工事種別
病理検査室の作業環境改善対策
担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2017年6月1日
施工概要
病院の病理検査室におけるキシレン対策
施工前状況
施策内容
- 医療現場対策チームのリーダーが何度も現場へ行き、採寸や打ち合わせを繰り返した。
- キシレン臭気対策ももちろん実施可能なので、技術陣との詳細な打ち合わせも徹底した。
- 病理検査室内には制限が多く、FA対策機器もキシレン対策機器も、既存ものから本現場専用に多くの改良を加え、オーダーメイドにて製作対応する事となった。
- FA対策機器としては、λ型プッシュプルを搭載した特製シンクと、卓上型吸引テーブルを基本として、テーブル内にスライド式廃液タンクを収納した。
- キシレン対策機器としては、卓上型吸引テーブルを基本として、エアーバランスを現場にて調整する事で、大幅に吸引能力を向上させた。
- さらに、病理検査室全体の空気環境改善も含めて、酸素クラスター除菌脱臭装置を導入し、ホルムアルデヒド臭気と濃度、キシレン臭気と濃度の低減に寄与させた。
装置などの名称・分類
- 病理検査室のホルマリン濃度対策(FA濃度0.1ppm以下)
- 病理検査室の染色作業に伴い発生する、キシレン臭気対策
- 病理検査室の作業空間における空気環境の改善対策
装置の紹介(概要)
- 卓上型吸引テーブル
- λ型プッシュプルユニット付流し台
- 酸素クラスター除菌脱臭装置
施工後状況
- 意外と大がかりな設計と施工になったが、経験豊富なFA対策チームにて対応した為、大きなトラブルもなく予定通りに設置完了となった。
- ホルムアルデヒドの濃度測定は、全てのA点及びB点で0.1ppm未満となり、規制値をクリアした。
- キシレン濃度の測定では、痕跡あり程度の濃度(キシレン2ppm以下)であったが、先生や技師さんからは「大幅にキシレン臭が低減したね」と合格点を頂戴出来た。
その他補足感想など
- ホルムアルデヒドを使用する病院様の部署としては、病理検査室及び解剖室、解剖実習室などがあり、弊社では専用の対策チームにて、数多くのFA濃度対策を実施してきた。
- 弊社としては、病院様のご要望や作業性を優先するべく、既存の装置を型式におしはめて販売する事はなく、1病院様、1病理検査室様ごとに、極力、ご要望にお応えできるように、時には現場合わせのカスタムメイドにて、対応してきている。この姿勢はこれからも変わらない。
- おかげさまで、FA濃度0.1ppm以下の対策は、多くの病院病理検査室様で完了あるいは意識として高くなっており、もしまだ、規制値をクリアできていない・・ですとか、対策を検討したい・・という病理検査室様や解剖実習室様があれば、弊社が必ずやお役に立てると考えている。
- そして同時に、作業環境の改善対策として、「キシレン臭」の低減対策もご相談いただくケースが多くなってきた。
- この現場のように、FA対策と同時にキシレン対策もやってしまえれば、より対応しやすくはなるが、レアケースかもしれない。
- よって弊社では、キシレン臭対策のみのご相談や対応ももちろん実施しており、キシレン臭対策専用の脱臭装置(吸引装置)も開発が完了し、新商品のラインナップとなっている。
- 酸素クラスター除菌脱臭装置だけでも、作業環境改善対策としては有効な方法であり、弊社ではデモ機も有している。
- ホルムアルデヒド対策はもちろん、キシレン臭対策でも、作業環境改善対策も、弊社のFAチームまでお問い合わせいただければ幸いである。
今回は、病院の病理検査室におけるキシレン対策についてお伝えしました。
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