担当(著者)
臭気判定士・作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2016年2月22日
施工先
施工概要
都内某飲食店より、不定期に強烈な悪臭が発生して困っている。
お客様が思わず帰ってしまわれるほどの不快な異臭であり、その発生源を特定して欲しいとの、におい110番を頂戴した。
お客様が思わず帰ってしまわれるほどの不快な異臭であり、その発生源を特定して欲しいとの、におい110番を頂戴した。
施工前状況
深夜に営業終了後、後片付け段階から臭気調査に入らせていただいた。
しかし当初、気になる異臭は特になかった。
しかし当初、気になる異臭は特になかった。
施策内容
結局、気になる異臭は実際には調査中を通じて一度も発生しなかった。
しかし店員さんへの聞き込みから、異臭の質が「汚水・下水系臭気」であると推測。
弊社の経験値から汚水・下水系臭気の発生源となりそうな箇所を全て仮説をたてて、順番に実証していった。
しかし店員さんへの聞き込みから、異臭の質が「汚水・下水系臭気」であると推測。
弊社の経験値から汚水・下水系臭気の発生源となりそうな箇所を全て仮説をたてて、順番に実証していった。
施策の名称・分類
- 臭気調査
- 異臭判定
- 異臭調査
- 汚水臭の臭気発生源調査
- 下水臭の臭気発生源調査
装置の紹介(概要)
- におい測定機 (においセンサー)
・大気臭の臭気を検知して測定するためのガスセンサー。 - スモークテスター
・気流を視覚化出来るアイテム。 - トレースガス
・発生源特定が困難と言われている臭いを調査するためのガス。
施工後状況
臭気判定士の嗅覚による判定。スモークテスターによる風の流れ。におい測定機による臭気強度マッピング。衛生配管図面。目視。これらにより仮説を出来るだけ多くたてて、可能性を一つずつ潰していった。
すると、最後はトレースガスによる実証が出来た。なんと店舗内ではなく、上の階で汚水・下水系臭気の発生源を確認する事ができたのだ。
そこを報告書に纏め、修繕業者さんに補修して貰った事で、悪臭の発生はピタッとおさまった。 店舗からも、「あれからお客様からの悪臭苦情もなくなり、大変助かった」と感謝いただいた。
すると、最後はトレースガスによる実証が出来た。なんと店舗内ではなく、上の階で汚水・下水系臭気の発生源を確認する事ができたのだ。
そこを報告書に纏め、修繕業者さんに補修して貰った事で、悪臭の発生はピタッとおさまった。 店舗からも、「あれからお客様からの悪臭苦情もなくなり、大変助かった」と感謝いただいた。
その他補足感想など
- 店舗営業終了時から仕込み開始までの深夜の時間帯で臭気調査を行う必要があった。
- 同時に、「同じような飲食店が悪臭問題で困っていたら大変なので」と、テレビロケ班の同行調査をOKいただいていた。
- このように制約条件が多い事から、弊社からは、汚水系臭気の発生源調査の経験豊富なベテラン臭気判定士2名と、補助で臭気対策コンサルタントを1名の計3名体制にて異臭調査に臨んだ。
- 結果的に、夜明け時間のギリギリまでかかったが、無事に下水系臭気の発生源を特定する事が出来た。
- 発生源を突き止めるには、多くの仮説をたて、それらの可能性を一つずつ実証して潰していくという臭気発生源調査を行っていかなくてはならない。
- この臭気調査では、短時間で臭気漏洩原因として考えられる可能性の高い仮説を、いかに多くたてて絞り込めるかという部分がポイントであったが、ベテラン調査員として臭気判定士2名のノウハウや経験値を活かし、ひじょうに時間的にタイトな悪臭問題を解決する事ができた。
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