飲食店における汚水臭(下水・汚水臭気の発生源調査)


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種別
建物内の異臭調査
担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2023年1月18日
対応先等
飲食店における汚水臭
概要
状況等
  • 某飲食店にて、不定期に汚水のような臭気が発生していました。
  • 普段は特に、悪臭も異臭も感じられないので、お客様を座席へお通ししての接客にも、特に問題ないとのことでした。しかし、突如として、強い臭気が発生すると、そのニオイの質が、卵が腐ったようなにおいであり、「こんなところで食事なんかしていられない、不快である」といったような臭気苦情を申し立てられてしまい、席の移動や、最悪の場合、お客様が怒って帰られてしまう状態が続いておりました。
  • そこで働いておられるスタッフさんたちも、この不定期に突然、強い悪臭が発生する現象は理解していながらも、その発生状況がまったくわからないとのことでした。
  • やむを得ず、臭気が発生するエリアの座席にはお客様を案内しない、等の措置も講じられておりましたが、やはり本来であれば、異臭の発生をストップしなくてはなりません。
  • そこで、このような臭気の調査などのプロフェッショナルをインターネットでリサーチされ、弊社共生エアテクノにご相談を頂戴しました。
対応内容
  • まずは、下水や汚水のような臭気の発生源調査に熟練した臭気判定士が電話およびメールベースにてヒアリングやお打合せ等を実施させていただきました。
  • 次に、臭気発生源調査にかかるお見積書を提出しましたところ、すぐにでも臭気アセスメントを実施して欲しいとのことで、日程調整を行いました。
  • そして、飲食店ですので、店舗がお休みの日にて、臭気調査に入らせていただきました。
  • 当日は、店内の空調や給排気などを弊社にて自由に運転等をさせていただけることや、店舗周辺の出入り、あるいは地下や屋上といった共有スペースへの出入りなども許可をいただきました。
  • 同時に、衛生設備関係を中心に、建築当初やリニューアル後の設備図面もご用意いただきました。
  • これらをもとに、各条件をいろいろと試しながら、下水臭の侵入経路調査を行っていきました。
  • 臭気判定士の嗅覚、経験値からの目視、スモークテスターを用いた気流チェック、床下や天井裏、壁裏などの確認、ニオイセンサーによるマッピングなどを実施していったところ、埋設されている排水の配管がどうもあやしいというところまで絞り込めました。
  • 最後はトレースガスにて臭気漏洩を確認することができました。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
  • 臭気判定士の嗅覚と経験値による臭気調査
  • 異臭発生源を突き止めていくための気流チェック
  • 仮説を実証するためのトレースガスを用いた実証テスト
対応後の状況等
  • 報告書にまとめまして、排水配管の確認と漏洩箇所の修繕などをお願いしました。設備業者様が確認したところ、配管に不備があったことが発覚し、しっかりと改修工事を実施したのちは、異臭発生はなくなったとのことです。
その他補足感想など
  • 実際に、飲食店であったり、ホテルや旅館であったり、あるいはオフィスであってもですが、ときおり、何かしらの異臭などがあると、やはりそこにいる人は気になるものです。
  • それが、良い匂いであったり、狙って出している香りのようなものであればいいのかもしれませんが、嗅覚の本能というか役割というか、そういったところを邪魔するようなニオイというのは、人間の許容できる範囲をこえてきてしまうケースも当然、出てきてしまいます。
  • 人間の嗅覚には、たとえば危険予知機能があります。「ガスくさい」というのは、もともとニオイのないガスに、低濃度でも感知できるニオイを付着させているのですが、そのニオイ=ガス漏れというニオイの記憶と機能をうまく活用している危険予知となっているような事例もあります。
  • また。同じく人間の嗅覚がもつ機能の1つとして「味覚補助」もあります。実際に例えば、果汁ゼロのようなシロップや飲み物があったとしても、そこに、ぶどうの香料が入っていると、嗅覚がぶどうの匂いを感じ取り、食べたり飲んだりしたときにぶどう味と感じさせるのです。風邪をひいて鼻づまりのようなケースでは、食べ物や飲み物の味がわかりにくいというような経験をされるのは、つまりはそういうことなんです。
  • それくらい、嗅覚というのは特に味覚と通じているところがあるので、なにかしら飲食をするような空間に、食欲を妨げたり、減衰させるような臭気があれば、その悪臭や異臭は臭気苦情の原因となる可能性が高く、逃げられる空間であれば、そこから逃げ出すのも十分に考えられるケースなのです。
  • 逃げられないケース(自宅や自社ビルなど)であればなおさら、臭気発生源を特定し、改善しなくてはならないでしょう。
  • 異臭や悪臭の発生でお悩みでしたら、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。
 
臭気発生源調査
トレースガスによる調査
臭気発生源
においセンサーによる調査
    

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臭気モニタリングシステム(ニオイセンサーdeomoni)


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担当(著者)
臭気判定士 山田大介 / 臭気判定士・第2種電気工事士 中丸晴樹
提出日付
2023年1月6日
対応先等
工場など(臭気を見える化)
概要
状況等
対応内容
  • 今年(2023年)も、すでに、工場の臭気を見える化としてのdeomoniというニオイセンサーは、50台ほどのご発注を頂戴しております。
  • さらに、本ニオイ測定器は大変多くのオプションも有しておりまして、それがお客様のご要望やお声によって、「もっとこんなことできないかな?」とヒントを頂戴することにより、お客様とともに日々、成長を続けるという、稀有な臭気監視システムとなっております。
  • これらの実績は、日本全国の工場の排気臭をモニタリングするにとどまらず、タイの工場の臭気の見える化や、タイの工場の排気臭をチェックするニオイセンサーとしても、数多くの実績を有しております。
  • このデオモニの特徴としましては、無線システムにて電波(センサー値)を飛ばすことができますので、大変な工事費用となる、有線設備が必要ありません。電源は必要となりますが、それも難しい場合は、ソーラーシステムによるオプションもご用意しております。
  • 排気口の強い臭気をセンサーしていく新しいシステムもご用意できましたし、一定の数値を超えたら警報音を出すシステム、さらにはセンサー値や風向風速と連動するシステムもあります。
  • そして本年の3月17日には、公益社団法人においかおり環境協会の臭気対策セミナーにて、事例発表をさせていただくことになりました!
装置などの名称/分類
対応後の状況等
その他補足感想など
  • 弊社のような脱臭装置臭気対策を生業としている業者や、臭気判定士という国家資格を司るのは環境省の管轄である公益社団法人におい・かおり環境協会となっております。
  • 弊社も長い間、会員として所属させていただいており、当初は個人会員でしたが、現在は法人会員とさせていただいております。
  • におい・かおり環境協会の発行する、「においかおり環境学会誌」には、においと私、というコーナーに、弊社代表のにおい刑事(デカ)が、寄稿させていただいたこともあり、多くの反響を頂戴したこともございます。
  • そういった意味もあり、弊社としても、におい・かおり環境協会の活動に、微力でも貢献していきつつ、臭気判定士という国家資格の社会的地位向上や、社会的役割の向上、認知度向上も頑張ってやっていますし、臭気対策セミナーや、学会などでも勉強させていただいております。
  • 弊社は完全なる現場主義の集団であり、研究的な部分や、細かいエビデンスの検証などは、この学会や協会の研究データなどを参照にしておる次第です。
  • そんな中で、今回、令和4年度の臭気対策セミナーに、プレゼンターとして登壇させていただけることは、大変ありがたいことです。
  • テーマが、事業所から発生する臭気の予測と管理、となっておりますので、まさに弊社がやっている業務にドンピシャの内容となっております。
  • 令和5年3月16日(木)~17日(金)の2日間にわたって開催される臭気対策セミナー。このご時世として参加しやすい、オンライン形式でもあります。
  • 弊社の盟友であるビジネスパートナーのカルモアさんも、シミュレーションカルモスの発表をされるとのことで、そちらも楽しみです。
  • ぜひ、次回開催されます、臭気対策セミナーにつきまして、皆様のご参加をお待ちしております。弊社共生エアテクノの発表も楽しみにしていて下さい。
 
デオモニ オプション
排気監視ユニット
    

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気になる焦げ臭の脱臭作業(集合住宅での火事)


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担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 佐藤元
提出日付
2022年12月27日
対応先等
集合住宅(マンションでの小火)
概要
状況等
  • 某所にてマンションの新築工事が進んでおりました。
  • 冬で空気が乾燥する季節となり、完成間近となっていた建築現場にて、不幸にも小規模な火災(小火程度)が発生してしまいました。
  • 幸い、近隣住戸への延焼等はもちろん、建設中のマンション各住戸への延焼もなく、火元以外はほぼ、大きな火災による被害はない状況でした。
  • しかし、各住戸にはすでに、お施主様がマンションを購入していっている状況であり、新築でマンションを購入するのに、火災による影響などはないのか、というお問い合わせがデベロッパー様に多く寄せられたとのことでした。
  • デベロッパー様では、マンションの設計会社様や、建築業者様、設備業者様などと相談されまして、念のため、全住戸の脱臭作業と、臭気確認を実施しようということになりました。
  • 従来より、脱臭や臭気調査等でお付き合いのある、弊社共生エアテクノにご相談をいただきまして、弊社が対応に当たることになりました。
対応内容
  • ざっくりとお電話とメールにて、現場の状況などを把握させていただきました。
  • その後、弊社臭気判定士が現地を訪問しまして、実際の状況を確認しつつ、どのような脱臭方法が可能かを先方のご担当者様と、現場をまわりながら打ち合わせさせていただきました。
  • 現場はすでに、完成間近という段階であり、スケジュールや工期、作業性といった部分でかなりの制約もある中で、脱臭作業を組み入れていくということになりました。
  • 各住戸をエリアごとに脱臭期間を設けていただき、その間は職人さん等の立入や出入りは原則禁止として、脱臭スケジュールを立案していきました。
  • また、臭気アセスメントのときには、臭気判定士の嗅覚による官能評価と、ニオイセンサーによる臭気強度マッピングを実施するため、直前の建築材料の使用等は控えていただくなど、細かいところまで工程調整を実施しつつ、脱臭作業をスタートさせました。
  • すでに内装も仕上がっているような状況の中で、小型のオゾンガス発生装置を複数台、準備しつつ、しっかりとオゾンガスを行き渡らせて、差し支えない範囲に専用の消臭剤を併用して、限られた時間内でのオゾン燻蒸脱臭作業をしっかりと進めていきました。
  • 最終的には、すべての脱臭作業を工程内にて実施し、仕上げとして臭気の測定を実施の上、報告書にて臭気の問題がないことなどを記載してご提出させていただきました。
装置などの名称/分類
装置等の紹介
対応後の状況等
  • やはり新築の住戸やマンション、あるいは大幅リフォームでの火災や火事などがありますと、わずかでも焦げ臭などがないか、気になるものかと思われます。弊社では脱臭作業と臭気測定をセット、あるいはどちらかのみでも、多くの現場にて対応してきております。
その他補足感想など
  • 建築現場においては、どれだけ気を付けていても、火災の発生というリスクはゼロになることはありません。
  • 弊社では、創業以来20年にわたって、消臭や脱臭、臭気対策のみを生業としてお仕事をさせていただいておりますが、毎年、建築中のマンションであったり、新築間近の建物などにおける、火災や火事のあとの脱臭作業を、数件はご相談いただいております。
  • このようなケースでは、例えば適当にオゾン脱臭装置をもってきて、少しオゾンガスを発生させておけばOK、ということはもちろん認められないケースが多くございます。なぜならば、お施主様がそれでは不安なままとなってしまうからです。
  • あるいは、その場では特に気になる臭気を感じられなくても、例えば少し時間が経ってから、焼き焦げ臭であったり、スス臭のような異臭が、室内に漂ってくる可能性も当然、ニオイ分子の特性上、あり得るものと思われます。
  • よって、脱臭作業としては、そのような火事や火災後の脱臭作業の経験豊富な専門業者による脱臭を実施していくことで、のちのちのトラブルを防止しやすくなると考えております。
  • 当然、弊社も含めたそのような専門業者は、脱臭のスケジュールなども少し期間を頂戴しますし、お引き受けするからにはしっかりとした脱臭工程を頂戴して、対応していきたいので、綿密なスケジュール調整等を要します。
  • また、そのような脱臭作業のビフォアー・アフターにおける臭気測定にも熟練している臭気判定士が臭気判定にあたります。それらをご報告書にまとめてご提出しますので、お施主様にもご安心いただけるケースが多くございます。
  • 脱臭作業や臭気測定等に関するご相談でしたら、弊社共生エアテクノまでどうぞ。
 
オゾン脱臭装置
オゾン脱臭装置
臭気センサーによる臭気測定
火事後の脱臭作業
    

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