工事種別
インジェクションスクラバー脱臭装置のデモテスト
担当(著者)
臭気判定士 2級管工事施工管理技士 原田隆寛
提出日付
2017年12月29日
施工先
食品製造工場における排気臭対策
施工概要
油脂製造工程からの排気臭の脱臭デモテスト
施工前状況
- 油脂を製造する工場において、その排気臭が大変強く、近隣住民様から臭気苦情が発生していた。
- 役所へも臭気苦情は寄せられ、悪臭防止法の観点からも、対策が必要と言われていた。
- しかし、脱臭対策をしようにも、全く臭気に対する知識もなく、いろいろとインターネット等でリサーチした結果、弊社共生エアテクノを見つけていただき、お問い合わせいただいた。
- お問い合わせを頂戴し、営業担当の臭気判定士がお打ち合わせにお伺いさせていただいた。
- 臭気苦情の解決への最短ルートの第一歩は、現状把握である事、そして消臭・脱臭成功の条件をお話させていただき、臭気コンサルテーションと脱臭デモテストを実施する事となった。
- 脱臭テストは、消臭剤の選定やスプレー方式、スクラバー方式等をトータルで勘案する事とした。
施策内容
- 臭気コンサルテーションと脱臭デモテストには、臭気判定士3名と技術担当1名の合計4名にて現場へ乗り込み、合計2日間かけてコンサルテーションとテストを実施した。
- 2名の臭気判定士は嗅覚測定(三点比較式臭袋法)と工場の周辺のどこまで臭気が飛散しているかの周辺調査専任とした。現場に入ってしまうと、作業着等に臭気が付着し、正確な臭気測定が出来なくなる可能性が高いからである。
- 残る1名の臭気判定士と、技術担当1名は、現場にていろいろな脱臭テストを、いろいろな条件にてどんどんテストを実施していった。
- 消臭剤は、マイクロゲル消臭剤の数タイプと、酸化機能水の2タイプをテスト。脱臭装置としては、雰囲気噴霧とスプレーシステム、そしてインジェクションスクラバーでのテストを実施した。
- また、臭気測定結果や周辺調査の結果から、臭気の拡散シミュレーションを行い、最も費用対効果の高い方法を実機のご提案として報告書に纏め、ご提出させていただいた。
装置などの名称/分類
- 工場の排気臭の臭気測定
- 油脂製造工場の排気臭対策
- 臭気対策コンサルテーション
装置の紹介(概要)
- 工場内の雰囲気内にて消臭剤を噴霧する「雰囲気噴霧」の消臭テスト
- 排気臭を接触ボックス内で消臭剤を噴霧して消臭する「スプレーシステム」のテスト
- インジェクションスクラバー脱臭装置による消臭テスト
施工後の状況
- 最も効果の高かった脱臭パターンは、「インジェクションスクラバー&酸化機能水TypeO」であり、原臭臭気濃度50,000(臭気指数47)が、インジェクションスクラバーデモ機通過後の臭気濃度790(臭気指数29)であった。
- 周辺調査では約3km先でも対象臭気を感じる事が出来た。
- それらをふまえて、総合的な臭気対策のご提案をさせていただいた。
その他補足感想など
- 今回の現場では原臭臭気濃度が平均で50,000程度、マックスでは160,000であった。
- さらに、工場の製造はほぼ、24時間365日の稼働という事で、常時、アベレージでも強い臭気が発生し続けている状態でした。
- 脱臭テストの為に現場へ入ってしまうと、すぐに体中に対象臭気が付着してしまうだけではなく、現場の事務所建物内でも、臭気が感じられる状態であり、臭気測定班はいろいろな工夫を必要とした。
- インジェクションスクラバーで高効率な脱臭効果が出せる事はテストで実証できたが、単純にそれだけの実機提案では、あまりにも工場様への負担が大きいと思われた。
- よって、臭気の飛散状況や、臭気拡散のシミュレーション結果、各種デモテストの結果等をトータルで勘案し、排気に希釈空気を混合させたり、排気方法に工夫を加える等、あらゆる角度から脱臭屋のノウハウを加えた排気臭対策のご提案とさせていただいた。
- 工場様における排気臭対策であれば、弊社の新型脱臭装置である「インジェクションスクラバー」をはじめとして、様々なご提案やお手伝いをさせていただけるので、弊社までお問い合わせ下さい。
脱臭・消臭等「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
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