火災後の焼き焦げ臭脱臭作業とスス除去作業

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工事種別

某施設の火災後の焼き焦げ臭脱臭作業とスス除去作業

担当(著者)
臭気判定士 悪臭スナイパー 中丸晴樹
提出日付
2017年2月15日
施工先
某施設の地下室
施工概要
某施設の地下室にて、電気配線の加熱からか、火災が発生した。従業員やお客様等、被害者は幸い誰もいなかったが、ススと焼き焦げ臭が残った。
施工前状況
・真っ黒のススで、壁と天井は覆われていた。
・同時に、強い焼き焦げ臭が空間一杯に満ちていた。
・従業員の通路に面している部屋であり、昼間は閉塞密閉してニオイが漏れないようにしていた。
・夜は換気ファンを動かし換気していたが、全く臭気は改善されない状況であった。
施策内容
1.臭気判定士による現状の確認(臭気・スス)を行った。
2.夜間のみの作業時間を考慮し、スス除去3日、脱臭作業3日の工程をご提案した。
3.別の臭気問題があった際には、臭気調査にて臭気問題を解決していたこともあり、弊社への信用が高く、正式にご依頼いただいた。
4.初日は養生を徹底した後、サンダーやブラシで真っ黒ススまみれになってスス除去を行った。
5.ほぼ予定通り、スス除去を完了した。
6.スス除去のあとは、オゾンガスと特殊な消臭剤を用いた弊社独自の「ハイブリッド脱臭工法」にて、3日間かけて火災臭の脱臭作業を実施した。
装置などの名称・分類
  • 臭気判定士の嗅覚によるビフォアー及びアフターの官能評価
  • 臭気測定機によるビフォアー及びアフターの臭気強度検査
  • オゾンガスと特殊消臭剤を用いたハイブリッド脱臭工法
装置の紹介(概要)
施工後状況
  • 臭気の発生源の一つであるススを徹底的に除去した為、臭気は低減したと同時に見た目も改善された。
  • 臭気判定士の嗅覚による官能評価及び臭気測定機の数値とも、脱臭後の目標値を問題なくクリアしており、従業員や管理設備者が立ち入っても、全く焼き焦げ臭を感じる事はなくなった。
  • クライアント様もご満足いただき、無事、検収となった。
その他補足感想など
  • この現場では、脱臭作業を行う部屋内で実施する事という場所の制限と、従業員の出入りが少ない夜間の時間帯で作業する事という時間の制限があった。
  • 排気する先が外部である為、無制限に削ったススを含む臭気を排気する事も出来ず、そこに対しても工夫を必要とした。
  • よって、循環式の脱臭及び集塵装置を室内に設置し、稼働させながら作業を実施した。これは脱臭専門業者である弊社ならではのアイデアの一つである。
  • ススの除去作業は、思っているよりもいろいろな装備を必要とし、肉体的にもしんどい作業である。
  • しかしそこをいい加減にしてしまうと、臭気の発生源が残存する為、いくら脱臭作業を頑張っても焼き焦げ臭を感じられてしまう。
  • 弊社では、スス除去は専門ではない為、ハイブリッド脱臭工法を駆使した脱臭作業のみをお引き受けするケースも多いが、スス除去もご依頼いただく場合には今回のように徹底して除去作業も行う。
  • 汗とススにまみれた脱臭作業となったが、お客様には大変ご満足いただけた事で、弊社のミッションである深呼吸空間の創造を無事、遂行する事が出来てほっとしている。
真っ黒のススで、壁と天井は覆われていた
真っ黒のススで、壁と天井は覆われていた
臭気測定機によるビフォアー及びアフターの臭気強度検査
臭気測定機によるビフォアー及びアフターの臭気強度検査
臭気判定士の嗅覚による官能評価
臭気判定士の嗅覚による官能評価
ススの除去作業は装備を必要とし肉体的にもしんどい
ススの除去作業は装備を必要とし肉体的にもしんどい
室内全体にわたるスス除去作業
室内全体にわたるスス除去作業
サンダーやブラシでスス除去
サンダーやブラシでスス除去

今回は、スス除去作業をともなった火事・火災後脱臭工事についてお伝えしました。

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