に関することでしたら、弊社共生エアテクノまでご相談下さい。
臭気の漏洩元
トレースガスによる臭気調査
  

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