臭気対策コンサルテーションによる、臭気拡散状況の現状把握
- ベトナムの南地域(ホーチミン側)の某所にて、新しい工業団地や住居の開発が進められていた。
- そのエリアには、古くから操業している、ベトナムローカル企業による海産物加工工場が多く稼働している。
- それらの魚粉製造工場や海産物加工工場からは、開発エリアまでその排気臭が飛散しているとの事であった。
- そこでまずは、どれくらいの臭気が、どのくらいの範囲で拡散しているのか、等の現状把握の為の臭気コンサルテーションを実施すべく、臭気対策専門業者として弊社共生エアテクノにご相談いただいた。
- ベトナムでの臭気対策の経験はないものの、近隣国であるタイでの臭気調査や臭気測定、脱臭装置の設置等の実績が豊富である事も評価され、臭気コンサルテーションの実施が決定した。
- 人員としては、関係各所や協力業者と打ち合わせの上、弊社からは臭気判定士2名と臭気コンサルタント2名の合計4名でのベトナム出張となった。
- 日程としては、初日を移動日として、2日目~3日目を終日、臭気採取と臭気測定に割り当て、4日目(最終日)は午前中に臭気測定を実施するというスケジュールとなった。
- 機材としては、日本の悪臭防止法に基づく三点比較式臭袋法の測定道具一式をはじめ、臭気採取袋や臭気採取道具等を全て一式、日本から持参した。
- 範囲としては、まともに測定すると広大になってしまう為、関係各位とも相談の上、あらかじめ工場の地域を特定し、その中から数社の工場をピックアップしていただいた。
- 各工場での排気口や敷地境界線、及び周辺での臭気採取と、臭気測定を実施し、報告書に纏めてご提出する事で、ベトナムの臭気コンサルテーションを終了した。
- ベトナムにおける臭気対策コンサルテーション
- 魚粉工場の排気臭の臭気測定
- 日本の国家資格である臭気判定士による臭気調査
- 三点比較式臭袋法(日本の悪臭防止法)による臭気指数(臭気濃度)の測定
- 専用の臭気採取道具による、排気口や敷地境界、周辺での臭気採取
- 臭気拡散シミュレーションを用いた拡散シミュレーション
- 臭気の質としては、魚粉製造や加工における、焦げ臭やアンモニア臭がメインであった。
- 排水処理設備が正常な状態ではなく、硫化水素を含んだ腐敗系臭気も強く感じた。
- 工場の排気口では、最も高い数値で、臭気指数52(臭気濃度160,000)であった。
- OER(臭気排出強度)では、10,000,000超えにもなり、臭気苦情の発生は必然であった。
- 周辺調査でも約1km離れた場所でも対象臭気を確認出来た。
- 敷地境界や周辺での薄い臭気については、大きな採取道具を必要とする為、日本から持っていく臭気採取道具だけでも、4名のメンバーのスーツケースに満載となった。
- ベトナムでは、日本でいう大気汚染防止法のような法規制はあり、その中で、8種類のニオイ物質については、物質濃度規制がある。
- しかし、悪臭防止法に該当する法律はない為、今回の臭気コンサルテーションの結果から、まずは法整備の部分からはじめてみてはどうかというご提案で結ばせていただいた。
- タイで臭気コンサルテーションを実施する際には、今はタイの臭気判定士と日本の臭気判定士によるコラボとしており、嗅覚を用いた三点比較式臭袋法も、日本とタイのパネルを混合して行っている。
- このベトナムでも、現地の協力業者に依頼して、臭気判定士2名によるオペレーターのもと、日本人とベトナム人による混合パネルとした。
- 本件については、ベトナムにおける臭気コンサルテーション事例として、「ベトナム南部環境ビジネスセミナー」の題目となり、実際に現地へ赴いた臭気判定士でもある弊社代表の松林が、結果報告の講師役として登壇させていただいた。
- 日本の工場はもちろん、タイを中心とする東南アジアでも、排気臭の拡散状況や、どの排気口からどれくらいの臭気が出ているか等の臭気対策コンサルテーションであれば、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
脱臭・消臭等「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
下記のバナーをクリックお願いいたします!
人気ブログランキングへ
消臭脱臭専門会社<業務用産業用>株式会社共生エアテクノの公式サイトは こちら→ http://www.201110.gr.jp/です!
㈱共生エアテクノの代表であります、通称「におい刑事(デカ)」のブログは こちら→http://ameblo.jp/nioideka/