臭気発生源調査と対策(某ショッピングセンター)
・料理臭が充満するのは不定期との事であった。
・まれに、料理臭以外の臭気も感じられるとの事であった。
・管理会社等に対策を依頼したが、立ち合いに来ていただく時に限って料理臭やその他の臭気の発生がなく、原因が不明であり、臭気調査の専門家である弊社にご依頼いただいた。
2.終日かけて、テナント内での臭気の質と強度をマッピングした。
3.マッピングには、臭気判定士の嗅覚による官能評価と、臭気センサーによる臭気変動を用いた。
4.OA(アウトサイドエアー=給気)が発生源と断定し、建築図面をチェックした。
5.外部にあった給気の取り入れ口を確認すると、確かにいろいろな臭気を不定期に感じた。
6.さらに図面を見ながら現認との照合作業を進めていくと、近い場所にEA(エキジットエアー=排気口)がある事を確認出来た。
7.風向きや空調の稼働状態によって、この排気口からの排気臭気が、当該テナントの給気口から侵入してしまっている事が確認出来た。
- OAからの異臭侵入対策
- 狂着フィルター
- 臭気判定士による臭気調査
- 空調機用の脱臭フィルター
- 異臭発生源調査
- 臭気のマッピング
- 臭気の発生源が確認出来た為、幾つかの対策をご提案させていただいた。
- ベスト案は、OA異臭対策用として、狂着フィルターをOA取り入れ口に設置する事とした。
- 施工や予算取りに時間がかかる為、それまでの応急処置としては、給気の取り入れ口を別のところに設置する案や、エアーバランスを一時的にRA(リターンエアー)を多くして、OA量を減らす等が講じられた。
- 段階的に臭気対策を進めていただいた事で、今では臭気問題は解決したとお聞きしている。
- 大型複合施設での異臭問題では、臭気トラブルの発生している箇所だけを調査すれば解決するというケースは稀である。
- だいたいは、上下左右のテナントとの見えない関係性や、施設外部での影響もチェックしていかなくてはならない。
- 本ケースでも、臭気の発生状況の確認をしたうえで、建築設備図面から可能性を探り出し、その可能性を一つずつ視覚確認と嗅覚確認で潰していく根気のいる異臭調査となった。
- よって、1回の調査では核心に迫る事は出来ず、複数回の調査によって仮説を実証する事が出来た。
- 原因がわかっても、今度はその解決法が難しいケースも少なくなく、弊社でもやはり、配管の修繕等の衛生設備工事や内装工事等は請け負う事は出来ない。
- しかし、エアーバランスの調整等のご提案だけであれば、策を講じる事も出来るし、脱臭装置や脱臭フィルター、消臭剤やカビ対策で解決する可能性があれば、その原因によっては調査後の対策までご提案する事が可能である。
- 臭気調査は「常識を疑え」がキーワードの一つであり、原因不明の異臭調査であれば、弊社のような専門家に任せていただければと思う。
今回は、大型ショッピングセンターに、テナントとして入っている某クリニックで、不定期に発生する料理臭の発生源を特定する内容についてお伝えしました。
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