その他の産業/野外の事例」カテゴリーアーカイブ

農業・漁業など、また野外での臭気対策事例

飲食店のフライヤー排気臭が近隣住民から苦情!

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工事種別

厨房排気臭対策

担当(著者)
臭気判定士 2級管工事施工管理技士 原田隆寛
提出日付
2016年12月12日
施工先
飲食店のフライヤー排気
施工概要
都内某所の飲食店にて、フライヤーの排気臭が近隣住民から苦情を受けていた。悪臭防止法にも抵触する為、厨房排気臭脱臭対策を検討しなくてはならなかった。
施工前状況
・特に脱臭装置等の消臭対策はなされておらず、そのまま換気扇で排気されていた。
・厨房が稼働すると、排気口周辺から広範囲に、フライヤー臭気が漂っていた。
・料理臭なのでたまに嗅ぐには食欲をそそる臭気だが、悪臭防止法の法規制範囲となってしまう。
・管臭気測定を実施した事もなく、脱臭に関する知識もなかった為、インターネットで検索の上、弊社にお問い合わせを頂戴した。
施策内容
1.まずは現状把握を行うために、臭気判定士2名にて現地へ訪問した。
2.どのレベルまで脱臭するか、どこに脱臭装置を設置するか等、綿密な打ち合わせを実施した。
3.厨房排気用の脱臭装置「ゼオガイア」(当時マグセライド)を通過させるための面風速と圧力損失を補うために、ダクト工事と排気ファンの増設が必要となった。
4.弊社で対応できる範囲と、設備業者さんにお願いする範囲を選定し、見積した。
5.ご発注いただいた為、先にケーシングボックスを製作・納入し、据付工事とダクト工事、ファン増設の完了後、脱臭フィルターを現場へ持参し、弊社にて設置工事を実施した。
6.すべての工事完了後、実際に厨房で料理をしていただき、そのピーク時に臭気を採取。脱臭装置の入り口と出口にて臭気濃度(臭気指数)を測定した。
装置などの名称・分類
  • 厨房排気臭の脱臭装置
  • 厨房排気臭用の脱臭フィルターとケーシングボックス
  • 臭気コンサルテーションによる現状把握と臭気測定
装置の紹介(概要)
施工後状況
  • 風量測定を実施し、厨房排気用脱臭装置「ゼオガイア」(当時:マグセライド)の設計通過面風速に適合しているかを確認した。
  • そのうえで、臭気測定を実施した。
  • 三点比較式臭袋法の結果、原臭臭気濃度5,000(臭気指数37)が、脱臭装置出口では
    臭気濃度160(臭気指数22)となり、脱臭効率96.8%であった。
  • 無事に臭気問題が解決し、検収いただいた。
その他補足感想など
  • 本現場での料理のメインが「天ぷら」であった為、弊社の過去の経験値もふまえて、原臭臭気濃度を1,600(臭気指数32)程度と想定した。
  • お客様のご予算にももちろん限りがあり、かといって脱臭が不十分な状態では臭気苦情がおさまらない為、本現場では「設計4段&実装3段」というご提案を行った。
  • つまり、脱臭フィルターを設置するケーシングボックスは、フィルターを4段入れられる仕様にしておき、実際にはまず3段を設置してみて、それでも臭気苦情が発生してしまうようであれば、もう1段追加できるようにしておいたのだ。
  • 設置スペースも限られており、あとからの増設工事が難しいケースでは、このような設計と実装でのご提案をさせていただくケースも少なくない。場合によっては、ケーシングのみを納入するケースもあるくらいである。
  • 本現場では、実際に臭気測定を行ったときに、想定を大きくこえた臭気濃度(臭気指数)だったが、しっかり脱臭効率を発揮できた為、結果的には現状の3段でも十分な効果となった。
  • フルスペックでのご提案は簡単だが、お客様にはご予算もあれば脱臭目標も様々であり、弊社ではなるべく現実に即したご提案をさせていただくように心がけている。
厨房排気設備
厨房排気設備
厨房排気用脱臭装置 ゼオガイア
厨房排気用脱臭装置「ゼオガイア」
ケーシングボックスは、フィルターを4段入れられる仕様
ケーシングボックスは、フィルターを4段入れられる仕様
脱臭装置の臭気採取用アタッチメント
脱臭装置(臭気測定用アタッチメント)
脱臭装置の臭気濃度測定
脱臭装置の臭気濃度測定
工事完了後臭気濃度(臭気指数)を測定
脱臭装置の臭気濃度測定

今回は、飲食店のフライヤー排気臭脱臭対策についてお伝えしました。
においでお困りの場合は共生エアテクノまでお気軽にお問合せください。

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都内某ホテル イベントホールの脱臭作業

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工事種別

某ホテル

担当(著者)
提出日付
2016年11月23日
施工先
高級ホテルのイベントホール
施工概要
都内某ホテルのイベントホールにて、大きなイベントが開催された。
翌日は別のイベント(会議)が開催される為、前日のイベントにて発生して付着した臭気を出来得る限り脱臭したい。
施工前状況
・大きなホテルのイベントホールであり、かなり大きな空間が対象となった。
・イベントは様々な飲食物が提供され、一部では喫煙スペースも設けられていたようだ。
・臭気判定士の嗅覚では、料理臭とタバコ臭の残存臭が確認されたが、タバコ臭が支配的だった。
・イベントは夜まで開催され、翌日の昼からは別のイベント企画に貸し出しするとの事であった。
・つまり脱臭に与えられた期間というか時間は、一晩だけであった。
施策内容
1.カーペットや壁、天井等を動かしている時間はなく、消臭剤を噴霧した。
2.オゾンガス発生装置を現場へ持ちこみ、大型オゾン脱臭装置複数台にてオゾン脱臭を行った。
3.オゾンは残存性が少ないものの、高濃度にて脱臭している為、ファンとダクトも準備した。
4.途中、ファン&ダクトを使い、換気やオゾンガスの拡散に利用した。
5.臭気判定士2名の嗅覚の官能評価にて、臭気が強く感じられる箇所を特定しつつ作業した。
6.翌日は午前から、次の貸し出しの為の準備がはじまるとの事で、やれる範囲で可能な限りの脱臭作業を夜を徹して実施した。
7.通常であれば、臭気判定士の嗅覚による官能評価と、臭気測定機の数値による臭気強度評価を実施するが、今回は状況が状況であった為、あくまで最大限可能な限りの脱臭を一晩行う事で、翌朝には撤収した。
装置などの名称・分類
  • イベントホールの脱臭作業。
  • 臭気判定士の嗅覚による臭気強度マッピングとピンポイント脱臭。
  • 高濃度オゾンガスと消臭剤による消臭作業。
装置の紹介(概要)
施工後状況
脱臭作業の効果は認めていただき、前日のイベントの残存臭は気にならないレベルまで低減したと評価を頂戴する事が出来た。
・消臭剤や高濃度オゾンを利用したが、翌朝からの次のイベント設営時には、何も支障のない空間にてお引渡しする事が出来た。
・その後、次のイベントが昼頃から開催されたが、臭気関係で何か苦情があった等はなかったとお聞きしている。
その他補足感想など
  • 最初、ご相談をいただいた時は、「ご満足いただけるレベルまで、イベントホールを脱臭できるかどうかわかりません」と正直に申し上げた。
  • それくらい大空間であり、通常であれば最低でも5日間は脱臭期間を頂戴して、しっかり脱臭していくレベルの内容であったからだ。
  • しかしお客様からは、「とりあえず次の貸し出しまでに、少しでもクライアントの為にやれること全てをやっておきたいので協力して欲しい」という申し出を受け、弊社としてはやれる範囲の全力投入・全力脱臭をさせていただく事をお約束した。
  • そしてパートナー会社にも協力を依頼し、脱臭機やファン&ダクトもほぼ総動員し、ワゴン車一台に乗り切らないくらいの道具類を持ちこみ、現場へ乗り込んだ。
  • 時間との勝負でもあり、臭気判定士2名にて嗅ぎまわり、特に臭気が気になるところを絞り込み、脱臭効率を少しでもあげるべく対応した。
  • 排気ダクトの設置及び撤収だけでも、かなり長い距離を必要とした為、片付けも考慮にいれて終了時間も気にしながら、一晩の脱臭を行った。
  • 特に検収条件等は設定させていただかなかったが、お客様からは「臭気が気にならなくなった」とおっしゃっていただき、次のイベントでも特に臭気問題は寄せられなかったとの事で、イベントホールに深呼吸空間を創造できた事にほっと胸をなでおろした。
大型オゾン脱臭装置複数台にて脱臭
大型オゾン脱臭装置複数台にて脱臭
ファンとダクト
大がかりとなったファンとダクト

今回は、都内某ホテルイベントホールの脱臭作業についてご紹介しました。
消臭・脱臭につきましては、 共生エアテクノまでお気軽にお問合せください。

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地下ダンススタジオ内の除カビ対策

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工事種別

賃貸ビル オフィスビル レンタルスタジオ

担当(著者)
提出日付
2016年11月14日
施工先
地下のダンススタジオ
施工概要
地下1階にあるダンススタジオ内にて、壁や天井に大量のカビが発生。
その除カビ対策。
施工前状況
・地下にあるダンススタジオでは、はっきりと目視でわかる大量の黒カビが発生していた。
・スタジオ仕様なので、壁や天井が白色等のきれいな仕上げとなっており、カビが余計に目立った。
・レンタルでの貸し出し時や、生徒さんのレッスン時に、カビによる悪影響を懸念されていた。
・地下でコンクリート打ち放し構造の為、常時結露してしまう状況であったが、まずは一度、除カビ工事を実施したいと、カビ対策を行ってくれる業者を探して、弊社にご用命いただいた。
施策内容
1.弊社の除カビ剤「プロパストップtypeE」は、両性高分子化合物を主成分とする除菌剤であり、強い除カビ力でカビ菌を退治してくれる。
2.しかし、漂白剤ではない為、色素を除去する能力はない。
3.今回は、除カビを優先するが、色素も出来得る範囲で除去していただきたいとの事であった。
4.よって、臭気判定士含む、弊社のカビ対策チーム4名にて現場対応を行った。
5.地下スタジオで天井高も高い為、脚立数本と噴霧器を使用する除カビ剤噴霧班が2名。
6.壁や天井の塗装を剥がさないレベルのケレンや拭き取りをする人海戦術班が2名。
7.この2班に分かれて、カビの色素の拭き取り作業(やれる範囲)と、除カビ剤プロパストップtypeEの噴霧作業を行った。
8.防カビ剤の塗布や噴霧は、またすぐ結露して効果がなくなってしまう可能性がある為、本現場ではお客様とのご相談の上、実施していない。
装置などの名称・分類
装置の紹介(概要)
施工後状況
・現状、まずは出来得る限りのカビの色素除去と、除カビ作業を行った。
・ビフォアー・アフターで比べると、かなりカビの黒い色は落とす事が出来た。
・除カビ剤も2度噴霧、場所によっては3度噴霧した為、余すことなく除カビ出来た。
・ご依頼主様も、ご要望に応じた作業であり満足いく結果であったとの事であった。
その他補足感想など
  • カビの発生要因である、温度・湿度・栄養源のうち、コンクリ仕上げの地下室は、最もカビ菌が繁殖しやすい条件が整いやすい居住空間の一つであろう。
  • 梅雨~夏場は高温多湿。冬場は結露が激しい為、常にカビ菌との戦いを覚悟しなくてはならない。
  • 本現場でも、除湿機の設置や、換気機能の増強等をご提案したが、それでもカビ菌の繁殖を抑制する事は不可能である。
  • 今回の現場では、お客様のご要望にて、まずは除カビ作業を急務とされた為、徹底的に除カビ作業を実施させていただいた。
  • お客様もある程度、カビの発生については致し方ないという認識を持っておられるが、極力、発生状況を抑制できるように、ご提案はさせていただいた。
  • 菌数や菌種によっては、健康への影響も懸念される為、大量のカビが発生している場合は、まずは本現場のように、急ぎ除カビ対策だけでも行い、カビ菌を除去する必要があるだろう。
大量の黒カビが発生
大量の黒カビが発生
噴霧器を使用する除カビ剤噴霧班
噴霧器を使用する除カビ剤噴霧班
ケレンや拭き取りをする人海戦術班
ケレンや拭き取りをする人海戦術班
除カビ剤「プロパストップtypeE」
除カビ剤「プロパストップtypeE」

今回は、地下にあるダンススタジオ内の除カビ対策についてご紹介しました。
カビ除去工事・カビ防止工事につきましては、 共生エアテクノまでお気軽にお問合せください。

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