某食品製造工場の食品臭気の脱臭対策

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工事種別

食品工場の排気臭対策

担当(著者)
臭気判定士 山田大介
提出日付
2017年12月14日
施工先
某食品製造工場の食品臭気の脱臭対策
施工概要
厨房排気用脱臭装置「ゼオガイア」(当時、マグセライド)
施工前状況
  • 某所にある食品工場にて、乾燥炉からの排気臭が近隣住民様から臭気苦情となっていた。
  • エリア的に臭気規制が、特定悪臭22物質での規制であった為、悪臭防止法の規制値としては、基準値以下を遵守していた。
  • しかし、臭気苦情が発生してしまっている以上、何かしらの対策を施す必要があり、食品工場の排気臭対策で検索いただき、弊社にお問い合わせいただいた。
  • 弊社としては、まずは排気している臭気の現状把握を、複合臭気である「臭気濃度」(臭気指数)で実施した上で、脱臭装置を含めた(脱臭装置の設置だけが方法論ではない)臭気苦情の解決を一緒に実施していきましょうとご提案させていただいた。
  • 臭気測定を実施するなら、同時に脱臭デモテストも実施したいとご依頼いただき、それらを実施した上で、脱臭装置の実機を導入させていただいた。
施策内容
  • 現状の臭気を把握するための、簡易臭気コンサルテーションにて、排気している原臭臭気が、臭気濃度50,000(臭気指数47)であった。また、臭気判定士の嗅覚による官能評価では、柑橘系臭気が支配的と判断した。
  • ゼオガイア(マグセライド)の脱臭デモ機を用いてテストしたところ、脱臭後には、臭気濃度5,000(臭気指数37)まで低減、脱臭効率90%という脱臭効果を確認出来た。
  • また、それらの結果とともに、臭気の拡散シミュレーションを実施し、脱臭装置の実機設計を勘案していった。
  • 厨房排気用脱臭装置「ゼオガイア」(当時マグセライド)を、テストで効果のよかった4段設置としたが、安全を見て6段(追加で2段)まで設置出来るケーシング設計とした。
  • 脱臭装置設置後、臭気測定を実施し、検収となった。
装置などの名称・分類
装置の紹介(概要)
施工後の状況
  • 脱臭装置設置後の臭気測定結果では・・
    原臭臭気濃度160,000(臭気指数52)→脱臭装置出口臭気濃度5,000(臭気指数37) 脱臭効率96%
    という脱臭性能を発揮した。
    原臭がテスト時よりも大幅に高くなったが、余裕を見ていた追加2段を導入しなくても、臭気苦情が収束するに至った。
    但し、原臭が高くなり、脱臭効率もしっかり出ている分、脱臭フィルターの寿命が早くなってしまう事をお伝えし、今後の維持・管理方法についてもご相談させていただく必要がある。
その他補足感想など
  • 本来、食品工場の排気臭対策であれば、弊社ではダクト内スプレーシステムや、スクラバーを用いた湿式脱臭方式を第一案として勘案する。
  • しかし、本現場では、排水処理についての処理能力に限界があり、お客様から乾式での脱臭方法をご相談いただいた。
  • よって次善の策として、脱臭フィルター方式をご提案させていただく事となった。
  • それが、脱臭フィルター方式としてゼオガイア(当時マグセライド)である。
  • 一般的なフライヤー臭気や、飲食店の厨房排気臭であれば多くの実績を有するが、食品工場での実績は多くなく、対象臭気も油系ではなかった事に加えて、臭気濃度(臭気指数)の測定実績もなかった為、慎重にイロハのイから、臭気対策を進めさせていただくようにした。
  • 途中経過としては、原臭臭気濃度の変動等、いろいろな要素があったものの、脱臭装置の設置後が、臭気苦情が収まった。
  • 一刻も早く脱臭対策をして欲しいというご要望をいただいている中で、あえて臭気測定やデモテストからトライさせていただいた。お客様としても「なぜ、こんなに遠回りをするのか」という不安もあったかと思うが、一緒に脱臭対策を行っていく中で、ご納得いただけたものと思う。
  • 食品工場の臭気対策、排気臭対策であれば、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。脱臭装置のお問い合わせではなくても、臭気の測定拡散状況臭気の監視システム等でももちろん大丈夫です。
ゼオガイア設置
ゼオガイアケーシング

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