種別
担当(著者)
臭気判定士 中丸晴樹
提出日付
2023年7月6日
対応先等
臭気測定器について
概要
deomoniを用いた連続臭気モニタリングシステム
状況等
- 某工場様にて、排気する臭気についていろいろと勘案されておりました。
- 特に現状では、近隣住民等からの悪臭苦情とか、臭気に関するクレーム等はないものの、徐々に新しい住宅が建っていくこともあり、自工場内の臭気であったり、排気される臭気、そして敷地境界線などの臭気を把握しておいた方がいいのでは?というお考えでした。
- それをすることは、近隣住民様(既存、新規問わず)への臭気対策への取り組みのアピールとなるため、臭気苦情が発生する前からそのような姿勢でやっていくことで社内決定されたそうです。
- まずは、ハンディタイプのニオイ測定器を検討されたとのことでした。
- 実際、デモ機なども取り寄せてやってみたようですが、幾つか問題点があったようです。
- 具体的には、人の手間が大きかったようで、そのために最低でも1人が、プロット場所にセンサーをもって毎日、あるいは定期的に計測しにいくというのはいかがなものか?ということでした。
- そこで、無人化による自動的なデータ収集を常に行える、常設型のニオイセンサーを検索、リサーチされている中で、弊社共生エアテクノのdeomoniにお問い合わせをいただきました。
対応内容
- 早速、ニオイ測定システムに詳しい、弊社の臭気判定士が対応に当たりました。
- 弊社のdeomoniについては、お客様のご希望する内容については、しっかりと網羅出来ておりました。
- 具体的には、敷地境界線の東西南北4方向に、センサーを常設すること。排気口の臭気もモニタリングできたらいいなということ。そして工場内でも変動をチェックしたいということと、一台は何か気になる場所用に、ハンディで使えるようにもっておきたいというようなことでした。
- さらに、悪臭防止法に定められている臭気指数と、deomoniとの相関関係ももたせたいというご要望があり、インストール時に検量線を作成することで、目安となるような数値の関係を得られることも可能となります。
- そして、24時間365日、常時、臭気センサーがモニタリングし続け、そのデータを集積するPCまでの長い距離を、有線で繋ぐには莫大な費用がかかるため、無線で飛ばせる方式であったらいいなということ。
- その他、一定数値をオーバーしたらブザー等で教えてくれるようなシステムであったり、風向風速計との連動であったりというご希望もあり、弊社ではそれらも含めて、対応させていただくことができました。
装置などの名称/分類
- 工場の排気臭対策
- 臭気の見える化
- ニオイ測定器
装置等の紹介
- ニオイセンサー
- 24時間365日臭気モニタリングシステム
- deomoniによるニオイ監視
対応後の状況等
- 今回は、敷地境界の設置場所によって、100V電源が用意できないケースがありました。弊社では、太陽光ソーラーによる給電をするオプションもご用意しておりますので、導入前のセンサー反応確認や電波確認、そして設置工事まで、しっかりと対応させていただくことができました。
その他補足感想など
- 工場において、環境部門の担当者様などが、定期的にハンディ型のニオイセンサーをもちながら、敷地境界線や臭気苦情先近辺を臭気測定している場合、やはり排気される臭気の変動を把握しきれないという部分があるというお声を多く頂戴します。
- 弊社のdeomoniを用いた、臭気監視システムでは、敷地境界線や臭気苦情先の近辺、あるいは排気口などに定点設置をし、臭気測定したデータを無線でPCに飛ばして収集していきます。また、多くの納入実例ケースでは、風向風速計との連動システムをご希望いただくことが圧倒的に多く、例えば臭気苦情が発生したときの、風向や風速、そして工場の排気臭(何を製造していたときか等)などを総合的に勘案しつつ、現状をしっかりと把握していくことが可能となります。
- 過去のケースでは、臭気苦情を発生させている臭気か、自工場なのか、隣接工場なのか、を確認する目的で、deomoniを複数台、設置いただいたケースもございます。結果的に、自工場の排気臭であることが判明し、弊社がそのまま、排気臭の脱臭対策(デオミストシステムを用いた消臭剤による消臭)をお手伝いさせていただきました。もちろん、deomoniもそのまま継続してご使用いただくことで、しっかりとした消臭システムの運用を実施するとともに、臭気苦情先への信頼もいただけているようです。
- 日本の工場はもちろんですが、タイの工場でもdeomoniシステムは数多くの実績をいただいております。よって、英語版での表示はもちろんのこと、タイにおける電波法などもクリアしておりますし、デオモニに詳しいタイ人スタッフも複数人、常駐しております。タイでも工業団地ごと、あるいは工場の業種ごとに、臭気に対する規制がされておりますので、現状で苦情がなくても、先にニオイセンサーで常時測定をしておくなどの対策を取り入れていく工場様も出てきております。
- 日本の工場、およびタイの工場におきまして、排気臭の定点測定や臭気のモニタリングシステム、ニオイセンサーなどのご検討がございましたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
脱臭・消臭等「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
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