工事種別
工場のCO濃度低減対策
大幅なランニングコストの低減
CO2の発生なし
担当(著者)
臭気対策コンサルタント 吉田博満
提出日付
2019年8月29日
施工先
某工場 -CO濃度低減対策-
施工概要
新開発薬剤“DeOderPro OSR”(デオドプロOSR)と、弊社の高接触スクラバー“インジェクションスクラバー”を使用して、金属製品の製造や加工時等に発生する一酸化炭素(CO)成分濃度の大幅な低減
施工前状況
- 従来より、工場の生産工程において、一酸化炭素(CO)を用いる必要のあるケースは多くある。
- そのため、排気段階において、中濃度~高濃度のCOが排出される事になる。
- CO濃度の排出規制があるケースや、各工場が自主的に排出規制を設けているケースなどがあるようで、そのような工場ではCO濃度の低減やCOの除去について、いろいろな対策を勘案し、実践されている。
- 最も多い方法としては、燃焼脱臭装置を用いた方法であろう。しかし一酸化炭素をしっかり除去分解といった効果が見込める一方で、燃料代を中心とするランニングコストや、CO2の発生等がネックとなる部分もあると思う。
- ある工場様から、弊社にCO削減をご相談いただき、テストさせていただいた。
施策内容
- 新開発薬剤“DeOderPro OSR”(デオドプロOSR)を開発し、テストに臨んだ。
- 弊社として、対策方法を立案させていただく中で、まずは接触効率を高める為の装置の選定を行う必要があった。どれだけ良いCO除去剤を用いても、COと接触させられない限り、高い除去効果を発揮できないからである。
- メインとして、最も接触効率が高く、脱臭効率も良い、インジェクションスクラバー脱臭装置を主軸に据えた。その後、テストトライアルによって、付属装置や改良等を進めていった。
装置などの名称/分類
- インジェクションスクラバー脱臭装置
- 新開発薬剤“DeOderPro OSR”(デオドプロOSR)
装置の紹介(機能等)
- 工場から排出される一酸化炭素の削減システム
- 燃焼式脱臭装置を不要とするシステム
- CO濃度と同時に、臭気濃度も低減できるシステム
施工後の状況
- ここではまだ、詳細の部分を明らかにする事は出来ないが、結果として、85~95%程度のCO濃度低減に成功した。
既に一部、納入実績もあるので、さらなるテストを行いながらN数も増やしていく。
その他補足感想など
- 臭気であれば、少量をフレックスサンプラー等に入れて、簡易的なバブリングテスト等でも消臭剤のマッチングテストや、脱臭低減傾向の把握をする事が出来る。
- しかし、さすがに弊社でも、COの低減については(燃焼脱臭装置以外での)実績がなく、弊社内でも正直、難しいのでは?というのが率直な感じであった。
- そうはいっても、やってみなければわからない部分も多くあり、数件の引き合いもあった為、生きた実際の現場にて、CO除去テストを実施させていただいた。
- 幾度ものトライアル&エラーを繰り返しながら、CO除去効率を高める為の工夫を重ねていき、ようやく安定的なCO除去が出来るところまで技術をもっていけたと確信している。
- もちろんまだまだ、不確定要素もあるので、さらなる確実性を求めて、テストを繰り返していく。そのためにも、日本国内でのデモ機によるテストは無料にて実施させていただきます。(遠方はご相談させていただきます)
- 燃焼脱臭方式以外での、CO濃度の低減対策にご興味のある工場様はぜひ一度、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
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