ホルムアルデヒド濃度0.1ppm以下規制対策

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担当(著者)
臭気判定士 作業環境測定士 FA対策チームリーダー 佐藤元
提出日付
2018年10月4日
施工先
病院の病理検査室
施工前状況
  • 某病院の病理検査室にて、改修工事が計画されていた。
  • 病院の病理検査室では、ホルマリン溶液を使用している。
  • 液体であるホルマリンが揮発すると、ホルムアルデヒドという気体になる。
  • ホルムアルデヒドは発がん性物質でもあり、一般住宅では0.08ppm以下の指針値がある。
  • 病理検査室のような特定作業場では、作業直近及び利用する空間ともに、HCHO濃度を0.1ppm以下にしなくてはならない。
  • 本病院では改修工事に伴い、FA対策機器のご検討をされていた。
施策内容
  • 弊社では全国展開されている医療機器メーカーや機器製造業者とアライアンスチームを形成し、全国規模で各地の病院の病理検査室や剖検室のホルムアルデヒド対策の対応を可能としている。
  • 本病院でも、改修前から弊社のFA対策チームリーダーを中心に、アライアンスチームで打ち合わせから何度も病院側と協議を行い、必要な機器の選定や、作業性を考慮した精密設計を行った。
  • 特許システムである、λ型プッシュプルを搭載した流し台や、プル型吸引法を用いた病理検査室専用の切出台、さらにはホルマリン溶液を保管する場所からのFA漏洩対策も施す事となった。
  • 局所排気装置は設置義務でもある為、経験豊富な弊社のFAチームリーダーが労働基準監督署への届け出までお手伝いさせていただいた。
  • ご発注をいただき、製造、検査~設置工事、そして試運転までを滞りなく完了した。
  • 試運転のあと、取扱説明会を実施し、検収となった。
装置などの名称/分類
  • 共生エアフローユニット
  • 特許技術搭載(λ型プッシュプル)のプッシュプル式流し台
  • 病理検査室専用に開発された、吸引システム搭載の切り出しテーブル
装置の紹介(概要)
施工後の状況
  • 1年に2回の作業環境測定(義務化)がある為、共生エアフローユニットの定期メンテナンス等を通じて、弊社の作業環境測定士による相談やアドバイス等もアフターフォローとして実施している。
    第二管理区分となってしまった場合でも原因をチェックし、第一管理区分となる提案を行っている。
その他補足感想など
  • ホルマリンという液体から揮発するホルムアルデヒドは、独特な臭気を発している。
  • ホルマリン溶液を使用する特定作業場は、病院では解剖室や解剖実習室、病理検査室や剖検室と、意外と多くの場所で使用されている。
  • しかしホルムアルデヒドはニオイ分子であり、作業直近はプッシュプル型のシステムで対応できても、それはもともとは粉じん対策であり、空間へ拡散してしまうホルムアルデヒド濃度は意外と高いようである。
  • 弊社は消臭や脱臭の専門会社であり、ニオイに特化している為、本規制がスタートする前から、ホルムアルデヒドの対策機器を開発するべく、技術開発と製品開発を実施してきた。
  • いろいろな経緯はあったものの、現在は、「共生エアフローユニット」という総称にて、病理検査室及び剖検室向けの、ホルマリン対策・キシレン対策装置一式をラインナップする事が出来ている。
  • それでも各病院、各現場ごとに、作業性を中心とした細かいリクエストを多く頂戴する為、弊社では極力、それにお応えできるように細心の注意を払って対応しているところである。
  • 共生エアフローユニットの総合カタログも先日、新しいバージョンに刷新されバージョンアップされたばかりである。
  • 病院の病理検査室や剖検室のホルムアルデヒド対策やキシレン対策であれば、弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。

脱臭・消臭等「におい」でお困りの方は、お気軽に弊社共生エアテクノまでお問い合わせ下さい。

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